表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/61

37.作戦


36.変更 を若干変更しました。


その砦の守備隊が情報を入手できたのは早くても6日前であるはずだ

その砦の守備隊が情報を入手できたのは早くても4日前であるはずだ

ドオォォォン、と重く鈍い音を立てて『倉庫』から取り出された『氷塊』が地面に落ちる。

そこにあるだけでとてつもない冷気を周囲に放つ氷塊は、かまくらを半分に割ったような形だ。

氷塊の大きさは高さ3m、横5mと非常に大きい。これなら、オレ達4人がすっぽり覆い隠す事が出来るだろう。

地面に接触する部分はスパイクの様になっており、柔らかな土の地面に食い込み、自重でちょっとやそっとの衝撃では抜けない。思ったよりもこれは良いかもしれない。

最初は水銀を固体化しようとも思ったのだが、思ったよりも柔らかい出来になってしまったため急きょ氷に変更してみた。

此方はククリナイフで斬りつけても表面をガリガリとなぞるだけで表面い薄く傷が出来る程度だ。


「どうでしょう、上手く行きそうですか?」


氷の強度を確認していたオレに、近くのたき火でお茶を入れていたソーリスが兎耳を揺らしながらカップを差し出す。

カップを受け取ると、指が冷え切っているのか持ち手がえらく熱く感じる。それでいて、余りに熱すぎるという事もなく口をつけるのに最適な温度。そんなお茶をすすると自然に溜息が零れた。

そうしてカップの熱を感じていた指だったが、その指が更に暖かい物に包まれた。

ふと見てみるとソーリスの手がオレの指を包み込んでいた。

弓の訓練で硬くなった手のひらから、人肌の心地よい温もりが染み込む様だ。

視線を上げれば、「ご自愛ください」といたわりの言葉を賭けながら、ソーリスが柔らかく微笑んでくれる。相変わらず気遣いの出来る人だ。


「金熊対策の方、進んでいますか?」

「うーん、『波動化』を実際に持っていないから、実験出来ないのが痛い。エミリー達が戻ってくる前には準備を終わらせておきたい所だけど」


昨日の手紙に書いてあった自由両軍の呼び出しには、『魂の契約』によって自由に動けないソーリスの事もあるし、申し訳ないが今回はエミリーとカッサバさんにだけ行ってもらった。

その間にオレは『打倒金熊』を目標に作戦の立案と、新たに増えた能力の確認だ。

作戦に関しては何とか決まったので、後はその作戦に必要な物を用意している。

全力で守るとはいえ、今回の作戦はソーリスに少し無茶をさせる結果となってしまうが、どっちにしろオレが現地に行く以上はソーリスも行かざるを得ないしな。それに、本人も非常にやる気だ。

自由領軍との話し合い次第によっては、全くの無駄骨になる可能性もあるが何もしないよりは良いだろう。


「私には、もう十分な様にも見えますが…大丈夫、旦那様なら出来ますよ」


うんうん、と何故か自信たっぷりに頷くソーリス。頷くたびにその立派な兎耳が上下に揺れる。

誰かを守ることに関しては、全く実績が無いオレにソーリスは何故か全幅の信頼を寄せている。

そんなソーリスを見て元々高かったハードルがさらに上がったような気もするが、その期待に答えるためにも少し実験しておくかな。

とは言っても、この氷塊を作る為に用意した水の量は大体300ℓ。この量の水を扱うと流石にMPがヤバい。

温度が下がってしまうと意味が無くなってしまうので、取り出した氷塊を再び『倉庫』に戻す。

そんな事をしている内にすでに太陽は真上を通り過ぎていた。

せっかくだから、そのままソーリスと一緒にたき火に当たって軽めの昼食ををとることにした。

時間も無いし、この間にステータスの復習をする事にしよう。


○一一一一一一一一一一一一○

l名前:トモヤ

l種族(状態):人族(健康)

lLV:31(3UP 199252/990000)

lHP:276/276(24UP)

lMP:65/95(10UP)

l攻撃力:304(24UP)

l守備力:275(35UP)

l行動力:282(38UP)

l幸運 ;-240(26UP -500補正)

l???

l-神様へのチケット

l祝福スキル

l-逃走吸収 (2/5LV)

l-徴収贈与(2/5LV)

l-時間停止(2/5LV)

lユニークスキル

l-鑑定の魔眼(2/5LV)

l-絶対記憶(2/5LV)

l-液体操作(2/5LV)

l-暗殺者の素質(2/5LV)

lスキル

l-短剣術(2/5LV)     -狩猟<野生>(2/5LV)

l-爪術(0/5LV)      -土魔法(0/5LV)

l-剣術(2/5LV)      -擬態(2/5LV)

l-弓術(2/5LV)      -倉庫(1UP 2/5LV)

l-縮地法(1UP 2/5LV)  -探知(0/5LV)

l-死霊使い(3/5LV)    -消火陣(NEW 0/5LV)

l-突撃(NEW 0/5LV)   -空歩(NEW 1/5LV)

l称号

l-転生者<ヘルモード>

l-『血の呪術師』

l-魂の契約者;主

○一一一一一一一一一一一一○


炎を使う赤熊や、熊の大群でかなり稼げたと思うんだけど、結局レベルは3しか上がらなかった。

やはりレベル上げは同格以上を狩らなければ効率が悪いな。ダンジョン関連のゴタゴタが片付けば、熊も狼も手ごろな奴らが出て来なくなるだろうし狩場の事も考えないと。

次はスキルだ。今回は数が少ないが、0LV以外のレベルアップしたスキルと新スキルを見ていこう。


○一一一一一一一一一一一一○

l 縮地法(2/5LV 消費MP:1 スキル )

l-常時発動可能。

l-体の一部分から魔力を放出し、勢いをつける移動法。

l-移動距離、速度はスキルレベルとスキル保有者のステータスに依存する。

○一一一一一一一一一一一一○


最初は移動距離が伸びただけの説明文が変わらないタイプのスキルなのかなとも思ったのだが、如何やら以前のように足の裏から魔力を放出するのではなく、体の好きな部分から魔力を放出できるようになったみたいだ。

実際にやってみると、確かに肩や腰からも魔力を放出することが出来、足裏に合った加速装置が全身に取り付けられた感覚だ。何と言うか、ちょっとしたロボの気分だ。


○一一一一一一一一一一一一○

l 天歩(1/5LV 消費MP:1 スキル )

l-常時発動可能。

l-足の裏から魔力を放出し、空中歩行する移動法。

l-移動距離、速度はスキルレベルとスキル保有者のステータスに依存する。

○一一一一一一一一一一一一○


実はこのスキル、『縮地法』の練習中に真上に移動することが出来ないか練習していたら、少しずつ浮いていって最終的にこの『天歩』という別のスキルを習得することが出来た。

別のスキルを使用していても経験している事になるスキルも如何やら存在するらしい。

このスキル、『縮地法』程早くは動けないが、まるで空中に地面が有るかのように動くことが出来る。

3次元的に動けるので工夫次第では非常に面白いスキルだ。これで、対金熊でやれることに幅が出る。


○一一一一一一一一一一一一○

l 倉庫(2/5LV コスト無し スキル )

l-常時発動可能。

l-生物・敵性対象以外に発動可能。手に触れているものを亜空間に

l 保存することが出来る。

l-容量は以上に倉庫に入れることは出来ない。容量はスキル保有者の

l レベルとスキルレベルに依存する。

l-スキル保有者の半径10m以内に取り出した物を配置する事が出来る。

○一一一一一一一一一一一一○


熊を出し入れまくっていた御蔭か、『倉庫』のLVも上がっていた。

新たに増えた効果は、取り出した物を10m以内であれば好きな場所に配置するというもの。

これも応用のし甲斐のあるスキルだ。対金熊において要となるスキルだろう。


(…こんなもんかな)


ステータスの復習を終え、撮んでいたパンの一欠けらを口に押し込む。

ふと隣に座っているソーリスを見てみると、たき火の暖かさにうとうとと船をこぎ始めている。ここ数日の疲れが抜けきっていないのかもしれない。

森での強行軍は、いまだレベル10の彼女にとってはかなりつらい物だったはずだ。

種族『ゾンビ』になり、疲労感がかなり少なくなったと彼女は言っていたが、やはり肉体そのものは疲れるんだろうな。

そんなソーリスに『倉庫』から取り出した熊の毛皮で作った毛布を一枚かぶせると、オレは立ち上り『液体操作』を使いながら実験を再開する。

それにしても、『世界地図』のあるエミリーにしては戻ってくるのが遅い様な気がする。

ややこしい事態になってなければ良いのだけれど。

『炎熱砲』等は相応の器官や体質などが必要なため、『絶対記憶』で見るだけでは覚える事が出来ません。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ