表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/54

26.リベンジ

考えてみれば、まだ、2月だ。藤蔓だって、やまぶどうやアケビの蔓だって季節外れだ。


本当に、鶏たちの寝床は、どうしよう。ちゃんとしてやらないと縁側は寒いだろう。




あれ待てよ。縁側にエアコンあったよね。あれ点けて、雨戸閉めれば、寒くないんじゃない?



今のままでいいか。夜になったら、縁側に敷物ひいてやれば。



炬燵に入ろうとするな、イエロー。お前は猫か。

敷物だけじゃたりないか。布団を敷いてやればいいかな。

明日、作ってやろう。

とりあえず今日も、敷物の上に寝てもらおう。


イエロー、こっちに来るな。

「ハク頼むね、イエローが炬燵に入らないよう見張っていて」


次の日、籠は諦め、布団を用意することにした。押入れの客用の布団の中身の綿を出して、布団らしきものを作る。ドキドキだ。

襖を閉めて、開ける。布団の皮だけのものが、元に戻っている。


っよっしゃあ~!!


もう一度、同じことを繰り返す。2組布団らしきものが仕上がった。これを夜になったら、縁側に敷くことにする。

「これに、ハクたちが寝るんだね」

布団から綿を出すこととか結構手伝ってくれたベルが、できた布団擬きにダイビングする。

イエローも調子に乗って、飛び乗る。

「そうだよ。寝心地は」

「ふっかふかだよ。ふっかふか」

ゴロゴロ布団の上を転がる。お行儀が悪いけど、楽しそうだからいいか。イエローゴロゴロベルに轢かれているし。

他の鶏たちも、乗って良いというと、コケコケ言いながら、2枚目の布団に乗る。

寝心地は悪くなさそうだ。


出来上がった布団は、縁側に積んでおこうと、1枚は、ベルと可奈で運び、もう1枚はレッドとブルー、ハクが運ぶ。

運んでいる最中、イエローが、布団の上に飛び乗り、他に皆に.つつかれていたのは、お約束だろう。


やると思ったよ。あんたは。



ベルもやりたそうで、困ったけど。


いつか、なんかの機会にやるんだろうな。その時は、怪我をしないように気を付けてほしいものだ。




さて、本日、再挑戦の日がやってまいりました。

ネットでしっかり勉強しました。




この間の敗因は、だいたいがいけなかったんだと思う。

今度は、しっかり計量カップとスプーンを用意しました。湯煎の支度もしました。

順調です。ベルの期待の目が重い。



チン


恐る恐るオーブンを除く。膨らんでいる。上を押してもスポンジらしい弾力がある。

型から外して冷ます。




オーケーじゃね。



横から小さい拍手がしている。ベルだ。

「できたあ~」

ちょ~かわいい。

「できたね。さあ、飾りつけだよ」

クリームを塗りつけ、採ってきたイチゴを載せる。チョコやクッキーも載せるようだ。

缶詰のフルーツを持ってきた。

「これも乗せていい?」

「いいよ」

可奈の了解をとると、うれしそうに、ベル感覚で載せていく。

山盛りだ。楽しいケーキになった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ