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冴えない中年営業マン、異世界へ転生する++  作者: 4ris4k4
~第一章~中年は異世界へいざゆかん
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翌日

~エロワの実家にて~


「おはようエロワ君」


「ああ、リディさん起きた? 調子はどう?」


「うん、ありがとう。ベッドの上で寝たのは何年ぶりだし、みんなと、、、その、、、、一緒に寝れて凄く安心して寝れた」


「そうですか? それは良かったです。」


「顔と歯磨きでもしてきてください、朝ごはんがありますので今日の予定を話しましょう」


「ありがとう」


「クロエ、場所とものがどこにあるか教えてあげて」


「うん!ほらリディお姉ちゃん、こっちこっち!」


クロエはリディの手をひっぱりながらこっちこっちと裏庭まで誘導していく。


「まあ、朝ごはんといっても相変わらずのオーツ粥にオニオンや、栄養のある野菜も一緒に煮込んだだけなんだけどね」


そういってお粥を木製のお椀に装って、テーブルの上に3人分用意する。


両親はすでに畑仕事に出かけている。


しばらくして二人が戻ってきた。


「まあ、質素だけど野菜粥があるから良かったら召し上がってください」


「ありがとう、頂きます。」


そういって手に取り木製スプーンで掬って一口を口に入れるリディ。


すると、


「うっ、うっ、う~」


嗚咽を漏らす。


「どうしたのリディお姉ちゃん?」


心配そうにクロエが話しかける。


ズスン


「ごめんなさい、こうやって朝ごはん食べたのは何時が最後だったのか覚え出せないの、こんな美味しいお粥、食べたら、、、ごめんなさい」


「大丈夫だよリディお姉ちゃん、エロワ兄がなんとかしてくれるから!」


「妹よ、勝手にハードルを上げるな」


「ハードルって?」


「いやなんでもないよ、もう」


まあ、なんとかするつもりなのは確かだが。


「さて、リディさん今日は予定があるから気持ちを切り替えてください」


「ぐすん、わかったわ」


そういって泣き止むリディさん


ああ、ティッシュがこの世界にあれば差し出したいのだが、そんなものは存在しないしボロ切れ渡してもなあ~なんて考える。


「まあ、そのまま食べながら聞いてくれ」


「はい」


「朝ごはんを食べたら面接に行く。面接に行く前に少しだけ面接の練習をしてからね」


「面接? なんの?」


「昨日あんな事があったけど、またご両親と一緒に生活したい?」


「いや!」


ドン


とリディは立ち上がって大きく拒絶した。


「そうでしょう、じゃあ当然家を出ないといけないけど、勿論こども一人じゃ生活はできない」


「うん、、、」


「だから働き口を探すしか無い。だからその雇先の面接を今日受けるんだ」


ぎゅ


思わずリディは自分の洋服の裾を握った。こんな子供を雇ってくれるところなんてそんなに無いはず。一体どんなところなのか、全く想像がつかず不安に駆られる。


「いや、そんな心配にならなくて良いよ。肉体労働をさせるところなんて考えてないよ」


「え、そうなの?」


「当たり前でしょ、できればそんな苦労をしてもらいたくないよ」


「じゃあ、どこなの?」


「領主様の館」


「ええ!?」


再び席をガタンと立ち上がるリディ


領主様なんてそれこそ実際の顔見たことがない。噂によれば非常に厳しいお方だと聞いている。


「そんなに緊張しないでください。領主様は割りとお優しい方です。あと夫人も気さくです。」


「ええ!?エロワ君は領主様とお知り合いなの?」


「ええ、とうか昨日使ってもらった石鹸だけど、それを領主様い降ろしているんだ。だからお客様かな?」


「そうなんだ、すごいね!びっくりしたわ」


「そうだよね!リディお姉ちゃん!クロエもねある日突然、お兄ちゃんが領主様の館に行くって一人で出かけた時は凄く心配したもん!」


未だに一人で行ったことを根に持っているらしい。まあ妹に心配されて嫌な兄はいない。


「まあ、そういうこと。話が進まないから、先に進めるけどリディの面接自体はすでに話をしてるから、あとは余程のことが無い限りは面接に落ちることはないだろうね」


「やっぱり求められるのは、、、」


「そう、いまこそ頑張って会得した四則演算というスキルを売り込むときだ」


エロワ君はホントに凄い。ただのお隣の小さい子どもったのに、知らないうちに石鹸を作り、販売をしたり、私のことを助けたり、遂には領主様とでさえ話ができるなんて。。。


「エロワ君、本当にありがとう!」


「そ、そんなに、気にしなくていいですよ」


「あ~お兄ちゃん赤くなっている!」


あざといクロエはエロワの耳が赤くなっているのを見つけ指差しながら笑う。


「お前はベタなからかい方をするな!」


ゴツン


「う~お兄ちゃんが打った~!」


「愛のムチだ」


「ムチじゃないよ拳骨だよ~」


「うふふふ」


思わず二人の兄弟のやりとりを見て自然と笑みが溢れてしまった。


「さて、バカやってないで残り時間、面接の練習をしましょう。練習っていっても声出しの練習くらいですけどね。あと軽く計算の練習をしてください、あっ、俺が簡単な問題を出しますので、それを計算してください」


「うん、わかった!」


せっかくエロワ君が作ってくれた新しい可能性、絶対掴み取って見せる!


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