3話
こんな毎日がずっと続いていくんだと思ってた。だけど、現実はそんなに甘くはなかった
「うお、マジですげえ」
「ってちゃんと覚えたの?」
「たぶん」
また、ため息をつく。ダメだ、こいつ……。まあいい友達。俺が一緒にいるやつらは同じ小学校出身だから比較的仲良し? なはず……。いつから、俺は間を仕切るというかなんというか……
「寝る」
前を向いて、机に突っ伏した。寝てるのは少しまずいけど……まあいいや。ただ、内海がしつこくしているのを除いて
「遠野ってば!」
「静かにしてよ、頼むから」
「いや、俺が嫌だから無理」
「だっていくらいったって、覚えてないバカ……。なんでもない」
内海よりかは、俺もう終わってるんだよね。プリント。ていうか、いい加減怒られそうなんだけど……
「ちょっとーそこうるさーい」
「どうせ、うちらやる気ないんだからやんなくても一緒一緒」
突っかかってくるのは、菅賀と柳原 南胡。そこに佐上 里桜っていう明らかに2人とは違う人間がいて仲良しなんだかわかんないけど、佐上を罵倒してたりしてなかったり
「ていうか、とっしーが超真面目、ウケるー」
「うわ、マジか」
休み時間はバカやってるのに授業は真面目。時々ふざけてるけど、やけに静かだと思った……
「数式みるだけで頭痛い」
「とっしーがバカだからだよ」
「うん、直どうしてそういうこというかな」
「ね、夏輝くん」
「巻き込まないで……」