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冴えない中年営業マン、異世界へ転生する++  作者: 4ris4k4
~第一章~中年は異世界へいざゆかん
23/78

2回目の営業の結果

「ありがとうございました~」


そういって頭を下げて、最後のお客を見送る。


「ふ~、今日は売り切れたね全部で21個か?二人ともお疲れ様」


「おう、お疲れさん」


「お疲れ様なのです!」


「さてと、今日の売り上げを計算するか。21個×銅貨7枚=147枚。ここから先ず利用料の59枚を引く。それから30枚はアルバンのだ。だから147枚-59枚-30枚=58枚が俺たちの取り分だ」


「おお~前回よりも増えたな。」


「ああ、だがやはり油脂の回収量が少ないから数が出ないな。といってもこの村の規模を考えれば、おそらく来週以降はそこまで売れないかもしれない。」


「そうなのか?」


「ああ、石鹸は1回で約30回使える。俺たちの村の戸数はざっと数えたところ、70戸くらいと見て良いだろう。つまり、村人だけを考えた場合、ほとんどの家庭に石鹸が行き渡ったとみて良いと思う。」


「なるほど、じゃあもう売れないのか?」


「あくまでお客の対象が村人だとした場合、まあ30回使いきればまた買いに来るだろう。だから、必要としてくれるお客さんは無くならないと思うが、沢山売れるわけではない。ただ、それはあくまで村人を対象にした場合だ。」


「どういうことお兄ちゃん?」


「簡単に言うと買ってくれるお客さんを増やさないといけないということだ。村人だけを相手にしていたら量は売れない。だから対象を増やす。まあ考えられるのは、例えば領主様、騎士様、または村に訪れる行商人や旅人などだ。しかし、ここで問題がある。」


「どんな問題だ?」


「油脂が足りない、生産量を増やしたくても油脂が無ければ作れない」


「そうか、、、」


困ったところだが、俺はお隣の屋台、アルバンの母のモニクさんに話しかける。


「モニクさん、どうもです」


「どうしたのエロワちゃん、石鹸全部売れて良かったね」


「はい、ただ今の販売量だと少ないので量を増やしたいなと。そこでご相談なのですが、豚油を売ってくれませんか?」


「それは皮の下の白い部分だけってことかい?」


「はい、そうです。なんとかお願いできませんか?」


「う~ん、そうだね。皮つきは欲しいっていうお客さんといらないっていうお客さんが両方いるからね。さすがに全部って訳にはいかないけど売ることはできると思うよ。でもエロワちゃんに売るっていうのもなんだか気が引けるわねえ」


「いえいえ、商売ですから。親しいからこそそこはしっかりしたいと思います。でないと、関係は簡単に崩れると思うので」


「はあ~、本当にアルバンと同じ年かね?大人と喋っている気分だよ」


ギクリとするが


「ただのこどもですよ」


「そうかねえ」


「はい、それで売ってくれるならいくらになります?」


「そうさねえ~キロ当たり銅貨80枚ってのはどうだい?」


「ありがとうございます。はい、その値段で問題ないです」


「そうかい? じゃあ来週にわたすよ」


「はい、ありがとうございます」


「おお、結構高いけど大丈夫なのか?」


「う~ん、でも今の数量をちまちま売ってても全然儲からないよ。単価が低い分、沢山売らないとね」


「そんなもんかね~」


「ああ、まあそんなところだ。じゃあ今日はお疲れさん。またね」


「ああ、クロエもまたな」


「うん、アル兄もバイバイ!」


それとモニカさんにもお礼をして帰路につく。





----------俺の資産----------

期初-銅貨:+38枚

期中-銅貨:+58枚

----------------------------

期末-銅貨:+96枚






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