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冴えない中年営業マン、異世界へ転生する++  作者: 4ris4k4
~第一章~中年は異世界へいざゆかん
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市場

~市場にて~


「石鹸を2個頂戴」


「はい、ありがとうございます。2個で銅貨20枚です!」


「これで足りるかしら?」


「5枚×4だから20枚、、、はい!これで20枚です!」


「ありがとう。小さいのに計算ができるの?凄いわね」


「えへへ、ありがとうございます!」


前々から、クロエは賢いんじゃないか?と思っていたが、やっぱり賢いな。あれから何回か授業をしたが、その中で断トツの習熟度だったのがクロエだ。頭もなかなか回るようだし、将来が恐ろしいな。


「でもやっぱり大分売上は鈍化してきたな」


籠の中の銅貨を見ながらアルバンはそう言う。


「まあ、必需品だからな、ボチボチってところだ。ただ、いずれは石鹸は俺たちで売らなくなるかもしれないな」


「え? なんで? お兄ちゃん」


「そりゃあ今のこの状況が物語ってるだろ?今のままだとお金は増えない。無くなることも無いが、正直俺たち3人が一生懸命作ってもたかが知れている。だから、領主様のところで生産するように移管することも考えている。」


「移管?」


「簡単に言えば、管理・管轄を他に、つまり領主様に移すことだ」


「でもでも、そうしたらお金が貰えなくならない?」


「それはないかな、ライセンス供与という形を考えている」


「ライセンス供与?それはどういう意味なんだ?」


「それを説明する前に先ず知的財産について説明するよ」


「知的財産?」


「ああ、これは俺たちが行った知的活動によって生み出されたアイデアには、財産的な価値があるということだ」


「う~ん、どういう事?」


「まあ、ぶっちゃけ簡単に言うとだな?石鹸の作り方の事だよ。」


「作り方?」


「ああ、俺たちはこの石鹸の作り方を知っている。じゃあ今俺達がお金を稼げるのは何でだ?」


「そりゃあ、石鹸を作って売ってるからだろ?」


「それも間違っていないが、そもそも俺たちが稼げるのは誰も知らないであろう”石鹸の作り方”を知っているからだ。つまり、俺たちは”石鹸の作り方”でお金を稼いでいるとも言えるんじゃないか?」


「確かにそうだな」


「つまり”石鹸の作り方”は見えないし、食べれないが財産と言えないか?」


「たしかにそうだな、作り方を知っているからお金を増やせる」


「そう、だから俺たちは知的財産を持っているといえる」


「うん、分かった」


「でだ、話を戻そう。ライセンス供与について話すと”ライセンス”とは、顧客(領主様)が俺たちの知的財産を一定の範囲で利用する権利のことだ。つまり、俺たちの石鹸の作り方という知的財産を使用して領主様が石鹸を作っても良い権利ということだ」


「なるほど」


「ああ、話が長くなったが、石鹸の製造に関しては、領主様にライセンス供与を行い、その対価として、まあ銅貨を受け取ることになる。」


「ん~、お兄ちゃん、もっと簡単にいうと?」


「寝ててもお金が入ってくる」


「ええ!? ほんと?」


「まあ寝ててもというのは若干大げさだ。実際にはしっかり石鹸がつくれているか指導したりする必要があるが、今までのように自分たちで石鹸を作る必要はなくなる」


「そ、そんなことができるのかよ、、、」


アルバンは想像の範囲を超えているのかただただ驚いている模様。


「まあ、未だそうと決まった訳ではないけどね。ま、だからといってやる事が無くなるって事じゃないよ?また別のものを考えて売るんだから」


「おお、一瞬、解散するのかと心配になったけどそういうことか!」


活動がなくなるのが寂しいのか、副収入がなくなるのが心配だったのかは分からないが、再び元気を取り戻したアルバン。


「まあそんなことよりも、残りの時間も頑張って売ろう!」


「おお!「はい!」」


そうして残りの時間も一生懸命石鹸を売るのであった。






----------俺の金融資産----------

期初-銅貨:+970枚

期中-銅貨:+ 40枚 //石鹸売上-税金-アルバン取り分

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期末-銅貨:+1,010枚

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----------俺の棚卸資産----------

ただの石鹸(20gタイプ):40個

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