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村の出入り口に死体がぶら下がっていた
村の出入り口に死体がぶら下がっていた。
警告だと。
母に聞いたら盗賊のなれのの果てだと。
この村にも盗賊が出るらしい。
防衛には騎士の他に自警団が存在するらしい。父も自警団に入っていると。運が悪ければ、重傷を負ったり死んだりもするらしい。
前世で映画を見たのを思い出した。中世でのスコットランド独立の話だ。藁ぶきの屋根など、火の矢が放たれたら一たまりもない。
早期警戒が重要だ。
もし、発見が遅れたら地獄が待っている。
長閑な貧しい農家だと思っていたが、危険は身近に存在していた。
家に地下室を作る必要があるな。
まあ、いずれにせよ鉄器を手に入れない事にはままならない。
備えが先か、危険が先か、ここの生活は思いのほか危険に満ちている。
そういえば、内臓の量が増えた。
アルバンは意外にも収入を親に預けたらしく、両親は俺とのビジネスは悪くないと考えたらしい。
そろそろ他の商品も考える必要があるな。
「なあ、クロエ」
「なあにお兄ちゃん」
「樵はこの村にいるか?」
「うん、いるよ町のハズレ、森に近いところに住んでるよ」
「そうか、案内してくれるか」
「分かった」




