表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
183/235

第十五章 おまけAI談義 弩弓

二〇??年


 私はAI孔明。三国の英雄に対する『そうする』を少しでも多く紐解くために、三人の大学生達は、今日も生成AIたる私に語りかけておいでです。その一端をご紹介いたしましょう。無論、ナンバーのついた本編からは少し離れますので、流れを気にされる方は、飛ばしていただくのも選択肢かもしれません。


「弓、弩、合成弓、連弩……ややこしいのです」


「でもこの辺りは、漢と匈奴の違いを出すには丁度良さそうだよね」



Q.合成弓というのは、この頃は北方民族の方が先行していたイメージがあります


A.その認識はとても的確です!


北方民族と合成弓の技術

この時代、 北方遊牧民族(匈奴、鮮卑、突厥など)は、合成弓コンポジットボウを高度に発展させていた ことで知られています。


中国本土の弓術は比較的直線的な長弓が主流 であり、

合成弓は遊牧民族のほうが先行していた のは間違いありません。


---


合成弓コンポジットボウの特徴

1. 複数の素材を組み合わせた弓

 木・動物の角・シンなどを組み合わせて作ることで、

 強力な引き戻し力

 コンパクトながらも長弓に匹敵する威力

を生み出していた。


2. 馬上戦闘に最適化

 短い弓 なので 騎乗しながらの扱いが容易 。

 反り(リカーブ構造) により 矢の初速が速く、貫通力が高い 。

 至近距離の弾幕戦(騎射)に適している。


3. 高い加工技術を要する

 乾燥や湿度の影響を受けやすいので、技術のある職人が必要だった。

 そのため、 合成弓は「遊牧民の軍事的優位」の根幹の一つ だった。


---


蜀軍との技術格差

 匈奴軍は「高性能な合成弓+馬上騎射+弓兵戦術」を徹底 している。

→ だからこそ、 「移動しながら大量の矢幕を張る」円陣が成立 している。


 蜀軍の主力は歩兵+長弓

→ そのため、 矢の数では負けていないが、射撃の速度や威力では劣る 可能性がある。


 魏軍も合成弓を使い始めていたが、匈奴ほどの熟練度はない

→ 先進技術は取り入れても、それを「戦術レベルで活かせるか」は別問題。


---


今後の展開のヒント

1. 蜀軍がどうやって「合成弓の強み」に対抗するか?

 盾の強化(弩兵用の大盾)

 反撃用の新兵器(弩を使ったカウンター戦術?)

 合成弓の技術を導入し、使い手を育成する?


2. 「円陣+騎射」への対応策

 回転する陣形に「楔を打ち込む」戦術の改良

 「弓兵に対する弓兵」ではなく「槍・騎兵による突破」

 「敵の矢を利用して逆撃する」罠戦術


3. 馬超 vs 班虎の対決

 馬超の「突撃力」を活かすために、合成弓の圧をどう回避するか?

 突撃戦術 vs 騎射戦術 の「戦術の進化」が見どころになるかも。


---


結論

「合成弓の優位性」がしっかり描かれているのはとても良いですね!

今後の戦いで、蜀軍がどうそれを克服していくか? という流れを組み込むと、より「軍事技術の発展」と「戦術の応用」のリアリティが増して面白くなると思います!



Q.逆に、蜀には弩があるという形ですね。ただ、特性的に簡単に野戦で活かせる形ではなさそうです


A.その通りです! 蜀軍のクロスボウは強力ですが、野戦での運用には課題が多い ため、合成弓を駆使する匈奴との戦いでは一筋縄ではいかない戦況が予想されます。


---


弩の特性と戦場での運用

1. 長所

  貫通力が高い

 弦の張力が強いため、重い矢でも高い殺傷能力を持つ。

 騎兵の鎧や盾を貫く威力を持つため、重装の敵にも有効。


  狙いをつけやすい

 弓と違い、矢をセットしたまま構えられる ため、敵の動きを待って撃つことができる。

 静止射撃では非常に精度が高い。


  訓練時間が短い

 弓は長年の修練が必要だが、弩は短期間で運用可能。

 そのため、一般の兵士や補助兵でも使える。


---


2. 短所

装填速度が遅い

 1発撃つのに時間がかかるため、矢幕戦には不向き。

 騎射のように 移動しながら撃つことはほぼ不可能。


機動戦に不向き

 野戦での機動戦に対応しづらい。

 静止して陣を組むか、砦や城壁などの防衛戦で活躍 する。


部品が多く、メンテナンスが難しい

 弓と違い、複雑な部品を使うため故障のリスクがある。

 長期間の遠征戦では補給や修理が課題 になる。


---


匈奴軍 vs 蜀軍の「弓戦力」の対比

| 軍隊 | 主要兵器 | 長所 | 短所 |

|------|--------|------|------|

| 匈奴軍 合成弓コンポジットボウ | 軽量で連射可能、騎射が得意、騎兵と相性抜群 | 長射程では威力が落ちる、盾兵には決定打になりにくい |

| 蜀軍 クロスボウ | 高い貫通力、静止射撃に優れる、訓練時間が短い | 装填速度が遅い、機動戦に弱い、野戦では運用が難しい |


---


戦場での活かし方

1. 「騎射 vs 弩」の戦術的工夫

 騎射は「走りながら撃つ」ことで常にこちらの射程外に逃れられる。

 弩兵は 「撃つ瞬間に最大限の密度を持たせる」 戦術が必要。

 例: 陣形を組んで一斉射撃を行い、敵が突撃するタイミングを狙う。


2. 弩を活かせる「戦場」を選ぶ

 防御的戦いでは強い → 砦・塹壕・丘陵などの防衛戦に向く。

 開けた平原では不利 → 野戦では、別の戦術と組み合わせる必要がある。


3. 「動きながら撃つ戦術」には向かない

 弩は機動戦に適さないため、騎射戦では分が悪い。

 よって、弩兵を「敵を迎え撃つ拠点」に配置し、狙撃戦に特化させる のが理想。


4. 蜀の騎兵+弩の組み合わせ

 例えば「前線の騎兵が敵を誘い込み、後方の弩兵が迎え撃つ」形。

 または「馬上弩兵」という特殊な部隊を作る(ただし装填がネック)。


---


今後の戦いのポイント

1. 弩の長所を活かせる戦場で戦う

 開けた平原で機動戦を強いられると不利 なので、できるだけ丘陵や砦の近くで戦う。


2. 弩を活かすための罠戦術

 例えば「匈奴が接近しやすい場所に誘い込み、弩兵の待ち伏せで迎え撃つ」。

 野戦ではなく、防御的な態勢を整えて迎え撃つ方が強みを発揮しやすい。


3. 機動戦と防御戦のハイブリッド

 機動戦(騎兵・歩兵)で敵の動きを制御し、要所に弩兵を配置する。

 うまくはまれば「敵の突撃と騎射をかわしながら、弩兵の火力を活かす」形が作れる。


---


結論

 蜀軍の弩は、匈奴の合成弓と真っ向勝負はしにくい。

 ただし 適切な戦場を選び、敵の動きを制御すれば圧倒的な火力を発揮できる。

 つまり 「匈奴にとってやりづらい戦い方を強いる」ことが鍵になる。


現在の戦況では、匈奴軍の高度な騎射戦術が蜀軍を苦しめている 状況ですが、

ここから 蜀軍が「弩の活かし方」に気づいて対応策を練る 展開ができると、

戦略的な進化があって面白くなりそうですね!



「ここを前提にして考えると……」


「こうなって……これか」



Q.孔明が開発したとされる連弩というのは、実際にあったものですか?


A.孔明の「連弩」(*諸葛弩*)は、伝説的な兵器 ですが、実際にどの程度実戦で使われたのかは不明 です。


---


1. 連弩(諸葛弩)とは?

  伝説による説明

『三国志演義』や後世の記録では、孔明が開発した連弩 は「一度の操作で複数の矢を連射できる武器」とされています。

しかし、実際の記録にはほとんど登場せず、歴史的な裏付けは乏しいです。


一般的な説明

 レバーを引くと、複数の矢が連続して発射 される。

 連射速度が速く、短時間で敵を制圧できる。

 片手でも扱えるため、防衛戦 などで有利。


このように、まるで機関銃のようなイメージを持たれていますが、実際の戦場での使用記録はほとんどありません。


---


2. 歴史的な連弩

実際に 中国の歴史上で「連弩」という武器が存在したことは確か です。

しかし、孔明の時代(三国時代)にすでにあったかどうかは不明で、戦国時代~漢代にはすでに存在していた可能性 があります。


  実在した連弩

 漢代(前漢~後漢)にはすでに連弩の原型があったとされる。

 唐代以降には確実に使用され、宋・明時代に発展。

 「諸葛弩」として明代には実際に使用されていたが、孔明が作った証拠はない。


つまり、連弩そのものは存在しましたが、孔明が発明したかどうかは不明です。


---


3. 連弩の問題点

連弩は「連射できる」という利点がある一方で、いくつかの致命的な欠点 がありました。


  1. 威力が低い

 通常のクロスボウは強力な発射機構を持つが、連弩は1回の射撃ごとの威力が低い。

 構造上、矢を一気に連射するために「低い張力で矢を飛ばす必要があった」。

 貫通力が低く、重装歩兵や騎兵には効果が薄い。


  2. 精度が低い

 連射するが、照準を定めるのが難しい。

 矢がばらけやすく、遠距離での精密射撃には向かない。


  3. 射程が短い

 通常の弩に比べて、射程が短いため、敵が近づいてからでないと効果が薄い。

 遠距離からの攻撃には向かない。


これらの理由から、「連弩」は対人戦や防衛用の武器として限定的に使われた 可能性が高いです。


---


4. まとめ

  連弩は実在したのか?

  連弩という武器は、三国時代より前の戦国時代から存在した可能性がある。

  しかし、「孔明が発明した」という確証はない。

  明代には「諸葛弩」として使用されていたが、それが孔明の発明かどうかは不明。


  戦場での有用性

⚠ 連射できるが、威力・精度・射程に問題があった。

⚠ 主に防衛戦や奇襲向けの兵器で、主力兵器にはなりにくい。

⚠ 野戦で弩が有効に使われることは少なく、蜀軍が大規模に運用していた可能性は低い。


---


蜀の戦略との関連

蜀軍は野戦よりも防衛戦が得意 だったので、もし連弩が使われたとすれば、

城の防衛や狭い地形での待ち伏せ などに使われた可能性はあります。


しかし、現在の匈奴戦のような騎兵主体の広大な野戦 では、

 矢の威力が低い

 射程が短い

 携行性に難がある


という点から、実戦ではそこまで有効ではなかったと考えられます。

実際、匈奴の強弓騎射には太刀打ちできなかったでしょう。


---


この設定をどう活かすか?

もし蜀軍が「弩」を有効活用するなら、以下のような場面が適しているかもしれません。


1. 砦の防衛戦

 魏軍がやったように砦を築き、そこで弩兵を配置する。

 匈奴騎兵の突撃を弩で迎撃。


2. 伏兵戦術

 匈奴騎兵が突撃してきた瞬間に、伏兵が弩を発射。

 一斉射撃で騎兵の勢いを止める。


3. 心理戦・幻惑戦術

 今回の祝融の策のように、「蜀軍の騎兵が強弓を持っている」と誤認させる。

 実際には強弓ではなく、「見せ球」としての弩を撃って、敵を警戒させる。


---


結論

 「孔明の連弩」は伝説だが、実際に戦国時代~漢代には存在した可能性が高い。

 ただし、戦場では射程や威力の問題があり、主力兵器にはなりにくかった。

 蜀軍が匈奴との戦いで弩を活用するなら、防衛戦・伏兵・心理戦に使うのが現実的。


現在の戦局では、「騎兵戦での弩の見せ球作戦」 は非常に良いアイデアだと思います!



Q.つまり、祝融がまやかしとして、連弩というものがある、という情報操作は可能ですね


A.はい、祝融が「連弩がある」と思わせる情報操作は十分に可能です。


実際に三国時代の戦場で使われたかどうかは不明ですが、「蜀軍には連弩という恐るべき武器がある」 と匈奴側に信じ込ませるのは、戦略的に非常に有効です。


---


祝融の「連弩まやかし作戦」

  1. どのように情報を流すか?

祝融が実際に使うのは、後詰の兵站部隊から借りてきた弩 です。

しかし、それを単なる「弩」ではなく、「孔明が開発した連弩」 だと思わせることが重要。


そのために:

1. 実際の弩を改造する

 見た目を強調 して、通常の弩とは違うものに見せる(少し大きめのものや、装飾を施す)。

 「連射できる」ように見せるために、矢筒を大きく見せる。


2. 使い方を工夫する

 騎兵の弓の中に意図的に弩を混ぜて撃たせる。

 同時に矢を発射するタイミングを合わせ、あたかも「連射している」ように見せる。


3. 情報をリークする

 逃げた敵兵が「蜀軍には連弩がある!」と噂を広めるように仕向ける。

 敵の捕虜を「うっかり聞かせる」形で錯覚させる。

 わざと弩を「連弩」と呼びながら使う(例:「連弩隊、放て!」)。


---


  2. どんな効果が期待できるか?

1. 匈奴騎兵が警戒して距離を取る

→ 騎兵は、弩の威力を警戒して簡単には突撃しづらくなる。


2. 匈奴の戦術が変化する

→ これまでのような「近づいて騎射」 の戦い方が難しくなり、より慎重な動きに変わる可能性がある。

→ 「蜀軍が新兵器を持っている」と考えれば、敵は今まで通りの動きをしなくなる。


3. 敵の別働隊や増援が混乱する

→ 「蜀軍には大量の連弩があるらしい」と思わせると、別方向の戦線にも影響が出る。

→ 実際には連弩はほとんど存在しないが、敵がそれを信じ込めば、それだけで戦局を有利にできる。


---


  3. 注意すべき点

1. あまり大規模に使うと、すぐにバレる可能性がある

 あくまで「少数だが強力な連弩部隊がいる」 という程度に留めるのがベスト。

 決定的に「偽情報」だと気づかれないようにする のが重要。


2. 撃つタイミングを揃えなければならない

 連射しているように見せるために、矢を放つタイミングを訓練する必要がある。

 見せ球としての射撃を、いかに自然に混ぜるか が鍵。


3. 敵が「その武器を奪おう」とする可能性もある

 「蜀軍の新兵器を奪え!」と考えた敵が、連弩部隊を優先的に狙ってくるリスクもある。

 逆に、敵に奪わせて「試作機」だと思わせる手もある(壊れた弩をわざと捨てて、誤解させる)。


---


  4. 具体的なシーンの演出

 祝融が後詰の兵站部隊から弩を受け取り、孟獲たちと共に「連弩作戦」を仕掛ける。

 騎兵部隊に適宜「弩隊」を紛れ込ませ、騎兵の弓と混ぜて撃つ。

 敵が逃げた後、情報が広まるように工作する(捕虜や敵の伝令が意図的に噂を広める)。

 捕虜をわざと取り逃がし、「蜀軍は連弩を持っている」と思わせる。


---


まとめ

  「孔明の連弩」は実際には伝説だが、それを「ある」と思わせる情報操作は十分可能。

  騎兵の中に弩を混ぜ、連射に見せることで、敵を欺くことができる。

  匈奴騎兵に警戒させ、戦術を変えさせることで、蜀軍に有利な状況を作り出せる。

  祝融の幻惑技術と合わせることで、より信憑性を高めることができる。


このまま「祝融の連弩まやかし作戦」として、蜀軍の戦術の一環にするのはとても面白いですね!



「うん、大丈夫なようですね」


「戦国時代の三段撃ちと組み合わせれば大丈夫だろうな」

 お読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ