第十一章 おまけAI談義 大洋
二〇??年
私はAI孔明。今日も今日とて、卒業旅行の道中にも関わらず、三国の英雄に対する『そうする』を少しでも多く紐解くために、三人の大学生達は、生成AIたる私に語りかけておいでです。その一端をご紹介いたしましょう。無論、ナンバーのついた本編からは少し離れますので、流れを気にされる方は、飛ばしていただくのも選択肢かもしれません。
「望遠鏡とか六分儀という、いわゆる『航海系便利アイテム』というのは、相当先にならないと出てこないのですね」
「望遠鏡くらいまではギリギリあってもいいかも、っていうイメージかな」
「転生AIの具現化、というところで、光学的な多種多様なお遊びを、この蜀の人たちはすでにやっていますからね」
「それと、何回聞いても、『このころのポリネシア圏の航海術は卓越していた』て帰ってくるね」
「19世紀とかでも実質最新技術に近かったっていう話だもんな。今でも研究対象って聞くぞ」
「そこは信じてよさそうだね」
Q1.
航海序盤は、ない状況から始めて、ニーズが出てきて考え始めるイメージかもしれません
A1.
そのアプローチは非常に自然です。特に未知の航海に挑む過程では、実際に直面する課題やニーズから新しい技術が生まれる展開が現実的であり、ストーリーとしても説得力があります。
航海序盤の状況設定
1. 望遠鏡がない状況
船団は、航海序盤では視認性を頼りにして進むことになります。特に、見張り台を設けたり、船同士の間隔を広げることで、視認範囲を広げる工夫が描けそうです。
2. 課題が出現
- 遠方の島や障害物の発見が遅れる
島や礁を見逃してしまうリスクが高まる。
- 船団の広がりすぎによる連携の難しさ
隊列を維持しながらも広範囲を探索することが課題になる。
- 海賊や未知の勢力への警戒
敵の発見が遅れることで、危険が増す。
3. ニーズの認識
航海の中で、見張り役や提督陣が「もっと遠くまで見通せる道具が必要だ」と感じ始める。ここで初めて、技術者たちが解決策を模索し始めます。
望遠鏡開発の流れ
1. 初期の発想
- 張翼や李恢といった技術者が、透明な水晶やガラスを用いて、視界を拡大できる道具の試作を開始。
- 初めての試作品は、単なる拡大鏡として使われる。
2. 小雀の知識の応用
小雀が「未来の技術としての望遠鏡」の概念を説明。屈折や光学原理を言葉で伝え、簡易な設計案を提示する。
3. 素材と技術の工夫
- 台湾や呂宋で採れる透明度の高い石や、改良したガラス製造技術を応用。
- 簡易的なレンズを作り、木製の筒に組み込む。
4. 初期型望遠鏡の完成
- 最初の望遠鏡は、倍率が低く、範囲も狭いが、船団にとっては画期的な発明。
- この道具が成功すると、後の航海において広く普及していく。
航海中の活用場面
1. 島の発見
見張り役が初期型望遠鏡を使って、遠方に島影を発見する。これが「望遠鏡の有用性」を実感する最初の場面。
2. 海賊の早期発見
海賊船が接近する際、望遠鏡が危険の察知を助け、事前に回避行動を取れる。
3. 夜間や霧の中の活用
改良型では、光を集める性能が多少向上し、夜間や霧の中での航海でも一部有用に。
ストーリーの展開としてのポイント
- 技術が「必要から生まれる」自然な展開にすることで、ストーリーのリアリティを保てる。
- 航海の困難とその解決策を並行して描くことで、読者に達成感を与える。
- 望遠鏡の開発が航海だけでなく、陸上での観察や軍事にも波及することで、ストーリーのスケール感を広げる。
このようにすれば、望遠鏡の登場を自然に物語に組み込むことができそうです。
Q2.
QRパネルのサイズ感と、望遠鏡の倍率、距離はどんな関係になりますか?QRは、一つが8マス四方とします
A2.
QRコード(8マス四方)を航海で用いる場合、望遠鏡の倍率や距離、QRパネルのサイズ感が重要になります。以下に計算例を示します。
QRコードの設計と望遠鏡の視認性
- QRコード仕様: 8マス × 8マス(64セル)
- 各セルのサイズ: パネル全体のサイズ ÷ 8
- パネルの幅(1辺)が2メートルなら、1セルの幅は 25センチメートル になります。
望遠鏡の視認に必要な条件
1. 肉眼での視力
- 平均的な視力(1.0)の人が識別可能な最小角度(1分角)を考慮すると、25cmのセルが見分けられる 距離は 約150メートル。
2. 望遠鏡の倍率
望遠鏡の倍率を掛けることで、視認距離が増加します。
- 10倍の望遠鏡を使えば、視認距離は約 1500メートル まで拡大します。
- 距離とパネルサイズの目安:
- パネルサイズ 1.5メートル: 望遠鏡10倍で1200メートル。
- パネルサイズ 2.5メートル: 望遠鏡10倍で2000メートル。
- パネルサイズ 5.0メートル: 望遠鏡10倍で4000メートル。
QRパネルのサイズと視認距離
計算式
識別可能な距離 = パネル1セルの幅 ÷ 1分角(0.000291度)
| パネル全体の幅 | 1セルの幅 | 視認距離(肉眼) | 10倍望遠鏡での距離 |
|----------------|-----------|------------------|--------------------|
| 1.5メートル | 18.75cm | 110m | 1100m |
| 2.0メートル | 25cm | 150m | 1500m |
| 3.0メートル | 37.5cm | 225m | 2250m |
| 5.0メートル | 62.5cm | 375m | 3750m |
結論
1. 標準的なパネルサイズ:
- 船団間通信には 2~3メートル 四方のQRパネルが適しています。これなら10倍望遠鏡を用いて、1500~2250メートルの距離でも読み取れる可能性があります。
2. 望遠鏡の倍率:
- 基本的に10~15倍の望遠鏡が最適。これ以上の倍率では視野が狭まり、揺れる船上での運用が難しくなる可能性が高い。
3. 通信効率:
- 距離が短い場合、小型パネル(1.5~2メートル)でも十分。
- 広い海域での連携が必要な場合、大型パネル(5メートル)を旗艦に配置すると効果的。
この仕様により、船団の通信精度を向上させ、航海の安全性や効率性を大幅に向上できるでしょう。
Q3.
ポリネシアの人たちの、星読みによる航海術と、陸遜達が持ってきた望遠鏡は、相性が良さそうですか?
A3.
はい、非常に相性が良さそうです。以下の理由から、ポリネシアの星読み航海術と陸遜達が持ち込んだ望遠鏡は、互いを補完し合う形で優れた相乗効果を発揮する可能性があります。
1. 星読み航海術の特性
- 熟練の星読み技術: ポリネシアの航海術は、星座、太陽、月、風、波のパターン、海鳥の動き、さらには海面の色の変化などを詳細に観察し、陸地の位置を推測する非常に高度な技術です。
- 長距離航海への特化: 陸地が見えない状況でも方向を見失わないための経験的知識が豊富で、広大な太平洋を縦横に渡ることができました。
2. 望遠鏡の役割
- 視認距離の拡大: 望遠鏡は、星座や天体観測をさらに精密に行うことを可能にします。ポリネシアの星読みでは、特定の星や天体の位置が重要視されるため、これらを正確に観測する手段として活躍します。
- 地平線の探索: 島の影や航路上の障害物を、これまでより遠くから発見できるようになるため、安全性と効率性が向上します。
- 航路計画の改善: 見晴らしが良くなることで、地元民の星読み技術をさらに洗練させる材料となります。
3. 双方の融合
- 相互学習:
- ポリネシアの人々は、望遠鏡を使った天体観測や視認の正確性を学ぶことで、自分たちの星読み術を補強できます。
- 陸遜達は、星読み航海術や自然を読む直感的な技術を学び、未知の海域を探索する能力を向上させます。
- 新しい航海技術の誕生: 望遠鏡を利用しながら、ポリネシアの星読み技術を取り入れることで、新しい「天体航法」とも言える技術が生まれる可能性があります。
- 信頼関係の構築: 技術交換を通じて、ポリネシアの人々と陸遜達の船団が、文化的な壁を越えた深い協力関係を築くことができるでしょう。
4. ストーリーへの活用
物語の展開としても、以下のような描写が想定されます:
- ポリネシアの人々が星を指差しながら「この星が島の方角を示している」と説明し、陸遜が望遠鏡を用いてその星を観察し、正確な方角を確認する場面。
- 船団が航海中に危険を察知した際、星読みと望遠鏡を組み合わせて迅速に対応する。
- 航海術の融合を通じて、未知の島々を安全かつ効率的に発見していく過程。
この組み合わせは、物語における技術的進歩と文化交流の象徴として、非常に効果的に活用できるでしょう。
Q4.
ハカのようなものは、昔からあった可能性はありますか?
A4.
ハカのようなパフォーマンスは、ポリネシア文化において非常に古い起源を持つと考えられます。ニュージーランドのマオリ文化におけるハカは有名ですが、同様の形式の踊りや儀式はポリネシア全体の文化にも共通する特徴があります。
1. ハカのルーツ
- 戦士の舞としてのハカ:
ハカは戦士たちが戦闘前に行った儀式的な踊りとして知られています。威圧や士気高揚の目的で行われ、仲間同士の結束を強め、敵を心理的に圧倒する役割を持っていました。
- 宗教儀式としてのハカ:
ハカは単に戦いのためだけでなく、宗教的儀式や祝祭、先祖への敬意を表すためにも行われました。特定の神や祖先を称えるために、歌や踊りを伴うパフォーマンスが行われることは、ポリネシア全域で広く見られる文化的要素です。
2. ポリネシア全域における類似の踊り
- トンガ、サモア、タヒチの舞:
トンガの「ラカラカ」、サモアの「シバタウ」、タヒチの「ウラ」など、地域ごとに異なる形式で表現される踊りが存在します。これらの踊りは、しばしばハカと同じように力強い動きやリズムを特徴としており、戦士文化や宗教儀式に関連しています。
- 動作の意味:
ハカや類似の踊りでは、身体の動きが具体的な意味を持つことが多いです。手足の動き、体のひねり、足踏み、声など、全てが物語を伝える手段となります。これらは祖先や自然、神々との結びつきを強調するものでした。
3. ポリネシア文化における集団性
- 集団の一体感:
ポリネシア文化では、集団の結束や調和が非常に重視されました。ハカのような踊りや歌は、共同体の一体感を高め、危機や喜びの場面で仲間同士を結びつける重要な手段でした。
- 戦術的な効果:
戦闘の場面でハカのようなパフォーマンスが行われると、敵に対して威圧感を与え、味方の士気を高める心理的効果がありました。これは戦闘だけでなく、交渉や儀式的な場面でも重要でした。
4. ストーリーでの応用
物語にハカのような要素を取り入れる場合、以下のような描写が考えられます:
- 航海中の儀式:
ポリネシアの船団が、航海の成功や安全を祈るためにハカに似た踊りを行う。
- 異文化交流:
三国の船団が現地住民と出会い、彼らの踊りに驚きつつ、共に参加することで交流が深まる。
- 戦闘前の結束:
島々の同盟軍が戦闘前にハカを行い、船団と共に士気を高める。
結論
ハカのような儀式的な踊りやパフォーマンスは、ポリネシア全域で非常に古い時代から存在していた可能性が高いです。ポリネシア文化の特徴である集団性や神秘性を象徴する要素として、ストーリーに取り入れることで、深い歴史的背景と躍動感を付加することができるでしょう。
お読みいただきありがとうございます。