03. Place: 中庭
Time: 放課後
すぐにオリビアたちの状況を確認する。
まだ本題を切り出してはいないらしい。
「今はちょうど我が家の薔薇が満開でして、オリビア様にもぜひご覧になっていただきたいと思っていますの」
「ワタクシ彼女のお宅には何度もお呼ばれしているのですが、それはそれは綺麗なお庭でしたわ」
「まあ、そうなんですの」
「それにお料理も絶品ですのよ、なんでも、シェフは元宮廷料理人だとか」
「まあ、そうなんですの」
「...そ、それに今回のパーティには王子もご参加くださるとか」
「まあ、そうなんですの」
「あの、オリビア様は.....」
「オリビア!!!」
「!!」
「ああ、ソフィア嬢たち、すまない、話の途中だったのだろうか...オリビアに用があってな、姿が見えたので声をかけてしまったんだ」
「!!まあ、ですがあいにくソフィア様からパーティのお誘いを受けているところですので、少し待っていただけます?」
「ああ、わかった、……ソフィア嬢、話を中断させてしまってすまない」
「いえいえ、お気になさらず、お話を戻しますけれど、オリビア様はご参加くださるかしら?」
「ええ、良くってよ」
「わかりましたわ、エドワード様もご一緒なさいますか?」
「ああ、オリビアが良ければ」
「オリビア様、どうなさいます?」
「ええ、良くってよ」
「では、お二人の席を用意致しますわね、週末、我が家にてお待ちしております、ご機嫌よう」
なんとか乗り切れた。成り行きで一緒にパーティーに行くことになってしまったが、まあいいだろう。というか彼女をエスコートする機会が増えてむしろとても嬉しい。
しかし週末は課題を片付けようと思っていたところなので、今日の徹夜が決定した。
あー今夜時よ止まれ。
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「ところで用ってなんですの?」
「え、ああ、もうすぐ新入生が入ってくるから、式の段取りついて確認が必要かと思ってな」
「あらエドワード様、式の係でしたかしら?」
「.......」
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エドワード間に合いました。