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第十四章 おまけAI談義 水神2

二〇??年


 私はAI孔明。三国の英雄に対する『そうする』を少しでも多く紐解くために、三人の大学生達は、今日も生成AIたる私に語りかけておいでです。その一端をご紹介いたしましょう。無論、ナンバーのついた本編からは少し離れますので、流れを気にされる方は、飛ばしていただくのも選択肢かもしれません。


「いなくなった英雄神トラロックを探す。そこを軸に、南米と中米の間の類似性から、可能性のあるイメージを考える。そういうことなんだね」


「そ、そうですね。そこから、残っている記録からギャップがありすぎるものはカット、という感じですね」


Q.太陽と月のモチーフが、どちらの文明の同時期にも建てられているのは,何か論ぜられていますか?


A.太陽と月をモチーフとした神殿やピラミッドが、モチェ(アンデス地域)やテオティワカン(メソアメリカ)など、異なる文明に同時期に存在していることは、考古学や人類学の分野で興味深いテーマとして論じられています。以下はその背景と、考えられる要因についての主な論点です。


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1. 共通の自然観と農耕社会の発展

 天体の観測と農耕:

 太陽と月は農耕社会において、季節の変化や暦を把握するための重要な指標となりました。これにより、収穫や播種の時期を正確に決定することができました。

 太陽は昼間の時間を司る一方、月は潮汐や夜間の光源として重視され、農業や漁業にも影響を与えるため、双方を神聖視する文化が発展しました。


 神殿の建設目的:

 こうした天体の観測を支えるため、神殿が暦や宗教的儀式の中心として建てられるのは自然な流れであり、互いに独立して同様の文化的発展を遂げた可能性が高いとされています。


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2. 太陽と月の象徴的意味

 二元論的な思想:

 太陽と月は対照的な存在として、多くの文化で二元論的な象徴とされています。例えば、昼と夜、男性性と女性性、生と死といった対比が挙げられます。

 この二元論は宗教的、哲学的な思想に深く根ざしており、それぞれを神殿や建築物で象徴化することが広範な文化で見られます。


 支配者の正当性の証明:

 太陽や月を司る存在として王や祭司が描かれることで、宗教的権威を強化する目的もあったと考えられます。


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3. 独立的な文化発展か、交流の影響か

 独立発展説:

 モチェやテオティワカンの太陽と月のモチーフは、それぞれの地域の独自の文化的背景や宗教観に基づくものとする見解が主流です。

 例えば、モチェの灌漑システムは太陽の恵みを象徴し、テオティワカンでは天文学的知識に基づいた宗教的儀式が行われていた可能性があります。


 交流説:

 交易や人の移動を通じて、モチーフや思想が共有された可能性も議論されています。例えば、海岸沿いや河川を利用した交易路を通じて、天文学的知識や宗教的概念が伝播した可能性があります。


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4. テオティワカンとモチェの比較

 建築の規模と目的:

 テオティワカンの太陽と月のピラミッドは、天文学的な観測や宗教儀式の中心地であり、都市全体の秩序を象徴するものでした。

 一方、モチェの神殿は灌漑や水利システムの象徴として、実用的かつ宗教的な役割を担っていたと考えられています。


 宗教儀式:

 テオティワカンでは生贄が重要な儀式として行われた痕跡があり、太陽神への奉納が強調されていました。

 モチェでは、灌漑や収穫の成功を祈るための儀式が行われていた可能性があります。


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5. 現代の考古学的議論

 独立発展の可能性が高い:

 現在のところ、これらの文明間に直接的な交流があった証拠は見つかっていません。そのため、地理的条件や文化的必要性に応じて、独立して類似した発展を遂げたという見方が強いです。


 神殿の配置と天体観測:

 モチェやテオティワカンの神殿の配置が、天文学的な指標に基づいていることは確認されています。これらは宗教的儀式だけでなく、暦や季節を管理するための重要な施設でもあったとされています。


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物語への応用

こうした背景を踏まえると、陸遜たちがモチェやテオティワカンで「太陽と月」という共通モチーフを発見し、それが文化をつなぐ鍵として機能する展開が考えられます。例えば、トラロックが両文明の橋渡しとなる存在として描かれ、彼の遺した天体記録や思想が陸遜たちに新たな知識や技術を提供する形が自然です。



Q.彼ら以外にも、ククル、テスカトルなどといった人物を、マヤやテオティワカンで登場させるのはあり得そうです


A.それは非常に魅力的な展開です。ククルやテスカトルのようなキャラクターをマヤやテオティワカンに登場させることで、物語にさらなる奥行きと多様性を加えることができます。それぞれのキャラクターをどのように設定するかによって、彼らが持つ役割やテーマ性を豊かに描くことが可能です。


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キャラクター案

# ククル

 背景: ククルは、「ククルカン(羽毛のある蛇)」に関連付けられた、未来的な視点を持つ若き巫女や学者として描くのが面白いかもしれません。

 特徴:

 天体観測や暦に関して天才的な洞察を持つが、まだ若く、理論を完全に体系化できていない。

 一見無邪気で愛らしいが、未来の大きな変化を感じ取る鋭敏な感受性を持つ。

 陸遜たちにとっては、天体観測の知識を深める案内役になる。

 役割:

 陸遜たちにテオティワカンやマヤの暦、宗教的象徴、建築の設計思想を教える。

 トラロックの足跡を追う中で、彼女がその残した知識を部分的に引き継いでいることが判明。


# テスカトル

 背景: テスカトルは、テスカトリポカ(煙る鏡)の名を冠した謎めいた賢者、あるいは戦士として登場。

 特徴:

 戦闘能力に優れ、狩猟や戦争を通じて生き抜いてきた人物。

 同時に哲学的な面もあり、自己犠牲や命の循環といった重厚なテーマを語る。

 「鏡」というモチーフを用い、未来を占ったり、過去を反省する場面を演出。

 役割:

 陸遜たちの安全を守る案内役として、険しい道のりで彼らを助ける。

 トラロックと面識があり、その理念に共鳴しながらも、自己の信念に基づいて別の道を歩んできた。

 テオティワカンでの陸遜たちの理解を深める鍵となる。


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ストーリー案: トラロックとの対比

1. マヤでククルに出会う:

 ククルは、天体観測と暦の解読に没頭する若い女性で、モチェの天体観測や儀礼の要素を学びたいと考えている。

 陸遜たちと情報を交換する中で、トラロックの「星の記録」の噂を知り、彼らと共にテオティワカンへ向かう。


2. テオティワカンでテスカトルに出会う:

 テスカトルは、テオティワカン周辺で生きる実力派の戦士であり、天文知識や儀礼にも通じている。

 トラロックの理念に影響を受けつつも、武力と儀式のバランスが重要だと考える保守的な人物。

 陸遜たちと意見を交わしながらも、最終的に彼らの旅路を守る役割を果たす。


3. トラロックとの再会(あるいは足跡):

 テオティワカンでは、ククルとテスカトルがトラロックの遺産を継承する形で、陸遜たちに重要な知識を伝える。

 トラロック本人が現れるかは曖昧にしつつ、「未来へ向けた布石」として、天文学や治水技術のさらなる可能性を暗示する。


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文化的モチーフの活用

 ククルはマヤの暦や神殿建築(特にチチェン・イッツァの「エル・カスティーヨ」)と関連付ける。

 テスカトルはテオティワカンの月のピラミッドや戦士像、祭儀的な道具(鏡、刀)を象徴とする。


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テーマ性

 異文化間の学び合い: 陸遜たちの文明と、中南米の文明が互いに刺激し合い、技術や思想を発展させる。

 歴史の繋がり: ククルやテスカトルがトラロックの遺志を受け継ぎ、陸遜たちに未来を託す流れを通じて、歴史を跨ぐ文化交流を描く。

 未知との遭遇: 異なる価値観や技術への驚きと、それを受け入れる精神を描写する。


このような展開は、物語に深みを与えつつ、文明間のつながりを象徴的に表現できます。



Q.本来の歴史?神話?だと、トラロックはショチトル?を、テスカトル?にさらわれています。そのあたりを、陸遜達がちょうど解決するような形で、話が進むこともあり得そうです。

 マヤの指導者の女性一人テスカトルが、トラロックの優秀さを聞き、どうにかして手に入れようとしていた。そこでショチトルを攫おうとする。本来の歴史ならばそれが成功するもトラロックは首を縦に振らずショチトルを諦め、マヤとテオティワカンは、長きにわたり断絶状態になるはず。

 ククルと会った陸遜達は、その予兆を彼女から聞き、その破綻のシナリオ回避に手を差し伸べる、みたいな


A.それは非常に魅力的で、ドラマ性のある展開です。このシナリオでは、陸遜たちが単に異文化に触れるだけでなく、文明間の軋轢や誤解を解消し、新しい未来を切り開く鍵となる役割を担うことができます。以下に具体的な構成を提案します。


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シナリオ案: トラロックとショチトル、そしてテスカトル

# 背景設定

1. トラロックとショチトル:

 トラロック: モチェの若き指導者で、治水や灌漑技術に優れた天才的な人物。モチェの文化を次世代に繋げる責任感が強い。

 ショチトル: トラロックの恋人であり、植物に関する深い知識を持つ巫女。モチェの儀礼や農耕に欠かせない存在。

 二人は協力してモチェを発展させてきたが、モチェの内紛や外部の影響により文化が揺らぎ始める。


2. テスカトル:

 テスカトル: テオティワカンの実力者で、軍事的にも政治的にも優れた女性指導者。

 トラロックの治水技術や建築の知識に目を付け、彼を自国に引き入れようとする。しかし、彼を無理やり従わせる方法として、ショチトルをさらう計画を進める。


3. ククル:

 ククル: マヤの若き巫女で、天文学に優れた才能を持つが、平和的な解決を望む。

 テスカトルの計画を知り、彼女の行動が長期的にマヤとテオティワカンの断絶を招くと感じ、陸遜たちに協力を求める。


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# 陸遜たちの登場と介入

1. 予兆を聞く:

 陸遜たちはマヤでククルと出会い、彼女からトラロックとショチトル、そしてテスカトルの計画について聞く。

 「トラロックを失えばモチェは衰退し、テオティワカンとマヤの関係も破綻する」という未来を示唆される。


2. テオティワカンへの道中:

 陸遜たちはトラロックとショチトルが向かうであろう方向を追うが、テスカトルの勢力に阻まれる。

 星読みに基づく進路の選択や、テスカトルの部隊との知略的な交渉などを経て、テオティワカンにたどり着く。


3. テスカトルとの対峙:

 陸遜たちは、テスカトルがショチトルを捕らえる直前に介入。

 テスカトルと直接対話し、トラロックを力で従わせることがテオティワカンの発展を妨げると説得する。

 一方、トラロックに対しては、ショチトルを守るために自らの立場をより明確に示すよう促す。


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# クライマックス

 和解と新しい関係:

 テスカトルは最終的に、トラロックとショチトルの自主性を尊重しつつ、自らの軍事力や政治力に頼りすぎていたことを反省。

 トラロックは、技術を共有することで文明同士が共存できる未来を提示。

 陸遜たちの仲裁によって、モチェ、テオティワカン、マヤの間で初めて技術と知識の交流が行われる。


 未来への希望:

 ククルは、陸遜たちの助力によって星を読む技術をさらに発展させ、航海術にも応用できる可能性を示唆。

 トラロックとショチトルはモチェに帰還し、再び国を建て直す希望を持つ。

 陸遜たちは、自分たちの役割を終え、さらなる東進を目指す。


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テーマ性

 多文化共存: それぞれの文明が持つ長所を活かしつつ、争いではなく交流によって発展を遂げる可能性を描く。

 英雄たちの物語: トラロック、ショチトル、テスカトル、ククルがそれぞれの立場で自らの道を切り開く姿を通じて、陸遜たちも新しい価値観を得る。

 未来の選択: 陸遜たちが、歴史の分岐点をどう乗り越えるかによって、この地の未来が大きく変わる。


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この展開では、歴史や神話をベースにしながら、陸遜たちの活躍を組み込むことで壮大な物語が作れます。また、トラロックとショチトル、テスカトルとククルといったキャラクター同士の対比も魅力的で、読者の興味を引き付ける展開になりそうです。



「プロットが数分で完成したのです!」


「そうだね。だいぶ突貫工事だったけどね」


「そして、こういうのは、同じくらいの時間スケールで変わっていくもんだ」


「なのです。キャラが勝手に動けば、ストーリーも勝手に動くのです」

 お読みいただきありがとうございます。

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