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時を止める君と幸せになりたい僕  作者: TWOPIECE
第1章 気づきと奮闘
2/44

01. Place: 渡り廊下

Time:昼休み


最後修正しました

「ご機嫌ようエドワード様....先程お倒れになっていらっしゃいましたがお体は大丈夫ですか?」



長い長いシンキングタイムを終えて彼女が駆け寄ってきた。

.....見てたのか。



「ちょっとつまずいてしまったんだ、考えことをしていてね」



「??そうでしたの」



なんだか納得してないようだがここはスルーだ。とても心配そうにこちらを見ている姿に自然と頬が緩んだ。



切り替えるために周囲に目をやると、かなり注目を集めていたようだ。無理もない。

彼女はそれはそれは魅力的な女性なのだから。



緩いウェーブがかかった美しいシルバーの髪、長い睫毛に縁取られた、夜明けの空の色のような、オレンジと水色が溶け合った美しい瞳。抜けるような白い肌にピンクの頬、まるで冬の妖精のようだ。身長は僕より低いが、女性では高い部類に入るだろう。

美醜に疎いと言われる僕でも彼女は特別美しく見える。



「ふふっ、ですがやはり心配ですので先生に診てもらいましょう、わたくしもご一緒しますわ」



彼女の控えめな笑い方がとても好きだ。この優しい微笑みが僕のためだと思うとまた頬が緩んでくる。しあわせだなあ.....

あー時よ止まれ



「エドワード様??聞いてらっしゃいますか?」



「え、ああ、すまない、どこに行くんだ?」



「保健室ですよ、ふふっ、おかしな人ですね」



少し困ったように笑う彼女はとても美しかった。



彼女は気づいていないかもしれないが、僕といる時は雰囲気が柔らかい。普段の彼女のイメージとのギャップがあるのだろう、今もすぐ側を通った令嬢が彼女の微笑みにやられていた。

その令嬢にも保健室へ行くかと彼女が訪ねていたが、丁重にお断りされていたので2人きりの状況は守られたようだ。



「では、行きましょうか」


そう言って歩き出した彼女を追って僕も歩き出した。





ーーーーーーーーーーーーーーーーー

その後の渡り廊下

「み、見ました?!オリビア様の微笑み!!激レアですわ!!100億カラットですわ!!」


「落ち着きなさい会員No.201、.....オリビア様の微笑みはね....エドワード様の近くに行けば見られる確率が格段にあがりますのよ!!」


「かっ、会長ぉ〜〜!!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


何回美しいって言うんだろうか。

エドワードはオリビアのことが大好きです。

オリビアファンクラブは会員数1000人を超えます。

彼女たちの中ではエドワードは名誉会員です。

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