二話
ハロー、みんなの三代です。
今回はいっぱい書きました。質問やこれおかしくね、みたいなことがあればどしどし連絡ください。感想もお待ちしております。
三代からのお願いでした。
森を歩いて1時間弱経つが終わりが見えない。
「おかしいな、富士の樹海じゃあるまいしもうそろ何か見えてもいいはずなんだがな」
僕は、あれから森の中を移動していた。
ガサガサ音をわざと立てつつまっすぐ進んできたが深い深い森なのか一向に終わりが来ない。
「僕の予想では、ここは異世界だといいなー」
もはや、予想を通り越して願望になっている。
「1時間弱歩っているのに全然疲れていません。これは二次創作ではよくある体力向上フラグと愚考するがどうでしょう」
なんか、寂しくなった僕は自身に独り言で誤魔化しつつ先へ進んだ。
少し開けた場所に出た僕は大きめの倒れた木を見つけ
「少し休みますか」
と、腰を下ろすことにした。
「ふう」
僕はため息をつきつつ現状把握に努める。幸い、学校に行こうとしていたので鞄に携帯、筆箱にノート、電子辞書、財布、そしてむかつく教授が著者の教科書(燃えるごみ)はもっている。しかし、それだけだ。
食糧や着替え、ナイフなど異世界でつかえそうな物や遭難時に必要そうな装備はない。
「武器になりそうな物はないですね・・・」
非常に残念である。
グルルルルゥ
何かの唸り声が聞こえた。
「まずい、野犬かもしれないです」
とっさに近くに落ちていた木の棒を拾い荷物を持って周囲を警戒しながら少しずつ移動していく。
座って休んでいたので風上から獣がよって来たのか?
と、考えつつゆっくりとその場から離れていく。
ガゥ!!!
右の茂みの中から何か大型犬くらいの大きさの黒い何かが迫ってくる。
「ふっ!」
持っていた木の棒を右へ振る
バキッ!! キャゥゥゥン
黒い何かにそのまま当たるも木の棒も無事でない
「ちっ、襲ってきましたか」
僕は群れで行動している事も考えつつ襲ってきた何かへ視線を向ける
ドーベルマンの線を太くしてムキムキの筋肉質な体は若干、犬?と思わせるが自然動物にはない額に紫色の鉱石らしきものが犬ではないことを僕に教えてくれた。
異世界確定です!と喜びつつ犬もどきと向き合う
「さぁ、武道の時間です。これから君にささやかですが人間というものを教えてあげましょう」
実は、鏡 史朗。一応普通の大学生は、一応が付くだけあって一般的ではない。鏡流総合武道術の次男であったりする。しかし、飛びぬけた身体能力等当然ないが普通の人ではかなわないくらいの強さである。だが、史朗自身喧嘩などしない性格なのでその強さも鏡流の稽古でしか生かせず次男なので後を継ぐわけでもないので無用の長物になっていた代物である。
「こんな時のために稽古をしておいてよかったです。大学を卒業したら異世界にはこれそうになさそうなので辞めようかと思っていましたが・・・」
グルルゥゥゥゥ
異世界に来たと分かり気分も高揚している僕は中途半端に折れた木の棒を構える。
犬もどきはそんな僕に警戒しつつもどこかへ行く様子は見られない。
どうやら僕を殺す気なのでしょう。そんな犬畜生にはお灸をすえてあげなくては
ガウ!
犬もどきの二度目の攻撃を今度は正面から右に避けつつ観察する。
犬もどきは着地しながらこちらへ方向を変えてまた突っ込んでくる。
「っし!!」
短く息を吐きつつ右手に持つ木の棒を杖術の突きの構えで額の鉱石らしき何かへ打ち抜く
ズブリと肉を貫く感触に不快感を示しつつもすぐに後ろへ大きく飛び再び警戒に入る
キャィ
犬もどきは少しその場で暴れると静かに動きを止めた
「あ・・あれ?・・・ぼ、ぼく・・こ・ろ・・し・・ちゃっ・・た・の」
生まれて虫以外を直接殺したことのない僕は罪悪感で胸がいっぱいとなった。
「そんな・・・、軽くダメージを与えて追い返すだけのつもりだったのに・・・」
死んでしまった犬もどきから目が離せずぼんやりしていると
「何をやっているの!!早く動きなさい!!」
その声が、僕を現実に連れ戻す。
僕は何か警戒していなかったか?
ガゥ!!
後ろから声が聞こえる先ほどの殺してしまった犬もどきと似た声が・・・
瞬時に体を前回り受け身で前へ飛ぶ。
転がった際に茂みで服が破けたが今は無視してそのまま前に走って振り返る。
実践には不意打ちもあると教えてくれたじーちゃんに感謝しつつ現れた犬もどきを観察する。
先ほどよりも2まわりくらい大きくその眼には怒りを感じる。
額の鉱石らしきものは赤黒く染まっておりそれが異様に恐怖を呼んでいる。
「ウェアッグの親子みたいね。まぁ、子供を殺しておいて親がいないと思っているはた迷惑な一般人ちょっと下がっていなさい」
僕と犬もどき(ウェアッグというらしい)がにらみ合う間合いの右側からいかにも魔術師っぽい服を着た女の人が杖を構えながら茂みから出てきた。
「我、求めるは炎、我が敵を倒せ。ファイア」
女の人がそう唱えると炎がウェアッグが突如燃え上がる。
するとウェアッグは後ろを向き森の中へと走って消えていった。
「助かったでいいのですかね?」
僕は深い森の中でその場に膝をついてふっとそういった。
「ウェアッグはそれなりに知能が高いわ。鼻も効くから必ずあなたを追ってくるでしょうね。」
近ずいて来る女の人はかなりの美人で薄紫の髪を腰まで伸ばし薄紫色の目をした人でした。
「それであなたはこんな所で何をしているの一般人君?」
その笑顔に僕は軽く顔を青ざめた。
怖いです・・・
ささと二話を書き終えて一言
一話短いです。はい。まぁ、初心者の軽いミスということで許してもらえれば幸いです。
ここまで読んでくれた皆様に心よりの感謝を。
どうも三代でした。