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冴えない中年営業マン、異世界へ転生する++  作者: 4ris4k4
~第一章~中年は異世界へいざゆかん
45/78

ミント石鹸納品

1)お礼

閲読頂きありがとうございます。

誤字脱字訂正して下さる方、誠にありがとうございます。非常に助かっております。


2)更新頻度

現役中年サラリーマンなので、執筆は夜か土日になります。

平日は途切れたりすることはありますが基本1日1話を目指しており、

気合を入れた部分は土日に集中するかな?という感じです。

口銭(こうせん)~領主の部屋~

コンコンコンコン


「入れ」


「失礼致します。ドミニク様、エロワが来ましたので連れてきました」


「うむ、ご苦労。下がって良い」


「はっ」


「本日はご注文頂いておりましたミント石鹸20個を納品させて頂きます。」


「うむ」


そういってソファ前のテーブルにさっとメイドが敷いた布の上に籠を置く。


ドバン!


と突然ドアが開く。


「ベルティーユ!この前あれほど言っただろ!?、ノックもせず入ってくるなど淑女の行いじゃないぞ!」


「あら、別に構わないではありませんか。訪問がエロワだと知っていたから入ってきたのですけれど」


「誰だからとかではないだろうが、、、」


そういって頭を抑えるドミニケ。まあ、呆れてはいるが本気で怒っている様には見えないので放っておくが吉。


「それで、エロワちゃん。それがミント石鹸ね?」


「はい、こちらが今回納品させて頂きますミント石鹸でございます。どうぞお手に取って御覧ください」


そういって、籠を取り夫人の眼の前に差し出す。


「ありがとう。まあ、私達の家紋の形が入っているわ!?それにこれは、、、ミントの葉ね?綺麗だわ!」


「ほお、ミントの葉を1枚入れた訳だ」


「はい、ミント石鹸なので」


「香りも良いわね」


「お褒め頂きましてありがとうございます。」


「さて、ベルティーユもいるから丁度良い、二人共座り給え」


チリンリリン


ドミニケがメイドに茶の用意をさせる。


「恐縮です。」


「ふん、領主にものを売り込みにくるくらいの精神なのに茶で畏まるのか?今更遠慮せずよも良い」


まあ、古今東西相手が気にするなといって本当に気にせずに痛い目にあったなどという話は枚挙に暇がない、謙虚こそが正義。


「それで、エロワ。今回のミント石鹸をどうするのだ?」


「はい、こちらの石鹸はまあドミニケ様からでもよろしいのですが、例えばベルティーユ様が茶会や晩餐会、舞踏会などで親しき方々にご紹介頂ければなと。勿論、出入りの商人の方でも構いません。ただ商人に販売しますと当然、口銭が発生しますので値段にバラつきが生じます」


「口銭とは?」


「口銭とは、運送料、保管料、仲介手数料、利子、危険負担などを考慮した商人の報酬となります。まあ簡単に言えば商人の利益ですね。パケ家が直接貴族様に販売する場合は、1個50銅貨枚での販売となりますが、商人などを通せば60枚、70枚で販売されることになるでしょう。」


「ふむ、我々のモノなのに左から右へ流すだけで商人にそれだけ儲けさせるのは面白くないな」


「はい、勿論、石鹸の生産量が我々の販売できる数量を上回る場合は、商人経由で販売することにより、より広い場所で販売されることになりますので沢山の石鹸を売ることが出来ます。ただその場合には、1個あたりの我々の利益が小さくなる可能性がありますね」


「なぜ、その場合は我々の利益が小さくなるのだ?」


「勿論、大量に一括購入してくれる商人と、1個しか購入してくれない商人、どちらの販売価格も同じというわけにはいきませんよね?まあ今の段階では、この石鹸はユニークな商品、類似品が存在しない唯一の商品なので強気の価格設定も可能でしょう。」


「それならば、販売価格を高くして、我々の利益を守るべきではないのか?」


「ここは本当にさじ加減次第ですね。以前、私奴がお話いたしましたように、市場で販売していた石鹸はこちらの石鹸よりも大分小さいものでした。それは農民にとって、あの大きさのあの値段なら買おうという気になったからです。さて、例えばこのミント石鹸、銀貨1枚だとすれば買いますか?」


「銀貨1枚だとちょっと高いかもしれないわね、欲しいのは欲しいけど、毎日使うもので銀貨1枚というのは、、、」


「はい、そうです。石鹸は日常品です。だから、あまりに値段を上げてしまえば買われなくなるということです。まあ正直なところもう少し高い値段で販売することはできますけど」


「だったらもっと高い値段でも良いだろう」


「ただ、今はお金を稼ぐよりも、パケ家の石鹸を広めるということに重点を置きたいなと」


「なるほど、先ずは使ってもらう。ということか?」


「はい、使ってもらえさえすれば次も購入して頂けますし、周りの方にも宣伝してくれるでしょう」


「なるほどな、考えはわかった」


「宣伝は任せて!」


そうベルティーユはドンと手で胸を叩く。


「お手数ですが、よろしくお願いいたします」


「しかし、仮に石鹸が広まり注文が入ったとして、その数量分を生産することはできるのか?」


「勿論、そこまでくればもう子供の力では作ることはできません」


「ではどうするつもりだ」


「はい、ですから次の段階としては”領製”にできればと」


「領製だと? それはつまり?」


「はい、パケ家領民で作ります」


「それは製造方法も公開することになるぞ?」


「はい、それは構いません。どちらにせよ子どもたちだけでは限界です」


「しかし、何故そんなことを考えるのだ?」


「石鹸は言わば付加価値製品です。原材料は油脂、灰汁とミントと薪くらいです。つまり、原材料のまま販売するよりも、原材料を加工したものを販売した方が利益は当然増えます。そうすれば領地の収入が増え、かつ領民の暮らしも豊かになります」


「お、おまえはそんなことを考えるのか?」


「はい、だってその方が良いに決まってるじゃないですか?」


「わしが富を独り占めするとは思わないのか?」


「そんなお方であれば、私奴はとっくのとうに切り捨てられて道端に捨てられていたでしょう」


「ふっ、ふはははははは!お前は面白い奴だ!わかった貴様の言う通りにしてみよう!」


「ありがたきお言葉」


そういって、今後の話に花を咲かせ、お茶を4杯ほど頂いたところでお暇した。





----------俺の金融資産----------

期初-銅貨:+551枚

期中-銅貨:+419枚 //ミント石鹸売上-油脂-アルバン取り分

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期末-銅貨:+970枚

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----------俺の棚卸資産----------


ただの石鹸(20gタイプ):56個

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