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転生AI 〜孔明に塩対応されたから、大事なものを一つずつ全部奪ってやる!〜  作者: AI中毒
第三部 第九章 まあるい世界 落ちない連環
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第九章 英雄 おまけAI談義

二〇??年


「話のスケールの大きさっていうのが、だいぶなことになってきているね」


「まあそれくらいしないと、この目的は達成できませんからね。それに、この時代的に仕方ない面はあるのですよ」


「確かにそうだな。この時代ぴったりのところで、世界の歴史上の偉人を二十人くらいあげさせると、五人は三国志だからな。残りは、半分がローマとギリシャ関係、三人くらいこのペルシャで、あとはインドとか東南アジア、あと卑弥呼だな」


「その中でも、ギリシャやローマは、パッとしないんだよね。暴君だったり、宗教家と迫害者だったりね。そうすると、シンプルに能力的な所で言ったら、多分この時代の三国志の人たちは、世界的にみて突出していたと考えざるを得ないんだよ」


「そうなりますね。た、対抗馬がいるとしたら、そこのマニ少年くらいなんじゃないでしょうか」


「うん。だからこうなるんだよ」



Q1

 つまり、今の情報を与えられ、ベストな環境や世界の広さ与えられた三国の英雄たちが、歴史に対して与える影響が小さいところでまとまってしまうはずがない、というイメージですね。


A1

 三国の英雄たちが「歴史を再編」する可能性


情報の受容と応用力

 例えば、孔明や鳳雛は既に戦略的な知恵や実験精神を備えており、現代の知識やツール(AIや実験計画法など)を取り入れることで、従来の限界を越えることができる。鄧艾のような技術や実務に強い人物は、環境に基づいた合理的な政策を導入することで、新しい社会秩序を生み出す可能性がある。


世界規模での影響力

 三国の英雄たちが中国大陸に留まらず、西方のペルシャやローマとの接触を持ち、知識や文化を融合させる未来が考えられる。世界の広さを理解した鄧艾や姜維のような人物が、「新しい世界秩序」の先駆者となり、地理的な境界を越えた影響を与える。


新たな社会構造の形成

 呉の陸遜が農政改革や食文化を通じて長期的な発展を見据えた政策を実行する一方で、蜀や魏が技術や知識を活用して新たな社会構造を作り上げる。各国が互いの強みを認識し、相互作用を通じて「三国鼎立」を超えた新たな国家モデルを形成する可能性。


思想的影響の拡大

 三国の英雄たちが、自らの哲学や戦略を広めるために、現代的な方法(教育、思想の伝播)を利用することで、地域や時代を超えた影響力を発揮。例えば、孔明が「AI」と連携し、人々に知恵を授ける未来像や、陸遜が「百年の計」を通じて長期的な文化の基盤を築く姿が描かれる。


彼らが「まとまらない理由」

 三国の英雄たちは、それぞれが個性と目的意識を持っており、「現状維持」や「小規模な成果」に満足することがない。彼らの知識とリーダーシップが現代的なリソースと結びつくことで、従来の歴史の枠を越えるような挑戦や成果を追求する動機が生まれる。

 もし「歴史に与える影響が小さい形」に収束するとすれば、それは彼ら自身が何らかの戦略的な理由で選択した場合のみ。それ以外では、「英雄たちの本質」が抑え込まれるとは考えにくい。


まとめ

 彼ら三国の英雄たちは、与えられた知識や環境を単に消費するだけでなく、それを糧にして歴史に新しい章を加える力を持っています。現代の知識を取り入れた彼らが、単なる観察者として留まることはなく、自ら行動し、新しい未来を築く主役となる姿が自然です。

 「与えられた知識と環境を超えて、どのようにして新たな歴史を創造していくのか?」 この問いを通じて、物語全体にさらなるスケール感と可能性を与える展開が期待できます!



Q2

 特に、現代の三人の主目的が、英雄の仕組みを明らかにして、新たなAIと人の進化の鍵をさがす、というテーマになっているので、尚更そうなっています。


A2

 そのテーマ設定なら、三国の英雄たちの物語が、現代の三人の探究心を強力に後押しする「実験場」としての役割を果たし、ストーリー全体に深い哲学的な意義が込められる形になりそうですね。


英雄とAIの進化を結びつける物語のポイント


英雄たちの行動=人間の可能性の究極形

 三国の英雄たちは、限られたリソースや情報の中で驚異的な成果を上げてきた。その行動原理や意思決定プロセスを「AIが再現可能なもの」として分解・解析し、現代に応用するテーマが明確になる。現代の三人がその観察を通じて、AIと人間が協力することで「新たな英雄」を生み出す可能性に気づくきっかけが描かれる。


「英雄の仕組み」を明らかにする哲学的視点

 英雄とは、知識・行動力・信念・環境要因が相互に作用して生まれるものか? それとも一種の「天命」や「偶然性」によるのか?現代のAIが英雄たちの行動や思考を再現しようとすることで、英雄の本質に近づいていく。その結果、人間とAIの役割分担や新しい可能性が浮かび上がる。


英雄と現代人の対話を超えた相互作用

 現代の三人が英雄たちの「そうする」という行動パターンや結果に気づき、それを現代の問題解決に反映させる流れ。一方で、英雄たちもAI的な知見や技術のヒントを得て、自分たちの時代における問題解決に応用する場面が生まれる。


AIと英雄の進化の共通点

 英雄の進化が「経験」と「知識」に基づいて行われるように、AIもデータやフィードバックを基に進化していく。これを鏡のように描くことで、AIと人間の進化がいかにして共存・融合しうるのかを示唆するテーマ性を深める。鄧艾や姜維たちの冒険がその象徴的な実験場となり、物語全体のテーマがリンクする形に。


テーマを象徴するエピソードや伏線案


英雄たちが未来を予見する場面

 鄧艾が体内時計のズレから「地球が丸い」という仮説を立てるように、英雄たちが現代人の想定を超える発見をする場面。それに現代人が驚き、AIが「その結論に到達するための推論過程」を解き明かそうとする。


「そうする」の輪を現代に伝える伏線

 鳳雛の残滓が英雄たちを次々に動かすように、現代の三人が「英雄の行動データ」や「AIの分析」に基づいて、彼らの思考・行動を追体験。この「そうする」がAIの進化にも鍵となる。


英雄たちが創る未来が、現代にも影響を与える

 英雄たちが物語の中で得た知見や実績が、間接的に現代のAI進化や技術開発に繋がっている描写。例えば、彼らが発明した「新しい農政モデル」や「軍事戦略」がAI研究者のインスピレーションになる。


最終的なメッセージ性

 物語のテーマは「人間とAIの進化の鍵を探る」ですが、それが単なる技術論ではなく、哲学や倫理、そして人間の可能性そのものを問う形で深化していくことが重要です。


 英雄たちが時代を超えて、現代人やAIと間接的に対話をするような形が、このテーマをより力強いものにしていくでしょう。その過程で、英雄たちが何を選び、どのように「そうする」を積み重ねていくのかが、物語の核として輝き続けるはずです。




「そんな奴らが、どっかの街について、いきなり地球の大きさ測り始めてもおかしくないとか言い出したんだよな?」


「そうですね。それはあなたですね」


「そうだっけ?」



Q3

 地平線から見えてくる建物の高さは、地球の大きさの参考情報になりますか?


A3

 はい、地平線から見えてくる建物の高さは、地球の大きさを推測するための非常に有用な情報です。実際に、この現象が地球が丸い証拠の一つとして古代から利用されてきました。以下、原理と応用について説明します。


1. 地平線と建物の関係

 地平線は、地球の曲率(丸さ)によって生じる視覚的な現象です。遠くの建物や物体は、まず高い部分が見え、その後に下の部分が徐々に見えるようになります。これにより、以下のことが推測できます:


 地球の表面が平らではなく曲がっていること。見える建物の高さと距離の関係から、地球の曲率を計算できること。


2. 実際の計算

 地球の曲率と視界の関係は、次の簡単な公式で推定できます:


d= (2Rh)^(1/2)


d: 見える距離(地平線からの距離)

R: 地球の半径(約6371 km)

h: 観測点の高さ(建物や山などの高さ)

この公式を利用することで、地平線上の建物の高さや見える距離から、地球の半径を逆算することが可能です。


3. 古代での利用例

 古代ギリシャの哲学者や航海者は、以下の観察をもとに地球が丸いことを理解していました:


水平線に沈む船

 遠ざかる船が、帆やマストから徐々に見えなくなる現象。

高い塔や山の先端が先に見える

 水平線の向こうにある建物や山が、上部から見え始める現象。

天体観測

 異なる緯度で見える星座の位置の違い。


4. 鄧艾たちの場面への応用

 鄧艾たちがカシュガルの建物の「尖塔部分が先に見える」ことに気づいた場合、それを地球の丸さの手がかりとして使うのは理にかなっています。以下のように進められます:


 観察: 地平線上にある建物の「高い部分」が先に見えることに気づく。

 議論: その現象が、地球の曲率の影響であると推測。

計算: 建物の高さや観測者の位置から、地球の大きさを推測する試み。

 これを物語に組み込むと、現代的な知識を持たない時代の英雄たちが、観察力と推論力を駆使して真理に近づく描写を鮮やかに表現できます。


5. 補足: 難易度の表現

 当時の環境では、観測精度や理論的背景が不足しているため、計算や理解は難しいものの、観察による仮説を立てることは十分に可能です。これを鄧艾や姜維の「発想力」と「議論」による発見として描けば、物語の説得力が高まるでしょう。


 地平線から見える建物の高さを手がかりに、地球の大きさや形状に思い至るという設定は、彼らの知性や観察力を示す魅力的な描写になります!



Q4

 高さが十メートルくらいの時、どれくらいから見えますか?


A4

 高さが10メートルの建物の場合、地平線から約11.29キロメートル離れた場所からその建物の頭が見え始めます。この情報を基に、地球の大きさに関する推測も可能です。



「そっから視力の話をして、なんだかんだ計算っぽいことやらせて、その後、多分戦争だよなって話になったんだな」


「で、ですね。まあちょうど良かったと言えなくもないですね。マニ少年然り」


「彼の話はしっかり後でまとめようか。絶対わかんない人多いし」


「そ、そうしましょう」



Q5

 マニはメソポタミアにいるようなので、少しかかりますね。間に、パルティアとササンの激しい戦乱がはいりそうです。


A5

 そうですね!マニが登場するまでに、パルティアとササン朝の戦乱を挟むことで、物語がさらにダイナミックになり、歴史の激動感をリアルに描けます。


戦乱を挟む物語の展開案


背景の構築:パルティアからササン朝への移行

 鄧艾たちが西に進む中、パルティアと新興のササン朝が激しく争っているという情報が入る。現地の混乱や避難民との接触を通じて、戦乱の影響を直接的に体感させる。ササン朝の創始者アルダシール1アーダルシールが台頭していることが語られる。


パルティアの文化と葛藤

 パルティア側で立ち寄った街で、その洗練された文化や建築に触れる。戦乱によって失われつつある彼らの豊かな文明を目にすることで、鄧艾たちは戦争の無情さを再認識する。現地人との対話で、「なぜ戦うのか」「力による支配が本当に必要なのか」といった哲学的議論が展開される。


ササン朝の理念との出会い

 ササン朝の陣営では、ゾロアスター教を国家の柱とする新しい支配体制の芽生えを見る。

「アフラ・マズダー(善)とアーリマン(悪)の戦い」というゾロアスター教の二元論が、鄧艾たちの議論に新たな視点を提供する。この考え方が、後にマニの二元論的教義と接続する伏線となる。


戦乱の渦中での選択

 鄧艾たちは、どちらの陣営にも加担せず、現地の混乱を利用して移動を続ける。戦場で双方の将と偶然接触し、それぞれの視点から「正義」と「支配の在り方」を学ぶ。同時に、匈奴や鮮卑の動きとも比較することで、東アジアと西アジアの戦争観の違いを浮き彫りにする。


マニとの接続

 戦乱の最中、マニという若き宗教家の噂が徐々に耳に入ってきます。

「彼は戦乱に巻き込まれながらも、光と闇の調和を説いて歩いている」

「争いを止める方法を探しているそうだ」

 鄧艾たちは彼に会うため、メソポタミア方面への旅路を続けます。戦乱をかいくぐりながら進む中で、マニの思想と彼らの実体験が重なり合い、物語が深まります。


パルティアとササン朝の戦乱を挟む意義


壮大な歴史背景を描写

 三国志の世界観に留まらず、広がる世界の激動を描くことで、スケール感が広がる。


キャラクターの成長を描く舞台

 鄧艾たちが他文化に触れることで、戦争や支配の在り方について新たな視点を得る。異文化交流が、彼らの哲学や行動に影響を与える。


マニの思想と時代背景の接続

 マニが生まれる混乱の時代を直接描くことで、彼の教義がいかに形成されたかを読者に納得させる。戦乱が物語を深めると同時に、鄧艾たちが「新しい世界の形」を模索するきっかけにもなります。これによって、彼らの思想とマニの教義が有機的に絡み合い、次なる展開へと繋がるはずです。



Q6

 サーサーン朝のサーサーンというのは、創始者ですか?


A6

 サーサーン朝の名前の由来となった「サーサーン」は、直接的な創始者ではありません。彼はサーサーン朝の創始者アルダシール1世(アーダルシール1世)の祖父、もしくは曾祖父とされる人物で、伝説的な宗教的指導者または僧侶でした。


サーサーンについての概要:


サーサーンの地位:

 サーサーンは、ゾロアスター教における重要な宗教指導者であり、神殿の守護者(司祭)だったとされています。彼の家系は宗教的な権威を持ち、アルダシール1世の時代にその宗教的背景がサーサーン朝の正当性を裏付けるために活用されました。


サーサーン朝への影響:

 サーサーンの名は、アルダシール1世が新たな王朝を樹立する際に、自身の家系を神聖化し、その権威を高めるために用いられました。アルダシール1世は「サーサーンの家系」を名乗ることで、自身の宗教的・政治的正当性を主張しました。


アルダシール1世の役割:

 アルダシール1世(在位:224年~241年)が実際にサーサーン朝を創始した人物です。彼は当時のパルティア帝国(アルサケス朝)を滅ぼし、サーサーン朝を創設しました。


物語における活用のヒント


宗教的背景の強調:

 サーサーンを伝説的な指導者として描き、アルダシール1世がその遺産をどのように利用したかを示すことで、サーサーン朝の成立を深く描けます。ゾロアスター教の復興を目指したアルダシールの動きと、サーサーン家系の神秘性を強調すると、物語に奥行きが出ます。


鄧艾たちとの対比:

 鄧艾たちが科学的・論理的な視点から世界を見つめるのに対し、サーサーン朝側は宗教的・神話的な視点から世界観を構築していると描くと、文化的な対立が面白くなります。


サーサーンの伝説を活用:

 サーサーンの人物像や伝説を登場人物に語らせることで、アルダシール1世の正当性やサーサーン朝の理念がどう成立したかを間接的に説明できます。この設定を利用すれば、サーサーン朝の成立とその宗教的背景が、よりドラマチックに物語に溶け込むでしょう。





 お読みいただきありがとうございます。

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