聖ルテル王国
「という訳で今の王様ジャン3世は聖ルテル王国において第41代目となるわ」
今日はクロエと一緒にベルティーユ様から授業を受けている。言語の授業に併せて歴史についても教えてもらっている。
「既に王国建立から500年程経っていますが、これは歴史的には長持ちしている方なのでしょうか?」
「そうわね、少なくとも私達の知る限りでの範囲で言えば割りと持っている方ではないかしら。もちろんエルフの王国やドワーフの王国は数千年単位だから彼らと比較するとまだ若いとも言えるかもしれないけど。お隣のドルー王国や、ゼア帝国が50年、100年程度なのだから人間族からすれば長い言えるでしょう」
「情勢は安定しているのですか?」
「まあ小競り合い程度は国境沿いでは日常茶飯事ね」
「ええ!? それって大変じゃないです?!」
「そうね、本当の小競り合いならね」
「本当なら、、、? 違うんですか?」
「言ってしまうと憂さ晴らの為かしらね。武器は刃を落とさないといけないし、朝の開始と昼休み、そして夕暮れには終了解散って言う取り決めなのよ。勿論殺めるのも禁止なのよ」
「それは、、、戦争がないからですか?」
「そうよ、でもなぜそんなことをすると思う?」
「恩賞の機会とかですか?」
「やっぱり頭が回るのね。そうよ、戦争がないことは良いことだけど、戦争がなければ自分をアピールする場なんてそうそうに来るものじゃないから、みんな活躍の場を求めているのね。でも打ちどころが悪かったりすると死んじゃうこともあるのよ」
「それでも参加者は後を絶たないと?確かに戦がなければ恩賞にありつける機会も少ないですし」
「そういうこと」
そうもうしばらくはクロエと一緒にベルティーユ様の授業に耳を傾けた。




