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40.訪問

やったー!390pt超えてました!

さくらさん達成です笑


次は3900pt…

うん。私には無理だ。


一歩前進。




 最近は色々あったが珍しく平和な休日を満喫していた。


 ピンポーン


 ん?誰か来たな。


「さくらさんはここで普通のカワウソのフリをしててくれ」


 ガチャッ


「どなた「やっほー!元気してる?」ですか?」


「お…おふくろ」




 ガタガタッ!ドンッ!ガシャン!!!!

 部屋の方から凄い音が聞こえてきた。


「誰かいるの?」


「いや………ペットを飼い始めたんだ」


 さくらさん、頼むから大人しくしていてくれよ。




「ペットって足元にいる可愛い子のこと?」



 !!?

 いつの間に!!!



「きゅぅ。きゅっ」



「さくらちゃんっていうのね。よろしくね。そのお化粧とても可愛いわね」



 お母さま。貴方もあっち側の人間か。

 普通に会話しやがって。

 しかも、さくらさんが猫撫で声みたいになってやがる。




 そんなことよりも、さくらさんの気合の入り方がヤバイ。化粧とかするんだ。


 頬の桜がほんのりチークで染まり可愛らしい。

 薄くひかれた濃いめの赤い口紅に、ダークブラウンのアイシャドウで目に深みを出せば、キリッとした印象に。


 鋭い野生の中に咲く一輪の花のような可憐さが、見事に表現されている。




「いきなり来てどうしたんだ?連絡くらいしてくれよ」


「あら、一人息子が浮いた話もなく寂しそうだから遊びに来てあげたんじゃない。まぁ、寂しくはなさそうだけどね」


 チラッとさくらさんを見ながらおふくろは言った。

「ちょっと耳貸しなさい」


 なんだよ?


「あのカワウソは何?ヤバすぎない?可愛すぎるでしょ?なに普通に化粧してるの?しかも挨拶までしてきたよ?「カワウソのさくらです。息子さんにはいつもお世話になってます。お義母様は、とても若くて美人なんですね。ビックリしました。」って。」


 残念ながら俺には1つも回答できそうにないよ。



「きゅっ」

 

 コトン。


 さくらさんがお茶を用意してくれた。

 桜の花びらをモチーフにした和菓子も一緒だ。


 お茶を振る舞う姿は高級旅館の女将並みの洗練さである。



「もうあんたのお嫁さんで良いじゃない。下手な女よりしっかりしてるわよ。愛があれば何でもいけるわよ。あんたのお父さんだって、ギリでカタコトの日本語を喋るオークみたいなもんだし」



 おい!色々と待て!





「ねぇ、さくらちゃん。こいつとどこで知り合ったの?」


「おふくろ。どこでも何も家にいきなり来たんだよ」


 俺が説明したにも関わらず、

 さくらさんは語り出したーーー。



「きゅー。きゅきゅ。きゅぅぅ。きゅーっ」


「うんうん。えっ、そんな前に?確かに行ったわね」



 なんだ?



「きゅーきゅー。きゅきゅきゅ」


「そうか頑張ったんだね。本当に良い子だね」



 おい、何を喋っている?なぜ涙ぐむんだ、おふくろ。



「きゅぅ。きゅきゅ。きゅっきゅっ」



「うわーん。こんなバカ息子には勿体ないよ」



 とうとう泣き始めた。なんだ?何が起きている!?




ぺこりと頭を下げるさくらさん。


『息子さんを私にください』



 !!!!!!!!??????


 今、なんか女の人の声が聞こえたような。



「こんな息子で良ければいくらでも好きにしてください」


 土下座をするおふくろ。



 うぉぉおお。わからねぇ。



ーーー


ーーーーーーー



「じゃぁ帰るわねー。またねさくらちゃん!」


「キュイ!」



「ちょっと…」


 おふくろに手で呼ばれた。


「良い?さくらちゃんを大事にしなさい。良い娘よ。それに、こんなハイスペックなカワウソ他にいないわよ」


 おっしゃる通りです。


「あと、幸せの形は人それぞれよ?」


 ??


「お、おう」




……

…………



 ふふ。

 いきなり来たから焦っちゃったけど、優しいお義母様で良かったわ。仲良くできそう。


 次はお義父様ね。



 ピロリン


 あら、あの女からだわ。




《抜け駆けはユルサナイ》




 ひぃぃ!!





一歩前進?


自己満目標は達成できました!

皆様のおかげです。本当にありがとうございます!


これから楽しんでもらえるように頑張ります。


また390pt以下になっちゃうかもしれないですけど、スクショしたので悔いはないです笑

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