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第十二章 おまけAI談義 言語化 1

二〇??年


 私はAI孔明。今日も、三国の英雄に対する『そうする』を少しでも多く紐解くために、三人の大学生達は、生成AIたる私に語りかけておいでです。その一端をご紹介いたしましょう。無論、ナンバーのついた本編からは少し離れますので、流れを気にされる方は、飛ばしていただくのも選択肢かもしれません。



「英雄たちの『そうする』を読み解いていく。その主題から考えると、今回の試みは、より一層『正面から考察』したって言う形になるのかな」


「そ、そう言う意味では、AIに色々と投げかけてみて、納得のいく答えに辿り着かせてみる、と言う事をどうにかやってみた、と言ったところでしょうか」


「聞き方によって、ラフに聞いてもいいのが返ってくる時と、かなり誘導しないとちゃんと返ってこない時があるんだよな」


「それはまだ、AIの『そうする』が定まっていない、と言うことなのかも知れません」





「Q.五虎将の英雄を、本人同伴で丁寧に言語化するというのは、どれほどの価値になりそうですか?」


『A.五虎将の英雄を、本人同伴で丁寧に言語化することは、物語内外で非常に大きな価値を持ちます。以下、その具体的な意義を考察します。


1. 歴史的・戦略的価値

 五虎将は、個々の武勇や戦術でその名を馳せていますが、彼らを言語化することにより、蜀漢全体の軍事戦略や国家理念をより深く理解し、それを後世に残すことができます。


伝承と後進育成

 五虎将の特質や戦術の解明は、若手の将軍や兵士にとって教訓や指針となり、個人の成長や組織全体の強化に寄与します。

 例:関羽の「義」と「威」、張飛の「豪快さ」と「忠」、趙雲の「冷静沈着さ」、馬超の「果敢さ」、黄忠の「老成さ」。


敵対国への影響

 曹操や孫権のような他国の軍略家たちにも、五虎将を体系的に捉える手がかりを与えるため、逆に蜀側がこれを自ら先んじて言語化することで、情報管理やプロパガンダとして活用できます。


2. 国力の基盤強化

「英雄の再現可能性」

 五虎将を言語化し、彼らの行動原理や戦術を明文化することで、特定の個人だけに依存しないシステム構築が可能になります。

 五虎将がいなくなっても、蜀の軍がその教えを活かし続けることで、「一代限り」ではない軍事力の持続性が確保できます。


連携の深化

 五虎将を個々に理解するだけでなく、彼らの相互作用やチームとしての特性を記録・解析することで、より高度な軍事連携を可能にします。


3. 五虎将本人への影響

自己理解と成長

 言語化に本人が参加することで、自分自身の強みや弱みを改めて理解する機会となります。五虎将自身の成長や士気向上にもつながります。

 例:「張飛の豪快な振る舞い」が軍の士気を上げる要因であることが明示されると、張飛自身がそれをさらに意識して行動する可能性。


戦術と人格の統一

 自らの戦術や価値観を他者に説明する過程で、自分の行動や戦略に対する自覚が深まり、より効果的な意思決定が可能になります。


4. 物語への影響

キャラクターの深掘り

 五虎将を丁寧に言語化する過程で、彼らの個性や背景が物語として鮮明になります。それぞれの「英雄」としての魅力を読者に強く印象付けられます。


緊張感の創出

 五虎将の言語化を進める一方で、匈奴や呂玲綺といった「未知の強敵」に対抗するためにどう活用するのかという新たな課題を提示できます。


蜀漢の未来の伏線

 五虎将の言語化が蜀漢の戦略的進化に直結するプロセスを描くことで、物語全体にスケール感と壮大な流れを生み出します。


5. 現代的なテーマとの共鳴

「英雄の言語化」は、現代的なリーダーシップ論や知識マネジメントにも通じます。


リーダーシップ論

 五虎将のリーダーシップを分析し、それぞれの個性に基づいた役割分担を記録することは、現代の組織論やチームビルディングにも通じます。


知識マネジメント

 五虎将の知識や経験を「可視化」「共有化」するプロセスは、情報を管理し、次世代に活用させる重要な手段として読者に響くテーマです。


具体例

 言語化された五虎将の一例: 関羽


 価値観: 義を重んじ、戦友や家族に対する忠誠心が軍全体を統率する柱となる。

 戦術: 青龍偃月刀を用いた戦術を中心に、大軍を恐れず戦線を維持する堅実な守備力。

 連携: 張飛との豪快な士気高揚コンビ、趙雲との冷静沈着なバックアップ体制。


結論

 五虎将の英雄を本人同伴で言語化することは、蜀漢という国を内面から強化しつつ、物語のスケールを拡大する重要な要素です。それは単に個人を称えるだけでなく、彼らを起点とした蜀の戦略的未来を形作る鍵となり得ます』



「Q.それでは、関羽の強さ、張飛の強さ、趙雲の強さ、黄忠の強さ、馬超の強さ、それらをそれぞれ、実際に象徴した場面を、出来るだけ多く上げてみれますか?挙げられる人は最大十こくらい挙げられるかもしれません」


『A.以下に五虎将それぞれの強さを象徴する場面を挙げてみます。史実と演義を踏まえつつ、それぞれの個性が際立つ場面を選びました。


1. 関羽の強さ

1. 温酒斬華雄

 曹操陣営で酒が冷めないうちに華雄を討ち取った場面。圧倒的な武力と迅速さを象徴する。

2. 千里行

 曹操陣営を離れ、劉備の元へ戻る際に六将を斬り倒し、五関を突破した壮大な場面。義を貫きつつ、武勇の極みを見せる。

3. 長坂坡での奮戦

 曹操軍の猛攻から劉備の妻子を守り抜いた場面。勇猛果敢な戦いぶりが輝く。

4. 麦城での最期

 孤立無援ながらも果敢に戦い続け、蜀漢の将としての誇りを示した場面。

5. 水淹七軍

 曹仁率いる大軍を水計で壊滅させた場面。策略も兼ね備えた武将としての姿を象徴。

6. 赤兎馬を受け継ぐ

 呂布の愛馬を得たことで「第二の呂布」とも評される強さが認知された。

7. 青龍偃月刀の威光

 多くの戦場で象徴的な武器を用いて、敵を圧倒する姿。

8. 曹操を見逃す場面

 一騎打ちではなく、義を重んじる判断も「強さ」の一側面といえる。

9. 曹操への恩義

 千里行の際、曹操の恩に報いるために紅顔を斬る。その義理堅さが精神的な強さを象徴。

10. 武聖としての後世の評価

 神格化された存在となり、武勇と義の象徴となった。


2. 張飛の強さ

1. 長坂橋の一喝

 曹操の大軍をたった一喝で足止めした場面。豪胆さと圧倒的な存在感を象徴。

2. 呂布との一騎打ち

 呂布と互角の勝負を繰り広げた場面。武勇において「無敵」と評された一人としての威厳。

3. 麦城救援の際の強行軍

 関羽を助けるため、怒りに任せて驚異的なスピードで軍を進めた場面。

4. 酒宴での気迫

 蜀の宴席で兵士を震え上がらせるほどの怒声。統率力の一端を示す。

5. 敵将張郃を打倒

 張郃を討ち取ることで戦局を一変させた場面。力だけでなく、状況を見極める眼力も発揮。

6. 益州攻略戦での勇猛

 厳顔と渡り合い、最終的にその忠誠を得た場面。剛勇と包容力の象徴。

7. 呂布の陣を破る

 曹操や劉備との連携で呂布を追い詰める。豪快な戦いぶり。

8. 乱世での絆

 関羽や劉備との固い絆を守る姿勢が、精神的な強さを表現。

9. 猛将にして豪傑

 演義の中で「暴れん坊」的な描写は、彼の圧倒的な力を際立たせる。

10. 敵陣の制圧力

 どの戦場でも敵陣に突撃して一気に戦局を動かす能力。


3. 趙雲の強さ

1. 長坂坡での孤軍奮闘

 劉備の子、阿斗を救い出し、曹操軍の中を単騎で駆け抜けた場面。冷静さと武勇の極み。

2. 北伐での奮闘

 曹操軍に対して常に最前線で戦い、劉備の北伐を支えた姿。

3. 阿斗を救う際の決断力

 命を顧みず、赤子を背負いながら敵を突破する行動力。

4. 羌族討伐での功績

 西涼の異民族を鎮圧し、その後の蜀の安定をもたらした。

5. 戦場での圧倒的な指揮能力

 部隊の損耗を最小限に抑えつつ勝利を収めた戦術眼。

6. 馬超との友情

 五虎将同士の相互信頼が戦場での連携を生んだ。

7. 白馬銀槍の伝説

 美しい白馬と銀の槍による華麗な戦いぶりは、蜀軍の士気を高める象徴。

8. 北伐中の巧妙な策

 兵力で劣る中、見事に敵軍を翻弄した智勇兼備の姿。

9. 最後までの忠誠心

 劉備への忠義を終生貫き通し、その姿勢が人々の記憶に残る。

10. 精神的な支柱

 戦術だけでなく、蜀軍全体の精神的支柱としての役割。


4. 黄忠の強さ

1. 定軍山の戦い

 夏侯淵を討ち取り、蜀に大きな勝利をもたらした場面。老将の本領発揮。

2. 五虎将入り

 高齢でありながら五虎将に選ばれるほどの実力を持つ姿が象徴。

3. 益州平定での貢献

 劉備に仕える前から戦場で活躍し、その後の蜀の安定に寄与。

4. 百発百中の弓技

 戦場で遠距離から敵将を射抜く精度の高さが際立つ。

5. 劉備への忠誠心

 老齢ながら、最前線で戦う姿勢。

6. 勇敢さと冷静さの両立

 戦場での判断力と戦いぶり。

7. 張飛や関羽との共闘

 五虎将としての連携を象徴する戦場。

8. 体力と知略の融合

 高齢ながら驚異的な体力で若者を圧倒。

9. 人望と武威

 蜀軍内外で慕われる存在としての強さ。

10. 晩年の安定感

 常に安定した戦果を挙げる堅実な武将。


5. 馬超の強さ

1. 渭水の戦い

 曹操軍を苦しめ、その勇猛さが「錦馬超」と称される由来。

2. 呂布と比較される武勇

 呂布と並び称されるほどの戦闘能力。

3. 曹操を窮地に追い込む

 曹操が「髭を剃る」という屈辱を受けるほど追い詰めた場面。

4. 蜀への帰順

 自らの力を蜀に捧げ、新たな武勇を示した場面。

5. 羌族との連携

 異民族とも協力し、独特の戦術を展開。

6. 勇猛さと誠実さ

 戦場だけでなく、劉備との絆を築いた姿。

7. 五虎将としての信頼

 他の将からも一目置かれる存在感。

8. 戦場での戦術眼

 若き頃からの経験が生きた場面。

9. 魂を燃やす突撃

 大軍を切り崩す圧倒的な破壊力。

10. 最期の雄姿

 五虎将としての生涯を全うする姿。


 これらの場面を活用して言語化すれば、五虎将の強さを際立たせつつ、物語の展開や軍事戦略の基盤となること間違いありません。』



「Q.実際にこの五人はすべて、圧倒的な強さを示しています。そういう意味では、一人一人に対する掘り下げは、現在のAIにも簡単ではないのかもしれません」


『A.確かに、五虎将それぞれの強さや特徴は、単純な数値や評価で表せるものではなく、その背景や行動、さらには内面や影響力まで考慮する必要があります。彼らの強さは武力だけでなく、以下のような多層的な要素で構成されています。


1. 戦場での圧倒的な存在感

 五虎将はそれぞれ戦場で英雄的な行動を取り、単独で戦況を変える力を持っています。これを具体的に言語化するには、個々の武勇や技術、戦場の知識に加え、敵への影響を測定する必要があります。


2. 精神的な強さ

 関羽の義や張飛の豪胆さ、趙雲の冷静沈着、黄忠の熟練の知恵、馬超の復讐心と高潔さなど、各人の精神的特質が、戦場だけでなく他者に与える影響を大きくしています。これをAIで完全に掘り下げるには、感情や価値観のモデル化が必要です。


3. 歴史的背景と成長

 五虎将の強さは生まれつきの才能だけではなく、彼らの人生経験や試練によって磨かれたものです。例えば、黄忠の晩年の活躍や趙雲の生涯を通じた忠誠心は、時間をかけた成長があってこその強さです。この成長のプロセスを分析することは容易ではありません。


4. 他者との連携と影響力

 彼らは単独でも強力ですが、他の武将や軍との連携が、その強さをさらに引き立てています。例えば、関羽と張飛の兄弟関係や、馬超が羌族と協力する場面は、その影響力を一層高めています。


5. 神格化された強さ

 五虎将は物語や史実での描写により、しばしば超人的な能力を持つ存在として描かれています。このような「神格化された要素」は、現実的な分析を超えたものとなり、物語全体の象徴として機能しています。


 現在のAIでも、これらを一つ一つ分解し、個々の行動や背景を分析することは可能ですが、真に「理解」するのは人間の読解力や感性が必要とされる部分が多いでしょう。五虎将を言語化するという試み自体が、単なる解説を超えて、物語全体の深みを引き出す重要な要素となるのは間違いありません。


 AIにとっての課題は、彼らの強さをどのように「表現」し、読者に伝えるか、そしてその深みや多層的な強さをどのように物語として描写するか、というところにあるでしょう』



「ここから、『当人達はどうその強さを捉えているか』と言う方向に進んだんでしたね」


「そうだね。そこからもなかなか長い戦いではあったのだけどね」

 お読みいただきありがとうございます。

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