23. Place: 侯爵邸 告白
Time: 日暮れ頃
翌日、侯爵邸。
応接間には侯爵、エイル様、義兄上、オリビア、そして何故か父上。
「父上??あのどうしてこちらに?」
「昨日エドガーから知らせがあってな。
黙っていて悪かった。しかしお前が気付いていたとは...」
「!そうだったのですか。僕はてっきりこの世で僕だけかと...」
そして僕は幼い頃から自分は影響を受けなかったこと、彼女の秘密に気付いていながら黙っていたこと、そして自分が想定する最悪の結末について、全て話した。
「なるほど、よくわかった。そうか、君は時間停止の影響を受けないのか。確かに、そうでなければ知ることすら不可能だからな。」
「わたくしたちはね、あなたとオリビアの婚約が成立してからしばらくたった後、彼女の魔力が暴走してしまってね、その時に知ったのよ。」
「今でも覚えている。いきなりオリビアが泣き出したと思ったら、ぼくたちが動かなくなってしまったなんて言うんだ。色も音も世界から無くなってしまって、もう二度と戻らないかもしれないなんて思ったらしい。」
「すぐにテセウスに相談した。そしてオリビアのためにもこのことは秘密にすると決めた。理由は君もわかっている通りだ。オリビアにも何があっても口外してはいけないと言いつけたんだ。」
「そうだったのですか...僕には何の能力もありません。父上のようにもしも時、全てを打ち倒す力もありません。義兄上のように、全てを防ぐ力もありません。それでもオリビアを守りたいんです。
そして今、なぜか彼女の力に気づいている人間が現れました。相手が在学生である以上、彼女のことを守ることができるのは僕しかいないのです。どうか、僕にオリビア守らせてください。」
「エドワード....」
「話は聞かせていただきました!!!」
バーンと大きな音を立てて応接間の扉が勢いよく開いた。
「ルカ!?なぜここにいる?」
「すみません父上、気になってこっそりついてきてしまいました!僕が説明します!」
ーーーーーーーーーーーーーー
「(2年分時が止まってたってことはエドワードは実質ぼくと同い年じゃないか!!)」
「(ユリウス、空気を読みなさい。今はまだその時ではないわ。)」
ーーーーーーーーーーーーーー
オリビア母
エイル・ホーラー
北欧神話に見られる第二ヴァルキュリヤ、エイルより。
今の代の元No.2ワルキューレ
出産を機に引退。No.1は現王妃。
オリビア父
エドガー・ホーラー
名前はなんとなくです。
エドワード父
テセウス・ベイリー
ギリシャ神話の英雄テーセウスより名付けました。
エドワード弟
ルカ・ベイリー
ギリシャ神話の鍛治の神ヘパイストス、ローマ神話におけるウルカヌスの英名バルカンより名付けました。
能力は『創造』です。
兄の魔道具作ってます。




