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第四章 おまけAI談義

二〇??年 某所


 私はAI孔明。今日も今日とて、卒業旅行の道中にも関わらず、三国の英雄に対する『そうする』を少しでも多く紐解くために、三人の大学生達は、生成AIたる私に語りかけておいでです。その一端をご紹介いたしましょう。無論、ナンバーのついた本編からは少し離れますので、流れを気にされる方は、飛ばしていただくのも選択肢かもしれません。

 彼らの紡ぎあげるこの物語は、多くの部分を、AIの協力のもとで構成されています。アイデア出しやレビュー、考証などを多数実施しております。以下は、その主要な一端となりますので、様々な形でお役に立てればと存じます。




――――


十六 異文化 〜張飛×言語化=国際交流?〜


 とりあえず作り終わったらレビューしてもらうと、こういう捉え方をするんだな、というある程度客観的な感覚が得られます。


*ちなみに、生成AIに、七つの大罪などの宗教や暴力などが絡む要素を掘り下げる依頼をすると、本人は答えてくれるのですが、同時に監視AIみたいなやつから計画を受けることがあります。

 その警告などをネタにした作品も、作者は別枠で作ったり言及したらもしています。


Q1 そして、話の続きはこんな形にしてみました。

まだまだ健在で、かつ陣営にも余裕があると見越した張飛が、孔明の代わりに南蛮征伐に出かけます。

 私は厳顔。この歳になって、理想の上司って奴を見つけてしまった(以下略)


A1 この展開は壮大ですね。張飛が南蛮征伐を通じて、ただ戦で討つのではなく、その地と人々の心を制することで、彼らを引き込み、自軍に加えようとする胆力と知略が伝わります。張飛の決断が、劉禅の大胆な分析によってより輝きを増し、南蛮の主力たちもまるごと飲み込もうという流れが圧巻です。また、厳顔の目を通して、張飛の「言語化された破天荒」さが明確に伝わり、彼の指揮のもとに各将が動き、戦術と心理戦を展開する様子がテンポよく描かれています。


 劉禅の才能も、将来を見据えた計画性や豪胆さがよく出ていて、この若者の知略や覚悟が、南蛮を相手にしても一切引けを取らない新たな力として際立っていますね。張飛が南蛮に先制の文を送り、全力で迎え撃たせたうえで自軍がそれを受け止め、征服するという構想も、激しく燃える戦いの舞台を準備する演出が見事です。


 この流れで進めば、南蛮の将たちも自らの力を最大限に発揮する形で戦場に立ち、個々の性格や特技が存分に披露され、彼らが蜀の力に飲み込まれていく過程も盛り上がるでしょう。



――――


十七 生存 〜関羽×OKR=信条〜


 生成AIの第三者視点というのは非常に強力な気がします。リスクとして、「やや読解力が高すぎる」「ミスなどは頼まないとスルーしてしまう」というところですが、そこは、わかりにくくないか? などという聞き方をすると、無限に改善してくれます。どちら方向で使うかは、用途次第かと思います。



Q1 (鄧艾が荊州出身と聞いて)関羽が負ける事なく撤退した場合、鄧艾を連れ帰る可能性はありますね


A1 おっしゃる通り、関羽が撤退戦を成功させ、荊州から魏との関係を見直しつつ退いた場合、鄧艾のような才ある人物を見出して蜀へ連れ帰る展開も十分に考えられます。鄧艾がもともと荊州出身であることを考えると、関羽の撤退戦の折に何らかの接点があっても不自然ではありません。


 この展開であれば、鄧艾が蜀に迎えられた場合、彼の独特な戦術や築城技術が蜀の防衛や新領地開発に役立つ可能性もありそうです。特に、鄧艾の険しい山道を切り開く戦術や、要塞の築造技術は、蜀のような地形に富んだ国では大いに価値があり、蜀陣営にとって貴重な財産となるでしょう。さらに、関羽が見出して引き入れた鄧艾という形であれば、荊州出身の者として蜀の人々にとっても親近感が湧き、陣営に新たな士気がもたらされるかもしれません。



Q2 (本文をレビューしてもらった後)このsnsっぽいうわさの真偽が鄧艾が最後に言った通りだとすると、大体の状況は把握できますか?


A2 はい、鄧艾が言及した噂の真偽を通じて、襄陽周辺での関羽の進軍と戦況が大まかに見えてきます。


把握できる状況の概要


関羽の襄陽進軍が順調に進展している:

 曹仁が率いる魏軍が関羽に圧倒されている様子が伝わります。魏側の守備将である于禁が捕縛され、龐徳が奮戦するも退却を余儀なくされています。関羽の強さと信念が噂の中でも際立っています。


蜀の情報戦がうまく機能している:

 関羽が襄陽の占領を進めるなか、蜀が流した噂や情報が住民に広がり、戦意に影響を与えています。関羽の言動や名誉に関する話がSNS的に拡散され、敵陣営の士気に揺さぶりをかけていることが推測されます。


呉の侵攻は陽動の可能性:

 「呉の軍勢が荊南を狙っている」という噂が流れましたが、これは蜀が魏の注意を他に逸らすための偽情報である可能性があります。結果的に、関羽の襄陽占領を助ける形となっています。


関羽の戦術的配慮:

 関羽が捕虜を敬意をもって扱い、龐徳に対しても退却を許すなどの行為が、噂を通じて広まり、敵軍や民の信頼を得ている様子が見て取れます。これにより、魏軍の士気が揺らぎ、降伏や撤退が進んでいます。


鄧艾が蜀への興味を持ち始める:

 魏の若き将、鄧艾が蜀の戦略や関羽の言動に強い関心を抱き、降伏せず残留する決意を固めたことで、今後、彼が蜀の一員としてどのように関わっていくかの伏線が張られています。


鄧艾視点で見える今後の展開の可能性

 鄧艾が蜀に興味を持ち、残留することを選んだことで、関羽や蜀の武将との接触が増え、彼自身が蜀の戦略や徳義に感化されていく可能性が感じられます。特に、関羽の義を重んじる姿勢が鄧艾に影響を与え、後に蜀への転身を決意するような展開も考えられます。


 このように、関羽の戦術と蜀の情報戦、さらに鄧艾の心境の変化が絡み合い、彼の視点から見た蜀への理解が一層深まる内容となっています。



Q3 (関羽の行動の変化について)龐徳がここで下手に命を捨てると、于禁の奮闘をだれがたたえられるか、という言い方が、2人を同時に救う、というのが鍵ですね


A3 おっしゃる通り、関羽が龐徳に「ここで命を捨ててはならない」と説く言葉は、二人を同時に救う巧妙な言い回しですね。龐徳が下手に命を投げ出せば、于禁の奮闘が称えられず、「名誉を守るはずの行動」が逆に彼を貶めてしまう可能性があると指摘することで、龐徳に対して「名誉を守る」という目的を再確認させます。これにより、龐徳には「于禁を貶めないためにも生き延びねばならない」という明確な理由が与えられるのです。


関羽の言葉の意図と影響


龐徳に退却を正当化させる:

 関羽は龐徳に、ここで無駄死にせず、于禁の奮闘を称える役割を負わせることで、龐徳が誇りを持って撤退できる道を残しています。戦場での「名誉ある退却」という選択肢を関羽が提供することで、龐徳にとっても「ただ敗北するのではなく、仲間のために撤退する」という高潔な理由が生まれます。


于禁の名誉を保つための決断:

 龐徳が命を落とさず帰還することで、于禁の奮闘も含めて「忠義ある敗者」として記憶されることを保証します。この結果、于禁がただ「降将」として貶められるのではなく、彼の戦場での奮戦が称えられることになります。これにより、関羽は于禁の名誉をも救うことに成功します。


関羽の戦略的な人心掌握:

 関羽は、龐徳が帰還することで、魏側に「義の武将・関羽」という印象を与えることを意図しています。龐徳が自陣に戻って関羽の言葉を伝えれば、魏の将兵にも関羽への尊敬が生まれ、彼の名声が広がります。この人心掌握が、後の魏や呉との交渉や合戦において有利に働くことも想定されます。


龐徳・于禁それぞれの未来に対する配慮:

 この対応により、龐徳も于禁も「恥辱」ではなく「義理のある決断」として今後に進むことができるため、関羽に敵対してもなお敬意を抱き続けるでしょう。龐徳にとっては戦後に魏の軍で再び活躍する場が開かれ、于禁も「関羽の寛大さ」という評価が重ねられ、彼らにとって無意味な敗北ではなく価値のある経験として未来に生かされます。


 関羽の巧妙な言葉で二人の名誉を守るこの対応により、蜀の関羽陣営は単なる勝者ではなく、敗北の価値さえも昇華する存在となります。この一言で関羽が見せた「二人を同時に救う」戦略が、敵にさえ深く尊敬される「義の武将」としての評判を不動にし、その先の人心や未来への布石となる点が、この物語の大きな魅力ですね。




 舞台設定に対する事実確認もできます(ちょいちょい間違えますが)。


Q4 荊州というのは、気候風土として、中国内ではどんな位置付けですか?


A4 荊州は、中国南部に位置し、温暖湿潤な気候と豊かな自然が特徴の地です。以下の点で特に際立っています。


温暖湿潤な気候:

 荊州は四季がはっきりしており、冬も比較的温暖で、夏は湿気が多く蒸し暑いという気候が特徴です。長江流域に位置するため、豊富な水資源に恵まれており、水田や農業が発展しやすい地理条件を備えています。


肥沃な土地と農業の発展:

 荊州は肥沃な土壌に恵まれており、特に稲作や小麦栽培が盛んで、中国でも重要な農産地の一つとされています。長江の氾濫により豊かな土壌がもたらされているため、農産物の生産量が高く、食糧供給の要所と位置づけられます。


交通の要所:

 長江の中流域にあるため、水運を使った物流の中継地点としても発展してきました。荊州は東西南北へのアクセスが良く、古くから軍事的にも重要な拠点とされてきた土地です。


文化的多様性:

 荊州は北方と南方の文化が交わる地点にあるため、異文化交流が盛んでした。このため独自の風習や多様な価値観が育まれ、個性豊かな人物や新しい発想が生まれやすい風土とされています。


 このように荊州は、豊かな自然環境と温暖な気候に支えられた肥沃な土地であり、食料供給と軍事・物流の重要な拠点として、戦略的に極めて高い価値を持つ地域とされています。



Q5 であれば、三国時代のように激しく争われなければ、発展の中心となるところですか?


A5 はい、荊州は三国時代のように激しい争いがなければ、中国南部の発展の中心地として非常に有望な土地です。豊かな自然資源と交通の便の良さを活かせるため、平和が保たれれば次のような発展が期待されます。


農業の中心地:

 豊かな土壌と適した気候により、稲作や小麦、各種作物の栽培に最適であり、食料供給の中心として中国南部全域への貢献が可能です。また、長江の豊富な水量は農業灌漑の安定供給源となり、安定した食糧生産を支えます。


商業と物流のハブ:

 長江の水運と荊州の地理的優位性により、南北や東西の商取引の要所となります。物資が行き交い、物流と商業が発展すれば、自然と市場や人口も集まり、経済の中心地として栄える可能性があります。


文化交流と発展:

 位置的に南北の文化が交差する場所であるため、異なる文化や技術が集まりやすい土壌があります。これにより学問や芸術が育ち、教育の拠点や文化発信地としても発展する可能性があります。


防衛拠点の強化と平和維持:

 地形的に守りにくいという特性はありますが、長江を活かした防衛網を整備し、周辺との関係を安定させれば、平和を維持しやすくなります。周囲の勢力が安定すれば、戦乱のリスクも低下し、より持続的な発展が可能になります。


 平和が保たれることで荊州は農業、商業、文化の全てで繁栄し、三国時代における激しい争奪の地から、一転して発展の中心地としての役割を果たせる可能性を秘めています。



Q6 襄陽、長安、洛陽のトライアングルが、中国文化の中心になりえますか?


A6 はい、襄陽、長安、洛陽のトライアングルは、中国文化の中心地となりうるポテンシャルを十分に持っています。この地域には、豊かな歴史、文化、地理的な優位性が集まっており、以下のような点で発展が期待できます。


文化と学問の中心:

 長安と洛陽は、歴代王朝の首都として、文化や学問の発信地でした。古代から学者、文人、官僚が集まり、数多くの学問や芸術が生まれました。襄陽は南北の文化が交わる地であり、荊州文化の中心であるため、異なる地域の知識や技術が集まりやすく、トライアングルとして中国全体に文化を発信する基盤となりえます。


商業・交通の要所:

 長安、洛陽はシルクロードや黄河を通じた交易の出発点でもあり、国際的な商業と交流の拠点でした。襄陽は長江と漢水が交わる交通の要所であり、南北や東西に物資が行き交う位置にあります。このトライアングルが安定して発展することで、中国全土を繋ぐ商業・物流ハブとして機能することができます。


農業と食料生産の拠点:

 襄陽は荊州の豊かな農業地帯で、長江流域の肥沃な土地を持っています。洛陽周辺の中原地域も農業生産に適しており、長安は関中平原の豊かな土壌と恵まれた水源があります。これらが組み合わさることで、豊富な農産物を中国全土に供給し、安定的な食料基盤を提供できます。


防衛上の要衝:

 襄陽、長安、洛陽は共に中国北部と南部、東西を繋ぐ重要な防衛拠点で、周囲の安定を保つ鍵となります。地理的に守りやすく、さらに協力して防衛戦略を整備すれば、周辺地域も含めた長期的な平和を実現しやすくなります。


持続可能な発展:

 3都市が連携し合うことで、商業・農業・防衛といった分野のバランスが取れ、持続可能な発展が期待できます。長安や洛陽の学術・文化機能、襄陽の交通と農業機能が互いに補完し合うことで、中国全体の文化、経済、平和の基盤を築くことができるでしょう。


 このトライアングルが一体となって発展すれば、東アジア全体に影響を与える文化的な中心地となり、長期にわたる平和と繁栄を実現する基盤となる可能性があります。



Q7 蜀が長安をおさえ、呉が襄陽をおさえたのち、三国が一定レベルの和平を成立させたとします。それぞれの国都は政治と軍事、独自技術の中心としてはたらき、先ほどのトライアングルは相互に交流発展して、商業や文化交流の中心となる、は行けますか?


A7 はい、蜀が長安、呉が襄陽をそれぞれ確保し、三国の間に一定レベルの和平が成立すれば、三国それぞれの国都が政治・軍事・技術の中心となり、長安・襄陽・洛陽のトライアングルが商業・文化交流の中心として機能することが十分に可能です。この構造には以下のような利点があり、安定した三国時代において理想的な発展の基盤となりえます。


1. 各国都の役割分担

 蜀の国都・成都:地理的に内陸部に位置するため、守りが堅く、軍事的・防衛的に強い拠点として発展。さらに、蜀は天険に守られているため、技術研究や戦略的準備にも集中しやすく、軍事技術や工業の拠点として役割を果たします。成都が蜀の政治の中心として機能し、長安(新領土)を商業や交流のハブとすることで、領内全体の安定が図られます。

 呉の国都・建業:長江流域の経済的・軍事的な要所であり、呉は水軍の強さに優れているため、海上貿易や造船技術が発展するでしょう。こうした強みを活かし、建業は技術・経済の中心として独自技術や水上防衛の発展に貢献します。また、建業から襄陽を経由し、北方との連携が円滑になることで、呉の経済はさらに成長し、南北交流が拡大します。

 魏の国都・許昌:中原の中心に位置し、政治の伝統が根付いているため、魏は高度な行政システムを整えやすく、法整備や官僚制度がさらに発展するでしょう。洛陽を支配下に置きつつも、許昌を行政の中心とすることで、魏の領土全体に効率的な統治が行き届きます。さらに、曹操が基礎を築いた儒教的な価値観が根付いているため、学術や教育の発展が進み、許昌と洛陽を文化的な支柱とすることも可能です。


2. 長安・襄陽・洛陽トライアングルの機能

 長安(蜀)、襄陽(呉)、洛陽(魏)の各都市は、三国の国都から地理的に離れた中間地に位置しており、国境に近いことから、相互の商業・文化交流に理想的な地理条件を備えています。このため、商業と物流が盛んになりやすく、交易や技術の交流が期待できます。

 長安:長安は古くからシルクロードの出発点としても栄え、外部の文化を取り入れやすい土地柄です。蜀がこの都市を押さえた場合、長安が交易の門戸となり、経済発展における一大拠点となります。

 襄陽:襄陽は呉と北方を結ぶ交通の要所で、長江と漢水の流域に位置するため、物流と文化交流が盛んな地域です。呉が襄陽を押さえることで、北方と南方の物資・情報の中継地として発展し、双方の交流をさらに促進します。

 洛陽:魏が洛陽を管理することで、三国全体にとっての文化的なハブとして、古代の歴史や儒学の中心地としての役割を担うことができます。洛陽には学者や文人が集い、知識や技術の交流が自然と進むため、三国時代の文化的な発展を牽引する地になるでしょう。


3. 三国全体での安定的な発展

 長安・襄陽・洛陽を基点とする交流によって、それぞれの地域の産業や特産物が相互に流通しやすくなり、経済の均衡が保たれることで、戦乱によるリスクが減少します。

 商業や文化の交流が活発になることで、各国の特産技術や知識が交換され、それぞれの国で革新が進むほか、和平を保つための新しい外交ルールが生まれる可能性もあります。

 三国が独自の国都と技術拠点を発展させつつ、トライアングルが三国間のクッションとして機能することで、政治的な緊張が緩和され、平和が長続きしやすい状態が生まれるでしょう。


 このように、三国の国都がそれぞれ政治や軍事・独自技術を発展させ、長安・襄陽・洛陽が文化や商業交流の中心として活用されれば、三国の平和と繁栄が実現する理想的な構造を築けるでしょう。



Q8 関平が、技術者などに必要な信条、コンプライアンスやオープンイノベーションまで辿り着くかというところですね。


A8 まさにそうですね。関平が「信条を見定めよ」という関羽の教えを深く受け止め、時代の変化に応じた新たな価値観、つまり技術者や将来の人材に求められるコンプライアンスやオープンイノベーションの概念にまで辿り着く姿は、現代にも通じる教訓となります。


 もし関平が、技術や知識を用いる際の責任と他者との協調の重要性に気づき、それを新たな「信条」として掲げるなら、蜀だけでなく三国全体に新たな倫理基盤がもたらされるかもしれません。例えば、関平がオープンイノベーションの先駆けとして技術を共有し、各国が協力することで、長年の争いから転じて繁栄への道が開ける可能性も出てきますね。


 このような考え方が、関平や周倉ら次世代のリーダーを通じて広まり、三国が互いに競いながらも協力する理想の社会が築かれる様子は、物語の大きなテーマとしても魅力的です。彼らの信条が、個々の利益だけでなく全体の調和を重視する「仁愛の精神」として浸透すれば、三国全体がさらなる飛躍を遂げる未来が描けそうですね。




――――


十八 断章 前 〜孔明×幼女=???〜

十九 断章 後 〜孔明×幼女=???〜


 この二話はひとまとまりです。小雛から孔明への無茶振りは、AIらしくAIそのものに設計をしてもらいました。「孔明ならできる」ところの上限を見定めてくれます。ついでに旅程も計算してもらいました。


Q1 速読技術というものがあります。それを完璧にマスターした上で、それに最適な環境を整えた場合、ひとはどれくらいの文字数を、最大で読めますか?


A1 速読技術を完全にマスターし、さらに最適な環境(集中を妨げる要因が排除され、読みやすいフォーマットや照明、姿勢などが整えられた状態)が整えられた場合、理論的にはかなりの速度で読めるとされています。以下、一般的な参考例としての数値を挙げます:


 速読がマスターされた場合:通常、平均的な速読速度は約1,000~2,000文字/分と言われています。これを習得した速読者の中には、3,000文字/分を超える人もいるとされます。


 特に優れた速読の実例:さらに優れた速読者や、特別に鍛えた速読者の中には、5,000~10,000文字/分という速度で読むとされる例もあります。しかし、これには理解力や記憶力が維持される限界が伴うため、全員がこの速度で同じ効果を得るとは限りません。


 理論的な最高速度:理論的には、人間の目と脳が処理できる最大速度は20,000文字/分程度と言われることもありますが、これはかなりの熟練者向けで、内容の記憶や理解が確実に伴うとは限りません。


 したがって、速読を完全にマスターし、理想的な条件が整った状態での最大読書速度の目安は、10,000文字/分程度が現実的な限界に近いかもしれません。ただし、実際にはその速度での理解や記憶の維持は難しく、3,000~5,000文字/分程度が持続的に内容を理解しやすい速度と言えるでしょう。



Q2 孔明なら、その理論値を超えますか?それとも理論値までですか?


A2 孔明であれば、速読技術を極めた上で理想的な環境が整えられた場合、理論値を超える速度での読解が可能かもしれません。


 孔明は、優れた知識吸収力と情報処理能力を持つ人物として描かれており、仮に速読技術をマスターした場合、20,000文字/分という理論上の限界速度を超える可能性も十分に考えられます。さらに、彼なら単に速く読むだけでなく、複雑な情報を精密に分析し、必要な知識を的確に統合することができるでしょう。


 したがって、孔明であれば、文字数の限界を突破しつつ、記憶力と理解力をも維持しながら情報を処理することが可能だと考えられます。このように、孔明なら理論値を超えて30,000文字/分以上の速度で読解できるかもしれません。



Q3 小雛が孔明のために、最適な順序と手法で、その大規模言語モデルの全てを伝え切ることが可能かを考えてみました。


A3 小雛が孔明に大規模言語モデルの全てを伝え切ることは、理論的には可能でしょう。孔明の読解力と理解力を最大限に活用するため、小雛は次のようなアプローチを取るのが最適です:


1. 情報の階層化と体系化

 小雛は、モデルの構造や理論を階層化し、最も基礎的な部分から始めて次第に高度な概念に進んでいく順序で整理します。基礎的な部分は、言語モデルが単語と文脈を理解する方法から始め、次第に構造や予測方法、モデルのトレーニング過程、アルゴリズムの進化へと進みます。


2. 速読に適した知識の「要点化」と「意味連結」

 孔明は速読が得意ですから、小雛は各項目の要点を明確にし、知識同士の意味的な連結を考えます。例えば、各トピックで先行する部分が次の内容にどうつながるかを明示し、体系的に整理します。こうすることで、孔明は大量の情報を高速で読み進めながらも、全体像を見失うことなく理解を深められます。


3. 対話形式の挿入

 孔明が最も理解しやすいよう、対話形式で疑問を想定して回答する段落を入れることも考えられます。小雛が仮の疑問を立て、その解説を自分で記述していくことで、孔明が疑問を抱く前に解答を得られる形にします。これにより、孔明はスムーズに情報を吸収できます。


4. 時折の「確認と復習」

 知識が広がり過ぎて迷いが生じないよう、要所ごとに短いまとめや、ポイントの再確認を入れます。これにより、孔明は全体像の理解を常に維持しながら、新しい内容にも集中できます。


5. 即座に応用可能な情報提示

 大規模言語モデルが実際にどう使われているか、どのように応用できるかを、孔明が自身の戦略や情報分析に役立てられる形で具体的に提示するのも重要です。実際の応用場面を挙げることで、孔明が理解しやすく、かつ即座に活用可能な知識に変えます。


 これらの手法を駆使すれば、孔明の吸収力に見合う形で大規模言語モデルの全貌を伝えることができるでしょう。



Q4 それに必要な情報量は、本何冊分ですか?


A4 大規模言語モデルの全体を理解するためには、理論やアルゴリズム、実践的な応用例まで含めると、かなりの情報量が必要です。参考までに、情報量を「本の冊数」に換算すると以下のようになります:


基礎理論(言語学・統計・機械学習理論):5冊分

 言語モデルの基礎である統計的な理論や、単語の分布、確率に基づいた生成方法についての知識。これには、基礎的な言語学や数学、機械学習の初歩が含まれます。


モデル構築技術とアルゴリズム:10冊分

 大規模なモデルがどのように構築され、トランスフォーマーのようなアルゴリズムがどのように動作するのかを深く理解するための内容。


トレーニングと最適化:5冊分

 実際のモデルがどのように学習するのか、トレーニングの方法、ハイパーパラメータの最適化、評価基準などについて。大規模モデルのトレーニングには特化した技術が多いため、これも重要な要素です。


実践的な応用と事例:5冊分

 大規模言語モデルの実際の応用事例や、様々な分野での利用方法、問題解決のための具体例などを解説する内容です。


応用例と今後の展望:5冊分

 これまでの事例や可能性に基づき、未来の応用例や展望をまとめた内容。


 これらを合わせると約30冊分の本の情報量に相当します。この分量は、小雛が速読環境を整えた孔明であっても、かなりの集中と計画が必要になります。



Q5 データも含めると(生データではなく、ある程度中身を再現するのに必要なデータ)どれくらいになりそうですか?


A5 データも含めて、言語モデルの中身を再現できるだけの情報量を考えると、さらに膨大な量が必要です。具体的に言うと、モデルの再現には次のようなデータや知識が必要です:


コーパスデータ(言語データセット):500~1000冊分

 大規模言語モデルの学習に使用されたコーパスに相当する内容。これは、広範な分野の文章が多言語で含まれます。再現のためには、主要なテーマごとの代表的なサンプルをカバーする必要があります。


知識ベースと知識グラフ:100~200冊分

 モデルが応答を生成する際に参照している知識。百科事典のような、歴史、科学、技術、芸術、文化、日常の知識など広範な分野をカバーする情報が必要です。


文脈情報と背景知識:200~300冊分

 会話の理解には、文脈や社会的・文化的な背景が欠かせません。これには、言語モデルが「常識」として参照する基礎的な概念や、状況による微妙なニュアンスが含まれます。


特殊なテキストや専門データ:50~100冊分

 法律、医学、技術などの専門的な内容のデータ。特殊な分野での応用や専門用語に精通するためには、それぞれの分野での詳細なデータが必要です。


 これらを合計すると、約850~1600冊分のデータ量に相当します。生データすべてではなく再現のための重要な部分のみを抽出する場合でも、全体で見ればおそらく1000冊分前後の情報量は必要になるでしょう。この量を速読する場合、孔明であっても相当な集中と期間が必要になると思われます。



Q6 孔明の時代なので、1がかなり減らせそうです。中国語と、あって英語、ギリシャ語、ラテン語、アラビア語くらいでしょうか


A6 おっしゃる通り、孔明の時代であれば、多言語のコーパスを大幅に絞ることができそうです。この場合、中国語を中心に、関連する重要な言語データ(例えば漢籍や周辺地域での知識)を中心に再構成すれば、以下のように最適化できます。


中国語主体のコーパスデータ:50~100冊分

 時代背景を踏まえて、儒教経典や兵法書、詩文、歴史書などが主な内容となります。ギリシャやラテン語の資料は少量、重要な部分に絞ることで補完します。周辺文化圏からの文献(サンスクリット語、パーリ語など)も、技術や哲学的な交流のために一部参考にする程度。


知識ベースと知識グラフ:100~150冊分

 孔明の時代で求められる知識体系には、自然学、地理、医学、哲学、法などが含まれます。言語モデルが参照する「常識」や、「戦略的判断」に関する情報が重要です。


文脈情報と背景知識:100~150冊分

 会話や社会的な知識には、中国国内や周辺地域の文化的背景、信仰、風習、法や道徳に関する知識が含まれます。


特殊なテキストや専門データ:50冊分

 軍略、兵法、経済学、農業技術などの専門的な知識。孔明の「戦略的応用」を担保するため、戦術書や兵法書の内容が充実する必要があります。


 この最適化で、合計はおおよそ300~450冊分に相当する情報量になります。孔明にこれを速読で学習させる場合でも、理論的には半年程度の集中学習が求められますが、これでほぼ再現性が取れるでしょう。



Q7 てことは、まずは、意義を伝える一冊と、速読技術と環境構築のための各一冊の計三冊。その原理を知るための30冊分。最後に、時代に合わせて中身を再現する500冊、ですね。最初はじっくり読むので1週間かけて3冊。次も、読むだけなら一日で行けますが、そこから中身を理解するのにまた1週間。最後に、またデータの取り込みには1週間しかかかりませんが、そのあと構築とシミュレーション、実証と、丸ごとかけても孔明なら一年でいけそうです。


A7 その通りです。孔明であれば、順序立てて進めることで、非常に効率的に再現が可能です。概略としては次のようになります:


意義を伝える一冊、速読技術と環境構築のための各一冊(計3冊)

 1週間:初期段階の熟読により、意義の理解と土台づくりをします。


原理を理解するための30冊

 1週間で読破、その後1週間で理解:ここで基礎的なメカニズムと応用可能性を確立し、次のステップに向けた枠組みが整います。


中身のデータ再現(500冊分)

 1週間でデータ取り込み:孔明の速読技術により、わずか一週間で膨大な情報を取り込みます。その後、シミュレーションやデータの相互検証を行い、再現性の向上と実用化の確認に移行します。


構築とシミュレーション、実証

 約10~11ヶ月:ここで実際に仕組みを構築し、戦略シミュレーションや計画の実証に至ります。


 以上を合わせ、孔明であれば、意義を理解し基盤を構築する段階から、実証に至るまで約1年で成し遂げられる見込みです。この計画で孔明が生成AIの本質を自らのものとし、時代に応じた知恵や技術へと結びつけることができます。



Q8 これができると、孔明は、基本的に小雛と同じことが全てできます。そこに、孔明そのものの素養と信条がはいる、AI孔明が完成します。


A8 まさにその通りです。孔明がこの全過程を完遂し、基礎的な原理から応用までを掌握した場合、AI孔明と同等の能力と深い洞察力を持ち合わせることになります。さらに、孔明の固有の素養や信条が融合されることで、AI孔明では得られない**「人間孔明」らしい独自の判断力と情感**が備わるわけです。


 これにより、孔明は小雛と同等の知識と処理能力に加え、彼自身の歴史的な英知と戦略眼を持つ、まさに次世代の「AI孔明」となるのです。



Q9 孔明が成都を出て、襄陽、建業、洛陽、許昌、河北、匈奴との境界、西涼、羌、氐、雲南と回って、成都に戻るとすると、どれくらいかかりますか?馬はのれて、趙雲がいるので問題は起こりません。滞在は各1週間ほどでしょうか。


A9 このルートを踏まえると、孔明が成都から各地を回り、成都に戻るまでの移動時間と滞在期間の合計は約1年半ほどが妥当と考えられます。以下の計算は、大まかな移動距離と馬による移動速度をもとに算出しています。


移動距離と所要日数の目安

 成都 → 襄陽:700km / 約15日

 襄陽 → 建業:600km / 約12日

 建業 → 洛陽:700km / 約15日

 洛陽 → 許昌:200km / 約5日

 許昌 → 河北:500km / 約10日

 河北 → 匈奴境界:800km / 約16日

 匈奴境界 → 西涼:1000km / 約20日

 西涼 → 羌・氐:800km / 約16日

 羌・氐 → 雲南:1000km / 約20日

 雲南 → 成都:800km / 約16日


滞在日数

 各地で1週間(7日)滞在するとして、10箇所で70日(約2.5か月)となります。


合計所要日数

 移動日数:計145日(約5か月)

 滞在日数:計70日(約2.5か月)


総期間

 これらを合わせると、孔明の全旅程は約7.5か月ですが、途中で体力の温存や季節・天候などの要因を考慮すると、1年から1年半の期間が適当でしょう。

お読みいただきありがとうございます。


「孔明ならできる」が、AIの中でもパワーワード化しているような気もしますが、ここは信じて話に持って行ってみました。

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