再び木こりのオーバンのところへ
石鹸を売り始めたお陰でようやく懐が少し温まり始めた。
そろそろ体作りを始めたいと思い、再びオーバンのところへ足を運ぶ。
「すみませ~ん、オーバンさん!」
「おお、なんだ坊主じゃないか?」
そう言って今日は小屋の中に居たのか、すぐに出入り口からそう言いながら出てきてくれた。
「石鹸はその後使っていますか?」
「ああ、世話になっとる。石鹸?のお陰で寝るときに汗のべとつきが少なくなって良く眠れるようになった」
オーバンさんは見かけによらずきれい好きの様だ。こういっちゃ何だがやっぱり男性はズボラな人が多いのか、どうしてもアンモニアというか微妙な匂いを纏う方々が多い。その点、オーバンさんからはそういった匂いがしないので衣類もしっかり洗っているのだろう。
「それで今日はなんの様だ?」
そういいながら横たわる丸太に腰掛けるオーバン
「石鹸のお陰でねで、ようやく少しは買い物ができるだけの金ができたんだよ。今日は木を買いたくてね」
「ふん、そうか。で何がほしいんだ?」
「棒切れと立木が欲しいんだ」
「、、、そんなのに何に使うんだ?」
「剣の訓練だよ」
「剣だと? あはははは」
そういっていきなりオーバンは笑い出した」
「あはははは、農民のお前が剣だと?騎士様にでもなるつもりか?」
「いやそんな事はないよ、ただ村の入口で見かけたんだ吊るされた罪人の死体を。自衛の為だよ、意味ないかも知んないけどやらないよりはマシだろ?」
「そうか、笑って済まなかったな、真面目な理由だな」
「気にしてないよ」
「そうか、で大きさは?」
「う~ん、棒切れはだいたいこれくらいの大きさ、(CMサイズで話しても通じないので大体のイメージで手で輪っかを作り説明する)、長さはだいたいこれくらい(約90cm)。立木はだいたいこれくらい(約2.5m)で大きさはこれくらい(約10cm)」
「そうか、棒切れは自分でも持てるだろうが、立木は自分じゃ持って帰れねだろう。仕方がねえから後で俺が届けてやるよ」
「うん、ありがとうオーバンさん!」
「気にすんだ、でお代だがよ棒切れは銅貨20枚、立木は運賃込みで銅貨50枚でどうだ?」
「うん、それで良いけど。安くない?」
「まあ多少おまけしたが、そこまで安くもない。まあ、こないだ言った木材と比べてるんだろうが、木材は手間が掛かってるんだ。こっちの棒切れはそこまで手間賃が掛かってないからそこなで値段はかからないんだ」
「なるほどそういう事か!分かった。ありがとう」
「まあ、これからも利用してくれや」
、
、、
、、、
、、、、
その日の夕方、オーバンさんが立木を持ってきてくれた。
「でどうするんだこれ?」
「うんとね、こっちに持ってきてくれますか?」
そういって裏庭に案内する。
「この穴に入れてもらっていいですか」
「あいよ」
そういってオーバンは立木を穴にすぽっと入れる。
それで、立木は3分の1程あなに入って止まった。あとは土で埋めて固定するだけ。
「うん、これで大丈夫だよ」
「そうか、じゃあまあ怪我せず頑張りな~」
「ありがとう、じゃあね」
そういってオーバンは帰っていった。
さてさて、明日から稽古を始めようか。




