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献身

作者: 癸杜

私だけを見てほしい。

私に魅力なんてないし、2人きりであなたを楽しませる自信も話術もないしけれど。


相手が私に負い目があるといいな。安心できるから。


人との交わりの原則は利と害。

私が選ばれたのは何か役割が求められて目的があったに違いない。だから私には相手を楽しませるよう努力する義務がある。


自分以外の人と楽しそうにするあなたを見ると嫉妬で胸が沸き立つ。惨めな気持ちになるのだ。私はあなたしかいないのに。あなたには私がいなくても平気なのだ。嫌だな。


私の、私だけの価値が欲しい。貰えばきっと飽きて捨ててしまうのだけれど。

こんな自分が嫌になる。吐きそうだ。なんでこんな性格なんだろうね?


何かしたら見返りがほしい。してあげるのだからしてほしい。全て私の思い通りになればいいのに。


あなたは私に何を求めているの?

私がしたいからするんじゃなくてあなたがやりたいからするのだ。

あなたの意にそぐわないことをするのが怖い。

間違えたくない。

返事はすぐにするし、貴方の意見にNOは言わない。

意見をぶつけ合うのは仲が悪い証拠でしょ?

わからなくて失望されたくないからすぐにわかったって言うの。わかってないのにね。

たとえ私がボロボロになってもあなたが求めてくれるなら私はこの身すべてを捧げるんだ。

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