18.乙女
ブックマーク・感想・レビュー、本当にありがとうございます!!嬉しくて尻尾を振りまくりの状態です笑
恋する乙女は怖いもの知らず。
「〜♪ふんふん♪〜♪」
今日は先輩にやっとお弁当を渡せた。
『ごちそうさま。美味しかったよ』
だって!!
あぁ〜その時の先輩の笑顔、こっちがご馳走様って感じです。
手はボロボロになっちゃったけど、料理教室まで通って頑張った甲斐があったなぁ。
先輩は少し濃い目の味付けが好きって言ってたけど、やっぱり男の人って、味が濃いのが好きなのかな?
もっと色んなもの作れるようにしなくちゃ!
胃袋を掴めばこっちのもんよ!
いや〜だけど先輩がお弁当持って来てるのを見たときは、本当にびっくりしたなぁ。
先輩は否定してたけど、彼女がいたのかと焦って、つい勢いで変な約束しちゃったし。料理もできないのに。
まぁ本当に彼女がいたとしても、あんな魚肉ソーセージとサバとか訳のわからないお弁当に、女として負けるわけにはいかないからね!!
確かに見た目は芸術作品みたいで凄いけどさ。
ブチッ
あれ?お母さんに貰った恋愛成就のお守りが……。
結び目が傷んでたのかな?
結構がっちりカバンにつけてたと思うんだけどな。
そういえば、今度料理教室に、不定期だけど新しい先生が来るって言ってたな。
たしか、有名な日本料理店で修行してるみたいで、魚料理が得意らしいんだよね。
どんな人なんだろう。和食とか教えてくれるのかな。
とにかく今は花嫁修行だ!!
それでいつか先輩と…
ガチャッ
『ただいま』
「お疲れ様あなた」
「お風呂にする?ご飯にする?」
「それとも、あ・た・し?」
きゃー。想像しただけでヤバい!!
えへへへへ
恋する乙女は怖いもの知らず。




