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第二話 最奥学園 4

紗癒が帰ってからおよそ15分、只今お食事中です。


もちろん美咲先輩のお弁当ですよ?せっかく貰ったのに食べないと言うのはねぇ?


でも味のほうは、すごく……美味いです!野菜類で色鮮やかだし、お肉なんかお酒で焼いたあって、何より手作りって言うのがすごいくらい。


最初は不本意だったけど、今は変態って思ったことを先輩に謝りたいくらいです。


「瑞穂、食べてみますか?」


この幸せを独り占めしてはいけないと思い、隣にいる瑞穂に分けたあげる。


「え?う、うん、食べてみたいかも」


そう言うと思い、一番美味しかった、肉の切れ端を瑞穂の口へ持っていく



「はい」


「はいって、ちょ、ちょっと夏紀君!?」


「どうかしましたか?」


「どうかって……恥ずかしいよ」


恥ずかしいって昔よくやったろ?しかも時間ないんだから


「瑞穂、口開けて」


「で、でも、みんな見てるよ?」


前を見てみると、色んなヤツが瞬時に前を向く


「ま、いいですから、はいあ〜ん」


「うぅ〜」


観念して[?]開けた、瑞穂の口にお肉を入れようとした………途端に


「あ〜〜!!ずる〜い!」


教室に響く楓の声

叫んだ後、胸の前で腕を組みこちらに近づいて来る。正直ちょっと怖いです。


「説明してもらいましょうか?」


「ちょうどよかった、楓も食べてみます?」


逃避策に限る。説明して言葉詰まったりしたら、楓直伝の首チョップが飛んでくる。あんなの喰らいたくないね、やられた人[晴斗]気絶したもん


「え?ボクもいいの?」


「ええ」


「じゃあ食べる!あ〜ん」


「どうぞ」


「あむっ」


瑞穂にあげるはずだったお肉を、楓の口の中に入れた。少し可愛かったのは言わないでおこう


「ありがと〜うわっ美味しい〜」


「これで手作りですよ?スゴいですよね」


「お店に出せるよこれ」


誰かを忘れて会話が弾む、それはもちろん……


「あの…私まだ食べてないよぅ」


楓によって食べれなかった瑞穂だ


「そうでしたね、はい」


同じ様に、肉の切れ端を箸でつかみ、瑞穂の口へ持っていこうとしたとき


「ダメーーー!!」


夏紀の耳に150のダメージ! 実際に耳元で大声出されると、このくらいくらうよね?


っとまぁ冗談は置いといて、突然の大きな声に驚いて肉の切れ端を落としてしまった。もったいない



その大声を出した犯人は楓だった。


「なんですかいきなりっ!」


そりゃ怒るよ?驚いて食べ物落としちゃったんだもん。寝ている赤ちゃんだって起きて泣き出すくらいだよ?


「だってナッちゃんとミズが〜」


「私と瑞穂が何かしましたか?」


「ぐすっ、もういいっ!」


いやよくないって、俺と瑞穂がなに?なんかしたのか?なんで泣いてんの?


「か、楓ごめんね?楓の気持ち知ってるのに」


え?瑞穂わかるの?ってか楓の気持ちってなんすか?もしかして俺だけ仲間外れ?


「ううん、ボクも悪いから」


「ホントにごめんね?」


「だからもういいって〜、ミズは悪くないから、ね?」


俺確実に仲間外れだよね?っていうか俺悪者じゃね?


「なんか……すいません」


先に謝っといた方がいいよね?


「そうだよ!ナッちゃんが悪いんだよ?」


やっぱ俺が悪いのか、でも何かした覚えないんだけど?


「なんだ夏紀、何かやったのか?」


「え?ああ勇也ですか、まぁちょっと」




いきなり声を掛けられて少し驚いたが、こいつの名前は井上 勇也[イノウエ ユウヤ]制服着てなきゃ高校生に見えないくらい大人っぽいしメガネ属性だ。


当然頭はいいよ?テストなんか毎回一学年トップだよ、すごくね?あと昼休みにいなかったのは、こいつは毎日、学食か購買だからだろう。


確か妹の鈴華ちゃんが、心優と仲良しだったはず




「ちょっとって、立花泣いてるけど?」


「ま、今はそっとしときましょう」


俺だって理由わかってないんだから












それからは、晴斗[バカ]が美咲先輩の弁当を少しでいいからくれって教室に突っ込んできて、もう無いって言ったら「なにー!?」っとか言ってすっ転んでさ、クラス全員大爆笑、瑞穂なんか顔赤くして俯いちゃって、可哀想だよなあれが弟って言うのも、あと楓も笑ってたからさ、どさくさに紛れて謝ったら普通に許してくれた。「未遂だったし」っていう言葉は気になったが


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