表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
冴えない中年営業マン、異世界へ転生する++  作者: 4ris4k4
~第一章~中年は異世界へいざゆかん
70/78

クロエのマナー研修

「ううっ、お兄ちゃん疲れたよ」


「頑張れ、もっと背筋を伸ばすんだ、そうだ姿勢良く」


「ねえ、なんでこんなことしないといけないの?」


俺達は裏庭にいた。


「昨日、ご飯の時に話がでてた領主様のところへ行く事は覚えているか?」


「うん、私も一緒に連れて行ってくれるんでしょ?」


「そうだ、ただ領主様の館にいくんだ。最低限のマナーを知っておかないといけない」


「マナー?」


「そうだ、マナーというのはだな。まあ簡単に言うとお互いが気持ちよく交流するための工夫というか行動のことだ。まあやらないよりやったほうが良いことだ」


「そうなんだ、分かった!」


「おう、素直なのは良いことだ。よしそうだ、そのままの姿勢を維持しろ」


「よし、姿勢はそのままで右足を後ろにずらすんだ」


そういって腰を落としてクロエの足を掴んで誘導する。


「そうだ、そのままの状態で腰を軽く落とせ」


「こう?」


「そうだ。良いな、悪くないんじゃないか?」


体幹が悪くないのか?俺よりもしっかりしていないこともないな、、、


「よし、じゃあそれを50回繰り返そう」


「ええ?50回?なんで?」


「繰り返し動作を行うことで体に覚えさせるんだ、練習すれば自然に体が動くようになるんじゃないか」


「そうなの? 分かった」


それから、歩いて一旦姿勢を崩して、立ってお辞儀をするということを50回繰り返した。


「よし、お辞儀に関しては今日はこんなところあ、明日も50回やるぞ」


「ええ? 明日もやるの?」


「ああ、自然にすっとできるようになるまでだ」


「うう、お兄ちゃんと一緒に領主様のところに行くんだもん、分かった」


「おう、頑張れ」


「次に所作だが、難しいことは無い。一番シンプルで一番重要な事だ、これを守れば少なくとも大きな失敗は無い」


「うん、何?」


「相手から聞かれたことだけを答えろ。決して自分から話しかけるな。これは上の人に対する絶対に守らなければならないことだ」


「そうなの?自分から話しかけちゃ駄目なの?」


「そうだ、向こうが発言を許可するまでは黙っていること。自分から話しかけるのは失礼にあたる。ただ、向こうから自由にして良いと言って貰えたら話しても良い。簡単だろ?」


「分かった我慢する」


まあクロエは賢いから問題は無いだろう。


「よし、それからもしかしたら食事を一緒にするかもしれないからテーブルマナーも簡単に教えておこう。家の中に入るぞ」


「うん」


そういって家の中に入る俺の後ろを付いてくる。


「よし椅子に座れ。え~と、うちにはきれいなナプキン、、、なんて無いよな。どうしよ、、、、もうこれでいっか」


そういって適当にあったボロ布を長方形に折る。


「ナイフはっと、、」


台所から1個持ってきてテーブルの上に、皿→ナプキン→ナイフの順に並べる。


「よし、じゃあ教えるぞ。まず席についたらナプキンを取る。そしてナプキンは左肩に掛けるか、左手に掛ける。」


「こう?」


「そうだ、肩にかけても腕にかけても良い」


「うん、分かった。これはどう使うの?」


「この布は、口や手を拭くために使うんだ。食事をしている時に口を拭う際にはこの布で拭うんだ。絶対に洋服の袖とかで口を拭くなよ?」


「分かった」


「それと、まあクロエは家も普段からやってないから気にしなくていいが、肘をテーブルに絶対に乗せるな。これはマナーが悪いと思われる」


「うん、クロエはあんまりそういう事はしないかな。」


「よし、ナイフの使い方だが、勿論、食べ物を切ったりするのに使うのだが、食べたい食べ物をナイフで刺して自分の皿の上まで持ってくる、その時に必ずもう片方の手で食べのを取って食べるんだ。間違っても食べ物をナイフに刺したまま口元に運ぶなよ」


「こう?」


「そうだ、そんなイメージで良い」


「次にだが、もしかしたらホストから飲み物を貰うことがあるかもしれない。」


「どういうこと?」


「ホストが自分のコップを渡してくる」


「飲めってこと?」


「そうだ、これは光栄なことだ。コップを渡してくるという事は渡す相手にいい印象を持っているという事だ。そうだろ自分の嫌いなやつに自分のものを渡すやつはいない」


「うん」


「もし、ホストからコップを差し出されたらだ。まずナプキンで口を拭え、もし手が汚れているなら手もだ。それから両手でコップを掴み、飲むんだ。片手じゃないぞ、両手で掴むんだ」


「うん」


「よしやってみよう」


そういって俺はコップをクロエの眼の前に突き出した。そうするとクロエは教えた通りナプキンで口を拭い、両手でコップを掴み、飲む仕草をした。


「よし、素晴らしい」


こいつや飲み込みが早いな、やっぱ優秀だろこいつ。


「よし、今日はこんなところか。思ったよりも悪くない。お前を領主様のところにつれていくのに思ったよりも時間はいらないな」


「ほんと!?やったあ」


「そうだな、まあ明後日くらい考えてみるか。まあまず領主様(というか奥様に)にお伺いを立てるか」


そうつぶやきながら無邪気に喜ぶクロエを見る。

さて中世ヨーロッパにおいて、領主様に謁見する際の平民はどうしたのか?

ここには少々葛藤があった。


とりあえず少なくともカーテシーではないだうと。


今の形のカーテシーはいつから生まれたのかは論文を漁る必要がありそう。

そうぞうでは18世紀くらいからなんじゃないかと。


中世ヨーロッパでのマナーに関する資料は少なくとも日本語ではほとんど存在しないだろう。


少し探した限りでは、Youtubeの下のタイトルで若干マナーに関して触れているので興味のある人は見てみて下さい。


What Was Life Like? | Episode 6: Castles - Meet A Medieval Noblewoman

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ