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冴えない中年営業マン、異世界へ転生する++  作者: 4ris4k4
~第一章~中年は異世界へいざゆかん
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窯元

「こんにちは~誰かいますか~」


今日は窯元にやってきた。


「おう、誰だいあんちゃん?」


そういってにょろっと奥の部屋から顔を出してきた中年男性。


「すみません、突然。農民の子、エロワと言います」


「俺はブリスだ。で子供がこんなところに何の用だ?」


「はい、まずこれを読んで頂ければ」


そこでドミニケ様に書いてもらった手紙をブリスに手渡す。


ブリスは手紙を開封し、読んだ後


「あんちゃんは変わってるな、領主様がこんな事をするのは初めてだよ」


「と言いますと?すみません、手紙に何が書かれているかは分からないものでして」


「領主様はあんちゃんが何かを望んだ際には、できる限り協力するようにとのことだ」


「そうなんですか、それは恐れ多いですね」


「ホントだよ。で、何が欲しいんだ?」


「テラコッタ(素焼き)で焼くことは可能ですか?」


「勿論可能だ」


「良かった、実は焼いて欲しい形状がありまして。こう、大きさはこれくらいの長方形で、厚さがこんな感じの板を作ることは可能ですか?」


「そりゃあ可能だが、釉薬などを塗らなくていいのか?表面がザラザラになるぞ?」


「はい、今回はこのザラザラが欲しいので」


「そうか、分かった」


「はい、これを5枚ほど欲しいのですが、お値段いくらくらいになりそうですか?」


「まあ、ただの素焼きだからな。1枚銅貨20枚ってところだが大丈夫か?」


「ええ、それならば出せそうです。お手数ですがお願いしてもよろしいですか?」


「ああ、そうだな。他のものをまとめて焼くから大体1週間くらい掛かるが大丈夫か?」


「はい、それで問題ありません。よろしくお願いいたします。頭金は必要ですか?」


「まあ、本来ならば貰わないといけないんだが、領主様の推薦があるなら出さなくて大丈夫だ」


「そうなんですか、ありがとうございます。ではよろしくお願いいたします。」


「ああ」


そう、挨拶して家路につく。


家につきながらぼ~っと考えるが、まあ想像してたよりはお金はそう簡単には集まらない。だからコツコツ増やしていかなければならない。


お金も増えれば重くなる。常にぶら下げてジャリジャリさせるわけにも行かないから、保管方法を考えなければならないな~


およそ11歳らしからぬことは考えてしまう。


もう少しゆっくりしたい気持ちもあるんだけど、先立つものがなければ心もとない。


今は、とにかく動いて稼がないとな!



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