22.交差②
思いつくままに殴り書き。後輩サイドです。
虎龍交わる。
「「「よろしくお願いしまーす」」」
今日は新しい料理教室の先生が来る日。
なんでも、いきなり店に押し掛けて、そのまま修行することになった女性らしい。
先輩のためにも、しっかりと話を聞いて新しい料理を覚えないと!!
「今日は新しい先生が来てます。カワウソのさくらさんです」
「キュー」
????
カワウソ?
KAWAUSO?
カッカッカッ…カッカッカッ
『日本料理店「川獺」
(月〜金 14:00〜22:00 土日祝 定休
おすすめはサバ料理)
見習い さくら』
ざわざわ……ざわざわ
「「カワウソ?」」
「「え、冗談でしょ」」
「「達筆…」」
「…………………」
(え?カワウソ?何あれ?冗談でしょ。文字書けるんだ。川獺?うわっ、達筆。なんなの?あ、サバ食べたい。先輩助けて。もう訳がわからないよ)
「ジーッ」
私は見つけてしまった。
あたりが驚愕と困惑に包まれる中、周囲が気にならないほどパニックになって、固まっているこちらのことを真っ直ぐ射抜く1匹のカワウソを。
思わず抱き寄せて、隅々まで撫でまわしたくなるそのフォルム。
きめ細かい毛並みに、見るものの目を奪う流線美。
そこに、計算され尽くしたバランスの手足。
神の作ったぬいぐるみのような肢体。
鋭い獣のオーラを纏いながらも、いつまでも守ってあげたくなるくらい保護欲を誘う雰囲気。
現代に舞い降りた妖精を彷彿とさせる。
その鳴き声は全ての不安を取り除き、同時にやる気を出させる魔性の声。
ヒトラーのように戦争に怯えた国民たちを鼓舞し、みなを前線に送り出す支配者の声。
そう。まるで人々に捕らえられるためだけに生まれたゲーセンの景品。
人間を虜にしては決して離さない、まさにマンイーター。
(可愛いわ。可愛い。彼女とは、また近いうちに会いたい)
(いいえ!絶対に会う!)
なんでだろう……
彼女を見てると魚肉ソーセージが思い浮かぶ。
虎龍交わる。
4コマ漫画とかで、隣同士の2話が同じ流れで書かれているのって凄い好きです。




