5.目標
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l名前:トモヤ
l種族(状態):人族(怪我<足裏・小>)
lLV:6(629/800)
lHP:55/62
lMP:17/19
l攻撃力:45
l守備力:57
l行動力:51(状態『傷<足裏・小>』の為-5補正)
l幸運 ;-436(称号『転生者』の為-500)
l
l???
l-神様へのチケット
l-1週間無事だよチケット(残り 59:19:02)
l
l祝福スキル
l-逃走吸収 (2/5LV)
l-徴収贈与(1/5LV)
l-時間停止(1/5LV)
l
lユニークスキル
l-鑑定の魔眼(1/5LV)
l-絶対記憶(1/5LV)
l-液体操作(1UP 2/5LV)
l
lスキル
l-狩猟<野生>(NEW 0/5LV)
l
l称号
l-転生者<ヘルモード>
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熊が死んだのか確認するため経験値が加算されているか見てみようと思ったら、全体的にステータスがえらい事になっていた。
同時に、何故か熊の持っていたスキルである『狩猟<野生>』を0LVで手に入れていた。熊が持っていたもう一つのスキル、『爪術』のほうは習得できていない。何か条件があるのか?
『逃走吸収』と違い、今回はレベルアップしても体の成長は無く7、8歳位のままだ。『逃走吸収』が異常なだけで、普通のレベルアップだと体は成長しないみたいだな。
後、ステータスだけ見たら、オレはあの熊とスキル無しで渡りえるレベルなんだけど、本気にしても良い情報なのか?小学生位の男の子が?ヘルモードやっぱりヤバいな。
ともかく、スキルを確認して行こう。
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l液体操作(2/5LV 消費MP:1/10ℓ ユニークスキル )
l-MP1以上の時発動できる。発動範囲は半径10m以内。
l-液体状の物を操ることが出来る。形質変化可能。
l-媒介の液体から、別の液体に変化可能。ただし、記憶にある液体のみ変化できる。
l-形質変化状態の液体は、変化に使用したMPを消費することで一つ前の状態に戻すことが出来る。
l-形質変化時間は3時間。
l-液体の質量を増幅させる。増幅時にMPを消費する。対象物によって、消費MP量・増幅量
l は変化する。
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液体操作使い勝手がやはり良い。今後戦う時には、これを主軸に作戦を立てよう。
特に、2LVで新しく使えるようになった『増幅』能力がすごい。これって、液体状であれば、金属でも行けるのか?鉄や鉛が貴重なら、大儲けできるかもしれないな。
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l狩猟<野生>(0/5LV コスト無し スキル )
l-野生動物が本能で理解している狩猟技術スキル。
l-森にいる限り、『隠密』『探知』『鷹の目』『聴香』を、狩猟<野生>スキルレベル-1で
l 発動可能。
l-このスキルを使用するには、『絶対記憶』を利用した、再現行動が必要。
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成程。何故このスキルを習得できたのか分かった。
オレのユニークスキル『絶対記憶』で、あの熊の狩猟<野生>を見ることができたからだ。
たぶん、あの地面を嗅いでいた追跡行為だろう。あの熊を瞬殺したことで『爪術』を見ることなく倒してしまったから、『爪術』は取得できなかったんだな。
このスキルも字面でしかスキルの能力を判断できないが、森に拠点を置くなら中々便利そうなスキルだと思う。
説明によると、取得するには再現行動が必要とある。あの熊見たいに地面を嗅げばいいのだろうか?
…オレ以外に人がいなくてよかった。見られていたら完全に変態だ。
さて、あらかた確認は終わったかな。デカい食料も手に入ったし、水も熊の血を利用すればどうにかなるだろう。人の血よりは動物の血の方が幾分マシだ。あとは…
(これからどうするか、だな)
食糧確保と水はスキルを使えばどうにかなるかもしれないが、この森の情報が全く分からないし装備も適正サイズなものが欲しい。
人里を目指すことはもちろんだが、、一つやっておいて絶対に損がないことは分かる。レベル上げだ。
先ほどの熊はうまく処理できたが、次も同じように出来るかどうかは分からない。
ステータス差が大きい現状では、些細な失敗で命を落とすことも考えられるのだ。
先ほどの戦いでレベルも急激に上がったが、それでも先ほどの熊よりレベルは低い。
早急にレベルは上げるべきだ。それに、そうして生き残る為でもあるが何よりオレが『そう』したいのだ。
何故オレがヘルモードを選んだのか。それは、誰も到達したことのない前人未踏の領域に達するためだ。
分かりやすい数字で表されたステータスやレベルは、新たな人生の目標としては分かりやすい。
目に見える分、前世より努力のし甲斐があると言うものだ。
(この世界で誰が一番レベルが高いか分からないけど、目指すなら天頂だろ)
第一の目標は『レベル上げ』、第二の目標は『人里を見つける』だ。中々シンプルで良いじゃないか。
考えがまとまったオレは熊を解体するため、『液体操作』を使い血を抜き始めた。今日の飯は、熊肉のステーキだな。
冒険者が持っていた保存食も悪くは無かったが、やはり肉は新鮮な物を食うに限る。
思えば、そこからもう見られていたのだろう。
偶然そこに居合わせたのか、間抜けな熊を追っていたのかは分からない。
鼻歌交じりで解体を始めようとしていたオレは、いつの間にか緑色の狼の群れに囲まれていた。