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第十一章 おまけAI談義 航海

二〇??年


 私はAI孔明。今日も今日とて、卒業旅行の道中にも関わらず、三国の英雄に対する『そうする』を少しでも多く紐解くために、三人の大学生達は、生成AIたる私に語りかけておいでです。その一端をご紹介いたしましょう。無論、ナンバーのついた本編からは少し離れますので、流れを気にされる方は、飛ばしていただくのも選択肢かもしれません。


「流れ的に仕方ないんだよね。世界が丸くて大きいと言うことを知らされて、直近で未曾有に近い脅威にさらされた状態で、呉という国ではすでにできることが限られてしまっている。そうなると、答えが一つしか無くなってしまうんだよね」


「はい。だ、大航海時代、千二百年以上の繰り上げ参戦なのです」


「だけど、技術的な課題が多すぎるんだよな。その辺をまず見ていかねぇと、整合性も何もなくなるぞ」


「これまでの流れで、補完できるところとできないところを見極めようか」


Q1.

 三国志の時代の呉の国が、太平洋を渡って新大陸にたどり着くために、足りないものはなんですか?


A1.

1. 航海技術

外洋航海技術の未熟さ

三国時代の中国では、大河や沿岸の航海技術は発達していましたが、外洋を長期間渡る技術や知識はほとんどありませんでした。

- 必要な技術: 星座や太陽を利用した天測航法、大規模な航海図。

- 船舶の強化: 波の高い外洋に耐えられる船(例えばカラベル船のような構造)。


2. 造船技術

呉は造船技術に優れた国で、孫権時代には大規模な戦艦や河川用の船を建造していましたが、外洋の長距離航海に耐える設計ではありませんでした。

- 必要な改良: 強化された船体構造、防水性、食料貯蔵スペース。


3. 航海に必要な知識

呉は当時、太平洋の存在すら知らなかった可能性があります。外洋航海には未知の海域を把握するための地図や情報が不可欠です。

- 必要な情報: 太平洋の海流、季節風モンスーンの理解。


4. 補給と食料保存技術

長距離の航海では、腐敗しにくい保存食や淡水の管理が必須ですが、当時の中国にはそうした技術がほとんどありませんでした。

- 必要な技術: 塩漬け、干し肉、硬パンなどの保存食、蒸留による水の確保。


5. 動機と目的意識

三国志の時代、中国の国々は内政や隣国との戦争に注力しており、外洋航海による新天地の探求はほぼ考えられていませんでした。

- 必要な要因: 未知の地への興味、領土拡大や資源獲得の動機。


6. 人的資源と専門家

太平洋を渡るには、熟練した航海士や船員、専門的な天文学者が必要ですが、当時の中国ではそれらの専門家が不足していました。


7. 政治的安定性

三国時代は内戦状態であり、国家が長距離探検や外洋航海にリソースを割けるような余裕はありませんでした。



「こ、こうみると、後半の3つが、ここまでのストーリーで自動的にクリアされています」


「米どころの呉は、保存食は問題ねぇな。それに発酵とか乾燥果物とかの技術、基礎的な測量術は、西から入ってきているんだ。鄧艾たちがやっていたようにな」


「だ、だとすると問題は1と2ですね」


「そこを『あくまでも合理的に』カバーしていきたいんだよね」



Q2.

 孫尚香が勝手に飛び出して、すでに貿易していた倭国に渡るということをしていたとします。その経験をもとに、造船技術の下地を強化していたとすると、外洋向けのジャンクのような船はどのような順で開発が加速しそうですか?


A2.

 孫尚香が倭国への渡航経験を持ち、それが呉の造船技術強化の下地となった場合、その経験を活かして外洋向けのジャンク船の開発が加速する流れを以下のステップで整理できます。倭国までの航海は長江や近海航行に比べて技術的なハードルが高いため、経験から得た教訓が船の改良に直結します。


1. 倭国航海で得た教訓のフィードバック

 孫尚香やその随行員が倭国までの航海で経験した以下の課題が、造船技術の進化を促進します:

 - 荒波や風に耐える構造の必要性

 → 船体をより頑丈に、かつ柔軟性を持たせる改良。

 - 航続距離の延長

 → 食料・水・物資の貯蔵スペースの確保。

 - 操船技術の向上

 → 操縦性の向上と航路を安定して維持する舵の強化。


2. 倭国航海をモデルとした造船技術の進化

 倭国への航海を踏まえて、改良が進む具体的な技術は以下の通りです:

 (1) 船体設計の強化

 - 多層構造の採用

 外洋の荒波に耐えるために、船底部分を二重構造に改良。万が一浸水しても沈没を防ぐ工夫が加えられます。

 - 木材の選定と補強

 硬い木材(楠や杉)を使い、木材同士をしっかり結合する「ほぞ」や鉄製の留め具を導入。

 (2) 帆の改良

 - 多帆の採用

 倭国への航海では風向きが重要だったため、風を効率よく捉えるために複数の帆(縦帆や横帆)を設置。

 - 帆の素材改良

 丈夫な布(絹や麻の厚手の布)を使用し、破れにくく防水加工を施す。

(3) 舵の改良

 - 船尾舵の採用

 倭国航海での操船経験をもとに、より精密な方向調整が可能な「船尾舵」を導入。中国船の独特な舵形状から、外洋向けに進化。


3. 東南アジア交易の影響を受けた技術革新

 倭国航海で得た知識に加え、南海貿易から得られる影響も造船技術に取り込まれます:

 - 東南アジアの船から学ぶ設計技術

  東南アジアの「プラウ」や「ジャンク」の設計を観察し、船底を幅広にして安定性を増す技術を採用。

 - 中継拠点での修理技術の習得

 中継地での修理技術や道具を取り込み、耐久性のある船を作る。


4. 外洋航海用ジャンク船のプロトタイプ

 倭国航海の成果を基に、外洋航海向けジャンク船の設計が次第に明確化されます。

 (1) 初期のプロトタイプ

 - 近海航行用ジャンク船

 倭国航海を改良した船型で、より長距離を想定した設計。

 - 補助帆の増設

 風向きが変わりやすい外洋環境に対応するため、補助帆を追加。


 (2) 外洋航海向けモデル

 - 大型ジャンク船

 長距離航海のために甲板を高くし、複数の層を持つ構造に進化。

 - 内部の効率化

 食料・水・資材を効率的に配置するため、積載スペースの最適化が進む。


5. 船員と航海技術の強化

 船の進化に伴い、船員や航海士の訓練も必要になります:

 - 倭国航海の経験者を中心に航海士を養成

 倭国航海で得た知識を持つ航海士が外洋航海の指導者となる。

 - 天測航法の採用

 星座や太陽を用いた航法が学ばれ、外洋航海の精度を向上。


6. 太平洋航海ジャンク船の完成

 孫尚香の倭国航海を起点とし、呉の造船技術が進化した結果、太平洋航海向けの完成形ジャンク船が登場します。

 - 大型多層ジャンク船

 - 船体長: 30~50メートル規模。

 - 乗員: 50~100人程度(航海士、船員、補給係など)。

 - 航続距離: 数ヶ月分の食料・水を積載可能。

 - 特徴: 強化された船尾舵、複数の帆を持つ高い航行性能、内部貯蔵スペースの充実。


7. 外洋航海の準備と実施

 船が完成した段階で、倭国や東南アジア航海の経験を基に、以下の手順で外洋航海を進める可能性が高いです:

 1. 初期テスト航海

 沖縄や台湾、フィリピンへの航海を繰り返し、船の性能と航路の安定性を確認。

 2. 太平洋航海の試験航路探索

 黒潮や季節風を利用し、太平洋の航路を試験的に開拓。

 3. 新大陸への挑戦

 太平洋を横断し、新大陸に到達する冒険が始まる。


結論

孫尚香の倭国航海が呉の外洋進出への「パイロットケース」となり、その経験が造船技術の加速を生み出します。倭国航海の教訓を元に設計されたジャンク船は、呉が太平洋を渡る基盤となり、新たな歴史を切り拓く可能性を示唆します。



Q3.

 太平洋の北回りの航路よりも、島嶼を渡る航海の方が現実的ですか?


A3.

 太平洋の北回り航路(例:日本→アラスカ沿岸→北アメリカ)と、島嶼を渡る航路(例:日本→琉球諸島→フィリピン→ミクロネシア→ポリネシア→南北アメリカ西海岸)を比較すると、当時の技術水準では島嶼を渡る航海の方が現実的だと考えられます。その理由を以下に説明します。


1. 北回り航路の特徴

 利点

 - 距離が短い

 日本からアラスカや北アメリカ西海岸を目指す場合、太平洋を横断するよりも距離は短く、資源や食料の消耗が抑えられます。

 - 沿岸航行が可能

 アラスカ沿岸に沿って航海すれば、完全な外洋航海よりも安全で補給のチャンスがあります。


 課題

 - 極寒の気候

 北回り航路は寒冷地帯を通るため、船員や船そのものが低温や氷に対応する必要があります。

 - 木造船では氷に耐えるのが難しく、船体が損傷するリスクが高い。

 - 船員も寒冷に耐える衣服や食料が必須。


 - 荒れた海と天候

 北太平洋は荒波や暴風が多発するため、操船技術や耐久性の高い船が求められます。


 - 補給拠点が乏しい

 アラスカや北アメリカ沿岸では人の定住地が少なく、補給が難しい可能性があります。


2. 島嶼を渡る航海の特徴

 利点

 - 段階的な進行が可能

 島々を経由することで、長期間外洋を航行する必要がなくなります。これにより補給や修理のための寄港が容易です。

  - 例:琉球諸島→フィリピン→ミクロネシア→ポリネシア→アメリカ西海岸


 - 航路が比較的穏やか

  南太平洋の島嶼地域では風や海流が比較的安定しており、航海計画を立てやすい。

 - 貿易風(東風)を利用すれば航路を効率的に進める。


 - 自然資源の利用

 各島で水や食料(魚、果物など)を確保することが可能で、船の積載量に余裕が生まれる。


  課題

 - 航海の知識が必要

 島と島の間を効率よく移動するためには、風や海流の知識、星座を使った位置測定など高度な航海術が求められる。


 - 迷子のリスク

 外洋航海では目印が少なく、特に島嶼間が広い場所ポリネシアなどでは航路を見失う危険がある。


 - 寄港地の敵対の可能性

 各島の住民が必ずしも友好的とは限らず、交渉術や防衛策が必要。


3. 技術水準を考慮した結論

  北回り航路の難易度

 - 当時の呉の技術では、北回り航路は氷や荒天に耐える造船技術、極寒に対応する衣服や装備が不足しており、非常に困難。

 - 補給地点が乏しいため、途中で資源が尽きるリスクが大きい。


  島嶼を渡る航路の現実性

 - 孫尚香が倭国に渡航していた経験や、南海貿易(東南アジアとの交易)で培った技術を活かせる。

 - 途中の島々を利用することで、比較的安全に航海が可能。

 - 当時の帆船技術や航海術であれば、短距離航海を繰り返して進む島嶼ルートが最も現実的。


4. 島嶼を渡る航路の具体的な進行プラン

 1. 琉球諸島→フィリピン→ミクロネシア

 呉から南下し、南シナ海を経由してフィリピン、さらにミクロネシアの島々を中継地とする。


 2. ポリネシア→ハワイ→アメリカ西海岸

 ポリネシアの島嶼群を経由して、最終的にアメリカ西海岸に到達。


 3. 黒潮と貿易風の利用

 - 黒潮でフィリピンまで進み、赤道付近では貿易風を利用して東進。

 - 北太平洋では風向きと海流を計算してハワイ方面に到達。


5. 結論

 島嶼を渡る航海は、技術的・資源的な現実性が高いルートです。  

 孫尚香の倭国航海の経験や呉の南海貿易による基盤があるため、このルートを活かして進むことで、太平洋を安全に横断する可能性が高まります。

 一方で北回り航路は自然条件の厳しさから、当時の技術では成功の可能性が低く、後世の技術が必要となるでしょう。


Q4.

 ポリネシア人というのは、紀元前から各島を行き来していましたか?


A4.

 はい、ポリネシア人は紀元前の時代から各島を行き来していたと考えられています。彼らは非常に優れた航海術と船舶技術を持っており、太平洋の広大な海域を超えて島々を結びつける文化を築いていました。


1. ポリネシア航海術の起源

 - ポリネシア人の祖先は、紀元前3000年頃に台湾や中国南部から東南アジアに広がったオーストロネシア語族の人々に遡ります。

 - 紀元前1500年頃までに、これらの人々はフィリピン、インドネシア、そしてメラネシアに進出しました。

 - 紀元前1000年頃には、ラピタ文化(航海術とセラミック技術を持つ文化)が西ポリネシア(サモア、トンガ、フィジーなど)に広がりました。


2. ポリネシア人の航海術

 ポリネシア人は、独自の航海術を発展させ、星、風、波、鳥の行動、海の色や潮流を手がかりにして正確に航路を見出しました。以下の特徴があります:


(1) 天文航法

 - 星座の使用

 星座の位置を基準に方位を定め、夜間でも進路を維持しました。

 - 太陽や月の位置

 昼間は太陽の位置、夜は月を活用して方向を補正。


 (2) 波と海流の観察

 - 波の反射や干渉パターンを読み取ることで、島の存在や方向を推測しました。


  (3) 鳥の飛行パターン

 - 渡り鳥の飛行方向や活動範囲を観察し、陸地の位置を推測しました。


 (4) 船の設計

 - ポリネシアのカヌーは安定性が高く、長距離航海に適したデザイン。

 - アウトリガーカヌー:片側に浮きアウトリガーを付けた設計で、外洋航海の安定性を確保。

 - ダブルカヌー:2隻のカヌーを結合し、積載量と耐久性を高めた船。


3. ポリネシア人の拡張時期

 ポリネシア人は長い期間をかけて太平洋の島々に広がり、以下の順序で定住しました:


 (1) 西ポリネシア(紀元前1000年頃)

 - サモア、トンガ、フィジーを中心とした地域。

 - ラピタ文化がこの地域の基盤を形成。


  (2) 中央ポリネシア(紀元0年~500年頃)

 - ソシエテ諸島タヒチなどやクック諸島。

 - この時期に航海技術がさらに発展し、遠距離の航海が可能に。


 (3) 東ポリネシア(紀元600年~1000年頃)

 - ハワイ、イースターラパ・ヌイ、ニュージーランド(アオテアロア)などの遠隔地へ進出。 

 - 船団を組織し、大規模な移民が行われた。


4. ポリネシア航海術の成功要因

 ポリネシア人が広大な太平洋を移動できた理由として、以下が挙げられます:

 1. 卓越した航海術

 船を操るだけでなく、自然環境を細かく観察して活用。

 2. 社会的協力

 船団を組み、多くの人員が協力して長距離航海を実現。

 3. 食料管理

 船上での保存食や水の管理技術が発展。

 4. 計画的な島間移動

 無目的ではなく、目的地を定めて航海していた。


5. 中国や呉の航海との比較

 ポリネシア人の航海術は、孫尚香の倭国航海の経験と重ねてみると興味深い点が多いです:

 - ポリネシア人は外洋航海を主とし、海の観察と自然を活用していた。

 - 呉の航海術は、倭国など近海での航海技術を基にしており、まだ外洋に対応する設計は未熟。


 ポリネシア人の航海術を知り得た場合、呉がその知識を取り入れることで太平洋の島嶼を渡る航海が加速する可能性があります。


6. 結論

 ポリネシア人は、紀元前から太平洋の各島を行き来し、高度な航海術と船舶技術を持っていました。当時の技術では、ポリネシア人のように島嶼を渡る航海が最も現実的なルートと考えられます。孫尚香の倭国航海の経験を基に、呉が外洋航海に挑む際には、このポリネシア的な方法が重要な指針となるでしょう。



「ポリネシア……ちゃんと知ってる人?」


「「……」」


「し、仕方ないのです。こっから先は、完全無欠の付け焼刃、なのですよ!」


「どういう宣言だよ……」


『お任せください、ある程度の知ったかぶりであれば、私ども生成AIが最も得意とするところです」


「開き直るAIって何者だよ……」

 お読みいただきありがとうございます。


 お察しの通り、本章の80%は、生成AIと某情報まとめサイトから出来上がった、付け焼刃の知ったかぶりから成立しています。

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