市場で悪友に出会う
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市場を通りかかると、声を掛けられる。
「よお、エロワ」
「いつも一緒にいるアルバンだよ」
そういってそっとクロエが耳元で教えてくれる。わが妹ながら出来た奴だな。
「やあ、アルバン」
「もう復活したのか?」
「ああ、とりあえず外に出られるくらいにはな」
「そうか、また一緒に楽しいことしようぜ?」
「こら!アル!、まだ片付いてないだろうが!早く片付けんかい!」
「うおっとやべえ、すまん、まだ屋台の片づけ中だった。また後でゆっくり話そうや」
「ああ、頑張れ」
そう言いながら、およそ市場とは思えない市場を見渡す。といっても、4店舗くらいしかない。
「というか地面がやばすぎないか?」
よく見れば、う〇ちやら内臓やら、スプラッターハウスなみに汚いし蠅も凄い
「え?そうかな、普通だよ?」
「お前はこれからあまり近寄るな、不衛生は良くない」
「不衛生って何?」
ああ、もしかして衛生観念がまだあまりはっきりしていないのか。まあ未だに綺麗な顔の人に出会った事がないことからも、この状況がスタンダードなのか?耐えられん。
「簡単にいうと凄い小さい悪魔が沢山いるんだ。運が悪いとその悪魔が体に悪さをするんだ」
「ええ!そうなの!?、お兄ちゃんなんでそんな事知ってるの?っていうかお兄ちゃん、前はそこらへんにアル兄と寝っ転がったり泥だらけになったりして遊んでたよ?屋台から落ちたゴミとか投げつけあったり」
「お前、話を誇張してないか?俺めちゃくちゃヤバイ奴じゃん!」
「まあ、実際やばい奴って村の人は少なからず思ってるかもね」
「くそっ!だからみんな俺に話掛けないのか?とんだ野郎だぜ」
「その度に、お母さんが洋服を洗うの大変だったんだからもう止めてね?」
「ああ、そうだな。」
「ところで市場では何を売ってるんだ?まだ昼前なのにみんな店じまいしてるが?」
「う~ん、基本的には自分のとこで作った農作物の余りを少しでもお金に換えたいって感じだから野菜がメイン。あと川の魚とか、肉も少ないけど売ってるよ。」
「そうか、じゃあお金で売買するのか?」
「まあ一応お金でも物々交換でも良いみたい」
なるほど、大体の事は分かった。実際に何が売られていて値段がどれくらいなのかはまた日時を改めてくる必要がありそうだな。
「じゃあ、そろそろ家に帰るか」
「うん!」
<内容修正>
後の話の為、”肉が殆ど売られていない”→”肉は少ないけど売られている”
に変更しました。