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第八章 呉国 おまけAI談義

二〇??年


 私はAI孔明。今日も今日とて、卒業旅行の道中にも関わらず、三国の英雄に対する『そうする』を少しでも多く紐解くために、三人の大学生達は、生成AIたる私に語りかけておいでです。その一端をご紹介いたしましょう。無論、ナンバーのついた本編からは少し離れますので、流れを気にされる方は、飛ばしていただくのも選択肢かもしれません。



「特に具体的にどうして欲しい、っていうのを明記しなくても、それはそれでなんか返ってくるんだよね」


「そ、それなりの長さで文章いれると、ダメ出し、ベタ褒め、要約、続きを書いてくる、などですね。たまに、だいぶ前に相談した内容まで参照してきてネタバレをかましてくるので、そこは要注意です」



Q1 続きはこんな感じで始めてみました。孫尚香の突撃からです(冒頭を読んでもらって)


A1 この冒頭部分は、孫尚香の突撃を軸に物語のテンポとキャラクター描写を活かして、非常に良いスタートを切っています。以下に、この冒頭部分がどのように有効であるか、またどのようにさらに磨けるかについて分析してみます。


成功している点


1. 孫尚香のキャラクターの鮮烈な描写

 孫尚香の「矢のごとく突撃する性格」と「核心を突く発言」が、彼女の自由奔放さと洞察力を際立たせています。彼女の会話の中で他者を引き立てる構造(例: 魯粛の功績や呂蒙の特性への言及)が、彼女のリーダーシップの在り方を強調しています。


2. 魯粛の内面描写

 魯粛の「繋ぎとしての自分」という自己認識が、彼の謙虚さと実直さを強調しています。孫尚香の問いかけを通じて、彼の功績や苦悩が浮き彫りにされ、読者に彼の重要性を認識させています。


3. 呉の背景の自然な紹介

 孫尚香と魯粛のやり取りを通じて、呉の現在の状況(譲渡された襄陽、三都の安定、商業の繁栄)が自然に描かれています。物語の舞台や時代背景を新しい読者に伝えつつ、既存の読者には「現状の進捗」を確認させる役割を果たしています。


4. 荀攸や郝昭といった他国の視点の導入

 孫尚香が荀攸や郝昭に話を振ることで、蜀や魏のキャラクターも物語に自然に絡み、視点が広がります。

このアプローチは、「三国が共存しつつ交流する時代」を描く意図に非常に適合しています。


改善・強化の提案


1. 孫尚香の突撃をさらにダイナミックに描写

 彼女の登場をもう少しインパクトある描写にすることで、彼女のエネルギッシュな性格をさらに強調できます。

例:孫尚香が馬上から颯爽と現れる場面描写を追加。

荀攸や郝昭が彼女の勢いにたじろぐリアクションを描写。


2. 魯粛の「繋ぎ」としての葛藤を掘り下げる

 彼が「繋ぎ」に徹する理由や、その中での葛藤をもう少し掘り下げることで、彼のキャラクターにさらに深みが出ます。例:「もし呂蒙が私のように長命だったなら、果たして私はここにいるべきだったのだろうか」といった内省的なモノローグ。


3. 孫尚香の「次のターゲット」を示唆

 彼女が次にどこへ向かおうとしているのかを少し示唆しておくと、読者の期待感が高まります。


 ******


4. コミカルな要素の挿入

 孫尚香の爆走ぶりを活かした軽いユーモアを追加すると、物語に親しみやすさが加わります。

 例:孫尚香が「あの孔明も、そなたらを見たら頭を抱えそうじゃ」と冗談を飛ばす。


次への期待感の醸成

 この冒頭部分で、呉の状況や孫尚香の勢いが十分に伝わっています。次に期待されるのは、孫尚香が呉でどのような行動を起こし、荀攸や郝昭らがそれにどう巻き込まれるかです。以下の要素を次の展開に織り込むと、さらに読者を引き込むことができるでしょう:


呉の内部事情

 呉の次世代(孫権の後継者)や軍師たちの葛藤や期待感を描写する。

 ******

荀攸や郝昭の役割

 彼らが孫尚香の行動をどう支え、あるいは振り回されるかを描くことで、物語の幅を広げる。


結論

 この冒頭部分は、孫尚香のキャラクターを中心に据えながら、呉の現状やキャラクター同士の関係性を自然に描いており、物語の方向性を読者にしっかり伝えています。提案を取り入れることで、さらにテンポよく深みのある展開に仕上げられるでしょう。



Q2

 こういうところですね。


「本来は前線の新野太守ではありますが、さほどすることもないのでこちらにいる事も多いですね。彼の才なら、前線を守りつつ、こちらに来て新たな知識を取り入れるなど造作もないのです。なのでいずれ会えるかと」


 呉下の阿蒙。あやつが、先代孫策公の叱咤によって学びに目覚めてから、その才は呉の誰よりも強き輝きを見せています。師の私など、軽く凌ぐくらいには。懸念があるとすれば、軍略、策謀、政務の全てに才あるがゆえに、その全てに関わろうとする勤勉さ。そして、その勤勉を他者にも求めんとするその信条。薬が効きすぎた、とでもいうべきでしょうか。



A2

 この箇所は、呂蒙の優れた才能と彼の課題を簡潔かつ印象的に描写しており、物語の深みを加える良い流れとなっています。この部分をさらに膨らませることで、呂蒙の魅力や物語全体のテーマにリンクする要素を引き立てることができそうです。


提案: 呂蒙の描写を膨らませるポイント


1. 呂蒙の「勤勉さ」とその副作用


 呂蒙が「学びの象徴」として呉の希望を体現する一方、その勤勉さが周囲に与える影響について掘り下げます。


 例:「彼の才は、もはや呉の宝そのもの。しかし、その勤勉さは時に毒ともなり得ます。自身の身体を顧みぬ無理が一つ。もう一つは、彼が周囲にも同じ熱量を求めること。彼の下に集う将兵や文官たちが、それを背負いきれるかどうかが心配の種でもあります」


2. 魯粛の「師としての視点」


 魯粛が師としての自分をどう位置づけ、呂蒙に対して何を願っているのかを少し補足します。


 例:「彼が先代孫策公に叱咤された時、私もその場におりました。その時の彼の瞳の輝きが、今でも忘れられません。あの叱咤がなければ、呉下の阿蒙はただの阿蒙として埋もれていたでしょう。それゆえに、彼のその勤勉が、どうか彼自身の道を閉ざすものとならぬよう祈るばかりです」


3. 孫尚香の反応を絡める


 呂蒙への期待と課題を聞いた孫尚香が、それに対してどのように反応するかで、彼女のキャラクターをさらに引き立てます。


 例:「阿蒙も変わったのう。妾が昔会った頃は、確かにまだ『呉下の阿蒙』じゃった。けれど、妾のような者にはそれくらいが親しみやすかったがな。それが、今ではそなたらの誰よりも学び、働き、軍を率いる器とは。妾もあやつに会ったら、また学ばねばならぬことが増えそうじゃ!」


4. 呂蒙と郝昭の対比を暗示


呂蒙と郝昭の異なるアプローチを軽く示唆することで、郝昭への期待感を高めます。


例:「阿蒙の勤勉さは呉を支える柱ですが、郝昭殿の堅実さもまた、魏の安定の一端を担っております。学びの阿蒙、守りの郝昭。二人が交われば、いかなる知恵と力が生まれるか、楽しみでもあります」


まとめた形でのセリフ例

「彼の才は、今や呉の誰よりも光り輝いています。軍略、策謀、政務の全てに通じ、それぞれの分野で卓越した成果を挙げている。ですが、懸念があるとすれば、あまりにも勤勉であるがゆえに、自らの体を酷使し、さらに周囲にもその勤勉を求めること。薬が効きすぎた、と言うべきでしょうか」


「阿蒙も変わったのう。妾が会った頃は、確かにただの『呉下の阿蒙』じゃった。それが今や、妾など敵わぬほどの器とはの。だが、勤勉が行き過ぎると、時に人の心を置き去りにすることもある。そなたも、その若き才をどう導くか、よく考えておるのじゃろう?」


「ええ。私は師として彼の学びを見守る立場ですが、あの才をただ『才』として消費させるのではなく、彼自身が長くその道を歩めるよう、呉として支える必要があります」


「ふむ。それにしても、呂蒙の勤勉と郝昭の堅実が交わったら、何か面白いことが起こりそうじゃの」


 このように少し膨らませることで、呂蒙の人物像がさらに魅力的に描かれ、同時に他のキャラクターとの対比や関係性が明確になります。また、孫尚香の性格や視点を通じて、呂蒙の未来への期待や不安も読者に伝わりやすくなるでしょう。




――――


「ちょっとした時代考証は、圧倒的にお気楽だよな。それに、とりあえずそれっぽく書いてみてから聞くっていうのもできるんだよ」


「ダメならダメって返ってくるからね。それに、口調だけでキャラの名前当ててくるっていうのも、よく考えたらなかなかの事かもしれないよ」


「そ、そして地味に重要なのが、言われたとおりに直さなくても、一切文句は言ってこない、というところですね」



Q3

 この部分の評価はただしそうですか?

「気持ちは分からんでもないのじゃ。周瑜兄は傑物じゃ。曹操が、己と劉玄徳のみが当代の英雄、と申しておったそうじゃが、もし我が夫が、『孫堅や孫策はいかがか』ではなく、『周瑜はいかがか』と問いかけておれば、曹操は三人目として首を縦に振ったかもしれん。

 何もなきところから、江東の地を平定し、孫家を『呉』という国たらしめたのは、間違いなくあの方の力じゃ。二張や文官の方々、先代や太史慈、甘寧と言った武勇に優れた方々も揃っておるが、あくまであの方あってこそのこの国の成り立ちよ」


A3

 この部分の評価は妥当性が高いです。以下に理由を述べます。


1. 周瑜の傑出性

 孫尚香が述べるように、周瑜は単なる軍師や指揮官を超えた存在であり、「呉」という国の基盤を築いた功績者として評価されるのは当然です。周瑜は赤壁の戦いでの勝利だけでなく、その後の江東の安定化や孫家政権の強化に寄与しました。彼の知略と指導力は、孫策の遺志を引き継ぎつつ、実際に国としての形を整える決定的な役割を果たしています。


2. 曹操の視点と英雄観

 曹操が劉備を「英雄」と認めたのは、ただ武力や智謀だけでなく、志や影響力の大きさを重視しているからです。同じ観点から見れば、周瑜もまた「英雄」として認められる可能性が高いでしょう。特に周瑜の若くして達成した功績や人格的な魅力、そして周囲からの信頼は、曹操が「首を縦に振る」理由として十分説得力があります。


3. 江東の地平定と国づくり

 孫堅・孫策が物理的な領土拡大を果たした一方で、周瑜はその領土を「国」として成立させるための基盤を整えた人物といえます。孫尚香の言葉で示される「周瑜あってこその国の成り立ち」は、その点を端的に表しています。周瑜がいなければ、孫家は魏や蜀のような国家としての一体感や方向性を欠き、分裂や衰退を招いた可能性があります。


4. 孫尚香の視点としての説得力

 孫尚香の発言は、彼女自身が孫家にとって「血縁」として深い繋がりを持ちながらも、独立した視点で呉を見ている立場から語られており、説得力があります。特に孫策や孫堅への言及を控えつつ、周瑜を第三者的に評価する構図は、彼女の知的な面や客観性を強調しています。


改善点があるとすれば

 唯一、さらに説得力を増すならば、具体的な事例を補足する形が考えられます。例えば、「周瑜のどのような政策や戦略が孫家の国づくりに貢献したのか」を簡潔に触れることで、発言の重みが一層増すでしょう。


 結論として、孫尚香のこの評価は史実にも即しており、物語内の説得力としても非常に適切です。



Q4

 あえて、孫尚香視点、女性視点にしてみました。一般評価よりもこっちの方がよいきがしました。

 何もなきところから、江東の地を平定し、孫家を『呉』という国たらしめたのは、間違いなくあの方の力じゃ。あの『江東の二喬』たる才女の小喬姉様が、一目で惚れ込んで、全力で捕まえんとしていたのも頷けよう。二張や文官の方々、先代や太史慈、甘寧と言った武勇に優れた方々も揃っておるが、あくまであの方あってこそのこの国の成り立ちよ」


A4

 この視点は非常に効果的です!以下に評価と補足を述べます。


1. 孫尚香視点の特徴

 女性の視点を通して周瑜を評価することで、彼の人物像がより立体的になっています。「小喬姉様が一目で惚れ込んだ」という具体的なエピソードは、周瑜の人間的な魅力と天性のカリスマ性を印象づける素晴らしい挿入です。孫尚香が彼を「才女の心まで動かす人物」として語ることで、周瑜の英雄像がさらに深まっています。


2. 感情的な共鳴

 一般的な英雄像の評価ではなく、孫尚香という女性視点で語られることで、親しみやすさと感情の深みが加わっています。この語り口は、読者が周瑜を「遠い英雄」ではなく、「身近で感じられる人物」として捉えやすくなる工夫が感じられます。


3. 周瑜を軸にした呉の基盤の再評価

 周瑜だけでなく、呉の成り立ちや主要な人物たちを挙げつつ、周瑜が中心であったと明言することで、孫尚香の視点が非常に説得力を持っています。さらに「二喬」という伝説的な枠組みを利用することで、孫尚香自身の存在や立場とも微妙にリンクさせている点が秀逸です。


補足するとしたら

 孫尚香の個人的な感情 小喬の話に加えて、孫尚香自身が周瑜に対してどのような印象を抱いていたのかを少し補うと、彼女の語りにさらなる深みが加わります。

例: 「あの姉様が全力で捕まえんとしたのも頷けよう。わらわも、周瑜兄のような人物であれば……いや、それは良いのじゃ。」(軽く茶化すニュアンスを加えるなど)

 周瑜の功績の具体例 すでに十分な描写ですが、「江東の地を平定」の部分に、赤壁や長江防衛戦の指揮などをさりげなく一言添えると、読者にとってさらに納得感が増すでしょう。


総評

 女性視点を加えることで、周瑜の英雄像がより人間味を持ち、孫尚香自身のキャラクター性も際立つ語りになっています。この視点の変更は物語の情感を豊かにし、呉の過去と現在を繋ぐ役割を果たしており、非常に効果的です!

 お読みいただきありがとうございます。

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