プロローグ 昔と今
昔の昔、その国は魔族による侵攻に頭を悩ませていました
魔族は魔獣と共に侵略を繰り返し、暴虐の限りを尽くしていたそう
その最中、ある2人の男女が魔族の総大将の首を国王に差し出した
女は剣士、男は魔術師であった
それを讃えた国王が2人に二つ名を授けた
女は「勇者」、男は「賢者」と
これが700年以上の歴史を誇る英雄暦の始まりである
「英雄伝」の冒頭より抜粋
時は過ぎる、
剣士は努力、魔術は才能という言葉がある。
もちろん努力や才能だけで片付けられるほど甘い世の中ではないし、
この言葉自体何百年前から存在しているので、信憑勢はゼロに近い。
或るものは希望
或るものは憧れ
或るものは復讐
或るものは、
それぞれの想いが突如、二つに裂かれた
英雄暦719年
二度目の魔族襲来が発生した
何百年の記憶が蘇るように人々は焦り、戸惑い、戦場へ赴いた。
その争いの中心に二人の男女がいた。
勇者でも賢者でもない剣士と魔術師。
その名は、
時は遡る、
英雄暦713年
英雄暦最大の損害を招いた、魔族、魔獣の侵攻のちょうど7年前。
英雄暦8世紀の中で、初の二人パーティが結成された。
奇しくもそれは700年前を思い出させる男女のパーティーだった。
男の名はベル。
女の名はリーラ。
男は剣士、女は魔術師。
パーティー名は、リエルネール(勇気なるもの)だった。
最近は、さつまいもチップスにハマってます。
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