表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
時を止める君と幸せになりたい僕  作者: TWOPIECE
第1章 気づきと奮闘
18/44

17. Place: ダンスホール わたくし視点

Time: 夜のはじめ頃


初オリビア視点です。

サブタイトル変更しました。

言葉が出て来ません。こういう時、わたくしにこの能力があってよかったと思いますわ。



ーー「エドワード様が可哀想ではなくて?

やはり優しいお方の方が好まれますd」



わかっていますわ。わたくしは周囲から氷の女王なんて呼ばれている。

冷たく素っ気ない言動が理由なのでしょう。



わたくしは侯爵令嬢。立ち居振る舞いには気品と威厳がなければならない。

社交が苦手な分、気負い過ぎてしまい、結果周囲から冷たいと思われる態度を取ってしまう。



エドワード様からは大切にされていると思う。

学園に入るまであまり会えなかったこともあり、彼はわたくしとの時間をたくさん作ってくれている。

いつも気にかけてくれて、わたくしなんかには勿体ないくらい素敵な方だ。



わたくしとの婚約がなければ、本来彼の隣には、もっと可愛げのある、優秀な女性が立つべきなのでしょう。



彼はとても人を惹きつける魅力があるので、わたくしという存在がありながらも彼を狙う令嬢は多い。



今だって、.....どちらのご令嬢かは分からないけれど彼の側を離れようとしない方がいる。



彼女の言葉には彼に対する好意と私に対する敵意が分かりやすく現れていた。まるで自分の方が相応しいと言いたげに。



確か、私をパーティーに誘ったソフィア様の隣にいた令嬢だったはず。

...そういうことでしたの。

エドワード様は滅多に社交の場に出ない。

それこそわたくしのエスコートをする時ぐらいしか。

彼に近づくためにわたくしをパーティーに誘ったということなのでしょう。



負けるわけには、いきませんわ。

深く、深呼吸をする。

そしてお母様とお兄様の言葉を思い出す。



ー「オリビア、会話というものはね、テンポが重要なのよ。マウントの取り合いだってそうだわ。反論を与える隙を生ませないの。」


ー「オリビア、失礼なことを言ってくる輩にはね、素直な言動をしていいんだよ。失礼に当たるなんて考えなくていいんだ。」



わかりましたわ。お母様、お兄様。



ゆっくりと目を開け、止まった世界を動かす。

色と音が押し寄せる。



「ーでしょう?「お気遣い、ありがとうございますわ。わたくし知りませんでしたの。()()()()、というのは人の婚約者に色目を使うような方のことを言うのね。」



「なっ!なんですっ「勉強になりましたわ。えっと、ところで存じ上げないのだけれど、あなたのお名前は??」



「なっ....。くッ、失礼させていただきます!!」



よほど頭にきたのだろう、ドレスを掴んでドスドスと去っていった。

まあはしたないこと。



エドワード様を守る事ができてすっきりしたところで、彼の方を振り返ると、何故か足元でミカエル様が崩れ落ちていた。



相変わらず仲がよろしいようで本当に羨ましいわ。



ーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃のお母様とお兄様


「なんだかオリビアが嫌な気持ちになっていたような気がするわ!」


「やっぱりぼくがついて行けば良かった!」


「あなた在学生じゃないじゃない」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

オリビアの口調迷子ですいません。落ち込んでる感じにしたかったので全部ですわ口調だとおかしくなってしまうので。


今回は相手もわかりやすいタイプだったので分からなくて時間を止めた訳ではないです。

相手に失礼かもとか考えなければさらっとオリビアも嫌味言えます。というか、本音を言ってる分たちが悪いタイプの嫌味になります。

お母様もお兄様もそれがわかっててのアドバイスです。


後々出しますが、特にお兄様はオリビア絶対守るマンです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ