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第無話 「君」へ


あのときの俺はまだ知らなかったんだ



家族や友達と笑いあって喋ったりすることや


ひとりで景色を眺めたりする


何でもない日常が幸せだっていうことを






そして


あの言葉を信じてすぐに行動に移していれば未来は変わったのかもしれない


変えられたのかもしれない


失う物はなかったのかもしれない






偶然に出逢った一人の少女は


こんな俺を変えてくれた

いい意味でも


悪い意味でも


俺に

「愛」を教えてくれたのも彼女だった


彼女の存在は俺にとって大きかった


いや


大きすぎたんだ


だから彼女を失ったとき最初は気づけなかった


気づきたくなかったんだよ



自分自身が


拒絶し逃げたんだ




彼女の……



「死」を






そして失ってから悔やんだ


どうしてもっと一緒にいてやらなかったんだろう




彼女と一緒に写っている写真を見ると


俺は昔の俺が


憎らしく殺意がわいた


だがそれと同時に


羨ましさや懐かしくも思った







だけどもう遅いんだよ


遅すぎたんだ


君がいてくれることが永遠だと思っていた


それは


俺が望んだこと


だけど


彼女はもうこの世には存在しない


いないんだ




決まってしまった運命は絶対に変えられやしない


現在や過去で未来は変えられるが未来ではもう過去は変えられない







もしかしたらあの出逢いは


偶然じゃなく運命だったのかな


今ではそう思えるんだ

第一話完結しました。二話目からは夏紀の学校の話に入ります。読んでくださってる人達ありがとうごさいます。

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