ご両親は
あっしまった
ふと領主様と確認しなければならない事を思い出し、踵を返して、再びドアをノックする。
「申し訳ございません、エロワです」
「入れ」
「はっ、度々失礼致します」
「何か忘れ物か?」
「いえ忘れ事です」
「なんだそれは」
「はっ、先程のリディさんの親に関してです。」
「それなら、昨日酒場にいるところを既に捕まえて今は牢屋におる」
「どうなさるおつもりで?」
「まだ決まってはおらんが、何か言いたげだな、申してみよ」
「はい、先日お話させて頂きました石鹸の生産についてですが、労働力として使役させるのが良いかと」
「まあ、実際のところ両親が行った事自体はこのご時世、特段極悪かと言われればそうでもない。ありふれているからな。ただ領民というのは領主の所有物ということを考えると、いかようにもできる。どれ、使役して性根が良くなるか見てみるとしよう」
「はっ、ありがとうございます。リディさんにとっては、すくなくとも落ち着くまでは会わせたくはないなと」
「ふん、ガキが気にするようなことじゃない、あとはワシに任せよ」
「はっ、ありがとうございます」
「もう良いか?」
「はっ、これにて失礼致します」
「うむ」
もう用事は終わったの退室してそのまま屋敷を後にした。




