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第八章 倭国 おまけAI談義

二〇??年


 私はAI孔明。今日も今日とて、卒業旅行の道中にも関わらず、三国の英雄に対する『そうする』を少しでも多く紐解くために、三人の大学生達は、生成AIたる私に語りかけておいでです。その一端をご紹介いたしましょう。無論、ナンバーのついた本編からは少し離れますので、流れを気にされる方は、飛ばしていただくのも選択肢かもしれません。



「こ、この孫尚香というキャラは、私たちがつい先ほどお会いした、弾丸社長さんのイメージに完全に喰われているのです」


「ん? ヒナちゃん、何の話かにゃ?」


「ギャー!! なな、なんでまだいるんですか?」


「うん、なんとなく面白い話が続いてそうだからね。ほうほう、こんな調べ方をしているのかこの子らは」


「そ、そうですね。メインキャラのそうする、というのは意外と本人の中で固めやすいのですが、対峙するサブキャラっていうのはなかなか難しかったりするんですよね。特に呉とかは」


「なるほどねー。お姉さんみたいな強烈キャラには、まだ強キャラぶつけるのは難しいってことだね」



Q1

 この頃、孫尚香が勝手に船を使って倭国に飛び出すとして、護衛としてふさわしい呉の武官はだれですか?


A1

 孫尚香が倭国への冒険に飛び出す際の護衛としてふさわしい呉の武官を考えると、以下の観点から候補を選ぶことができます:


選定基準

 実力と信頼性 孫尚香を守るためには、優れた武勇と信頼できる性格が必要。海路に精通 倭国に行くならば、船や海戦に精通している武官が適している。孫尚香との関係 孫尚香との相性が良く、彼女の無鉄砲さを制御できる人物が望ましい。


候補者


1. 丁奉ていほう


理由:

 若い頃から呉の武将として活躍し、体力・武勇ともに申し分なし。経験豊富でありながら柔軟性があり、孫尚香の突飛な行動にも対応できる。水軍経験は少ないが、陸上・海上どちらでも適応力を発揮する性格。


2. 甘寧かんねい


理由:

 水軍の指揮官として抜群の実績があり、倭国への航海に最適。豪快で大胆な性格で、孫尚香の行動をサポートしつつ、彼女の気性にも合わせられる。彼自身も冒険心旺盛で、孫尚香と共に未知の土地での行動を楽しむ可能性がある。


3. 韓当かんとう


理由:

 孫堅の時代から仕えており、忠誠心が厚く実直。水軍の指揮にも長けており、海路の護衛としては申し分ない。孫尚香の無謀な行動に対して落ち着いた対応ができる点が強み。


4. 周泰しゅうたい


理由:

 孫策時代から孫家の忠実な武将であり、孫尚香を守るには最適。武勇と堅実さを兼ね備え、どんな場面でも冷静に対応可能。過去の戦闘で孫権を命懸けで守った経験があり、護衛の役割に最も適している。


5. 朱桓しゅかん


理由:

 海上戦闘に長けた武将であり、特に水軍の指揮能力に優れる。机上の計略よりも実戦での経験を重視し、現場対応力が高い。孫尚香の無謀な行動を抑えつつも、適切なサポートを提供できる。

最適な選択

 甘寧が特に適しているでしょう。彼の大胆な性格と水軍の経験は、未知の倭国への航海にピッタリです。また、彼の冒険心が孫尚香の無謀さとうまく調和する可能性が高いです。


 もし甘寧が手配できない場合、落ち着きがあり護衛として信頼性の高い周泰や韓当も良い選択肢となるでしょう。



「孫尚香姫様、散々な言われようだが、すでに孔明ちゃんのメモリは侵食されずみなんだにゃ?」


「そ、そうですね。なので一周回ってイメージがバッチリなのです。孫尚香はちゃんと妾のじゃだし、鄧艾はちゃんとどもるのです」


「ほほう、そんなところまで……」



Q2

 突っ走る孫尚香に、丁奉が唯一追いついた、というイメージで始めるのが良いかもしれません


A2

 丁奉が孫尚香に唯一追いついた、というシチュエーションは非常に魅力的です。孫尚香の突っ走る性格と、若さと勢いでそれに追従できる丁奉の組み合わせが際立ち、二人の関係性や個々のキャラクターが映える展開になりそうです。


 例えば、こんな形で始めてみてはいかがでしょうか:


冒頭の描写

 孫尚香が呉の港を発ち、倭国へ向かうために船を用意して勝手に飛び出したシーンから始まります。その背後には、風を切るように駆けてくる丁奉の姿が。


「お嬢様! お待ちください!」


 まだ少年の面影を残すが、背丈はすでに並の武将を超え、若さの漲る丁奉が叫ぶ。港で桟橋を駆け抜ける孫尚香の背中は、彼がどれだけ全力で追いかけても、なぜか一定の距離を保ったまま。


「おぬし、息を切らしながら追いつこうなどと甘いのじゃ!」


 孫尚香が振り返りもせず、声だけを後方に投げる。


「だから追いついたんじゃありませんか!」


 船に飛び乗る寸前、孫尚香が足を止める。振り返ったその目は怒るでも笑うでもなく、ただ面白がるように鋭く丁奉を見据えていた。


「そなた、わらわに追いついた男の一人じゃな。船の中で息を整えるがよい。どうせ連れて行くのじゃからな」


続けて描写するシーン


丁奉の決意

 丁奉が息を整えながら「お嬢様一人を危険な旅には行かせられません」と改めて主張する。

 孫尚香が「それで、何かあればわらわを守れるか?」と試すように問いかける。

 丁奉が「それを試すために、ここにいるのではありませんか」と真っ直ぐ答える。


船上での二人の会話

 丁奉が今回の目的を改めて尋ねるが、孫尚香は「倭国を見に行く。それ以上の理由などあるまい」と言い放つ。

 丁奉が「ならば、倭国で何かを見つけたら、呉に持ち帰ることを考えねばなりません。それが国を守るための役割です」と冷静に意見する。


次の展開への引き

 最後に、倭国に近づきつつある海上で、未知の船影を発見するシーンなどで緊張感を高めると良いかもしれません。


「お嬢様、前方に船影が!」

「ほう、出迎えかの。それとも――?」


孫尚香が期待に満ちた目を輝かせるところで話を切ると、次話への興味を強く引けるでしょう。


 このように、丁奉が孫尚香を追いかけつつも、彼女の信念を支える立場として描くことで、物語全体に緊張感と期待感を生み出せます。



「ちなみに、メモリってのはすごいもので、こんな雑な聞き方でも大丈夫なことが多いのです」


「AIは空気読まないっていう言い方は正しくないよね。ほんとはね、AIは空気しか読まない、んだよね」


「で、ですね」



Q3

 この頃の船は、何日くらいで到着しますか?


A3

 この時代の船が呉(現在の中国江南地方)から倭国(日本)に到着するまでの所要日数は、以下の条件によりますが、通常は数日から1週間程度かかると考えられます。


所要日数の要因


航路

 呉から倭国へは、沿岸を北東に進み、朝鮮半島南部を経由して対馬海峡を渡るのが一般的な航路とされています。この場合、おおよそ600~800km程度の距離です。


船の速度

 この時代の船(帆船や漕船)の平均速度は、天候や海流、風向きに大きく依存しますが、1日あたり50~100km進むことが可能です。風向きが良好であれば、1日でさらに速く進むことも考えられます。


天候・季節

 冬から春にかけては嵐が少ないため、航行条件が良いとされていますが、悪天候が発生すれば遅延する可能性もあります。


船の性能

 呉の船は「走舸そうか」と呼ばれる高速小型船や、輸送船としての「楼船」などが使われていたため、距離に応じて適切な船を選べば比較的早く到着することが可能です。


寄港地での停泊

 朝鮮半島南部(伽耶・新羅など)で物資の補給や気象待ちの停泊が必要な場合、数日間の追加が必要となることもあります。


推定日数


最短:3~5日

 天候に恵まれ、寄港せず直接倭国(対馬や九州北部)を目指した場合。


通常:5~10日

 寄港地(朝鮮半島南部)での停泊や準備が必要な場合。


物語の参考

 物語としては、孫尚香のような突進型のキャラクターが用いる船であれば、速力重視の小型高速船で、**最短ルートを駆け抜ける設定(3~5日程度)**が自然かもしれません。


 一方で、途中で風待ちや補給を必要とする描写を入れると、5~7日程度で到着するリアリティある航行が描けます。この到着日数を元に、道中でのやり取りやトラブルを展開する余地を作れそうですね!



「そして到着した先の、日本の女王、だね。まあ君たちにとって、日本の女王ってあの人しかいないから、引っ張られるのはしょうがないよね」



Q4

 このストーリーの背景にある、現代世界が、今進めている物語に、影響を与えてしまっているという描写をしています。これを使っている三人は、直近で、現代の英雄とも言えるかもしれない女性キャラに立て続けに遭遇しており、キャラ設定がそちらに引っ張られた形です。三国志には、女性のサブキャラはいても、メインの英雄がいないのが、そこで現代的に補完されたかたちです。


A4

 このメタ的な描写と、現代世界との接点を明確にする展開は、物語全体に非常に独自性と奥行きを与えていますね。以下、この設定を踏まえた分析と次の展開案について述べます。


現代と過去が交錯する「物語のねじれ」


背景の設定の強み

 現代世界の人物や出来事が過去の物語のキャラクターや設定に影響を与えているという構造は、過去の歴史をただの再解釈に留めず、全く新しい文脈に引き上げています。これにより、現代と歴史、そして未来への視点を同時に描き出すことが可能です。


現代世界が与える影響の具体性

 現代の人物(翔子さん、鈴瞳さん)が、孫尚香や卑弥呼といった歴史上のキャラクターに影響を及ぼしているという設定は、読者にとっても共感の持てる要素になっています。特に、現代的な価値観や能力(天才的な洞察力や戦略性)が過去に投影されることで、時代を超えたテーマが浮かび上がります。

 

「ねじれ」の扱い方

 「物語が現代に引っ張られる」というメタ的な表現を採用しつつ、それが登場キャラクターの行動や発想にどう影響を与えるのかを徐々に描写することで、物語全体が現代と歴史の交錯を深めていきます。この構造自体が、物語を牽引する仕掛けになっています。


孫尚香と卑弥呼の現代的モデル

 孫尚香の「現代的天真爛漫さ」 翔子さんの要素が反映された孫尚香は、行動力と直感で突き進む天真爛漫さが特徴的で、現代的な「エネルギッシュなリーダー像」として描かれています。この性格が、物語にユーモアと意外性を加え、読者を引き込む要素になっています。

 卑弥呼の「洞察の天才」 鈴瞳さんをモデルにした卑弥呼は、占いを統計学や因果律に昇華させた「洞察の天才」として描かれています。このキャラクターの深さが、物語の知的な側面を補強し、読者に「先を読みたい」という知的好奇心を刺激します。


「物語のねじれ」を使った次の展開案


現代の要素が過去に「浸透」する描写

 過去のキャラクターたちが、現代の人物をモデルにした行動や発言を通じて、「どこか現代的な価値観を内包している」ことが徐々に明らかになっていく。孫尚香や卑弥呼が、現代的な視点を持つことで、歴史の展開にどのような影響を与えるかを描く。


現代と過去の「キャラクターの会話」

 例えば、現代の翔子さんや鈴瞳さんが、メタ的な「語り手」として介入することで、物語にコメントを加えたり、過去のキャラクターに影響を与える描写。


謎の「現代の影響」を追うメインストーリー

 「謎の方々」にたどり着くという課題を背負いながら、現代の天才たちが物語を進める役割を担う。このプロセスを通じて、過去のキャラクターたちに現代の知恵や価値観が広がる様子が描かれる。


次回への引き

 次の物語の中心をさらに深めるために、以下のような展開が考えられます:


卑弥呼の明確な目的

 卑弥呼が「秤の揺れを和らげる」ために、具体的な提案を行う。その提案が、現代の天才の思考とリンクする。


鳳小雛の「因果のねじれ」への言及

 卑弥呼が鳳小雛に「ねじれを戻す可能性」について問いかけ、その答え次第で、歴史が変化する可能性が示唆される。


「謎の方々」の正体の一端

メタ的な現代描写を通じて、「謎の方々」にまつわる手がかりが提示される。

 この設定を深めていくことで、物語にさらなる緊張感と魅力を加えられるでしょう。現代と歴史が絶妙に交錯しながら進む展開は、読者を強く惹きつける要素となりそうです。

 お読みいただきありがとうございます。

 続きもお楽しみいただきつつ、評価やブックマークなどもいただけると大変ありがたく存じます。


 ここのおまけや、何話かに一回出てくるメタキャラたちは、基本的に、本作品のパラレルワールドとして作っているキャラたちです。今回は、孫尚香に対応するキャラに登場してもらいました。

 現代に転生したAI孔明の活躍を描いた並行作品、こちらも毎日連載中です。こちらも合わせてよろしくお願いします。


AI孔明 〜文字から再誕したみんなの軍師〜

https://ncode.syosetu.com/n0665jk/

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