ミント石鹸
~自宅裏庭にて~
「お~い、ミントはこれくらいで足りるか?」
「おお~大分取ってきたね」
「まあミントなんてあちこちに生えてるからな」
確かに前世でも繁殖力が凄い強い植物として有名だったからな。
「じゃあ、そのミントを少しだけ残して、残りは全部すり潰して汁を布で越しておいてよ」
「おう、分かった」
アルバンがミントの処理をしている間、俺は豚を煮込んで油脂を取る準備をしていた。
「おっとそういえば昨日、領主様からこれが届けられてたんだ」
そういって、以前話をしていたミント石鹸にパケ家の家紋の石鹸専用シーリングスタンプを取り出した。
シーリングスタンプは前世の現代ではあまり見かけなくなったが、蝋燭の蝋で手紙を封した後に、まだ蝋が固まらないうちに家紋を彫った印で押すと、その型が蝋に転写される。もちろん手紙を読むためには、その蝋の部分を壊さないと開けられないから、未開封であることを証明するために使われていた。
「それは何、お兄ちゃん?」
「これか?これは後で見せるけど、この石鹸がパケ家で作ったことを示す為のものだ」
「俺たちにが作ったのにか?」
「俺たちが作ったことにするよりも、領主様が作ったことにした方が都合が良い」
「なんで?」
「これは領主様のものだ。領主様のものを盗んだり、壊したり、問題ごとを起こしたらどうなる?」
「そりゃあ、タダじゃ済まないだろうな、、、そうか!領主様が守ってくれるのか!?」
「そういうこと。ただの農民の子供が作った石鹸なって村で細々売る分には問題ないけど、もっと売るならば危なすぎるからな」
「おにい…、恐ろしい子!」
ガ◯スの仮面のネタ!?恐ろしいのお前のほうだぞ、、、
「まあ、とりあえず、そんな感じだ。ほら急いで仕上げるぞ。」
「おう」
「うん!」
そうやって油脂の取って、灰汁を濾して、ミントエキスと混ぜた。
「さてとだ、型に石鹸を流し込む時にだな。こうやって最後にミントを一枚真ん中に置いてから、少し石鹸で被せれば?」
「わあ、凄い!ミントの葉っぱが中に入ってる!」
「はは、綺麗だろ?」
「おお、すげえな」
「そして、最後の仕上げだ。冷めて表面が少し硬くなってきたところで、このシーリングスタンプでそっと表面を押すと」
「凄い凄い、石鹸の表面に模様が浮き出てる!」
「へえ、すげえな~」
「ああ、あとはこれを乾燥させるだけだ」
そうして、石鹸汁を作っては型に流し込んでいった。
その数24個




