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冴えない中年営業マン、異世界へ転生する++  作者: 4ris4k4
~第一章~中年は異世界へいざゆかん
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村の市場に自分も屋台を出しても良いのだろうか?

「そういえばさ、お父さん」


「なんだいエロワ?」


「もしさ、俺が市場で店を出したいと思ったらさ、できる?」


「店をやりたいだと?何をするんだい?」


「売るものはまだ考えているというか、完成したらの話なんだけど」


「それはさっき母さんに、囲炉裏を借りようとした事と何か関係があるのかい?」


「うん、そんなところ。上手くいったら勿論教えるよ」


「そうか、まあ一応公共の場所だからな。事前に願い出れば利用はできるよ。でも利用料はかなりするぞ?」


「そうなの?いくら?」


「銅貨10枚の収入に対して4枚を納めること」


「ええええ?40%? すごく多くない!?」


「パ、パーセント?それがなにかは分からないが、4枚は良心的らしいよ。この前、行商人がそう言っていた。高いところは6枚とか取られたりするらしい」


「そうなんだ。じゃあさ、市場じゃないところで物を販売したらどうなるの?例えば、ゆきずりの人に話しかけて品物を買ってもらうとか?」


「それは、微妙だな。市場を使用するから4枚納めるのか、モノを売るから4枚なのか。もし、市場でなくて他の場所で販売して、それがばれたあとに領主が後者だと判断したら厳罰になる可能性はあるだろうね」


なるほど、領主様からしてみれば本来徴収できるはずだった4枚が、徴収できないことになる。つまりほぼ脱税に近いかたちになるな。


「そっか~そんな危ないことはできないね」


「勿論、親としても許可できないよ」


やはり市場で売るしかないな。


「因みに、市場で物を売るとしたらその販売代金に対する税を納めればいいの?ほかに最初に払うお金とか無い?」


「そうだね、もし市場に設置されている台を借りるなら別途お金を払う必要はあるけど、例えば地面に自分で広げて売る分にはお金は払う必要はないよ」


「そっか~でもさ。それだったら売り手が販売代金ごまかす事もできなくない?」


「まあやろうと思えばできるよね。でも、勿論領主様も馬鹿じゃないから市場で監視されていて、いつなにが売れたかは大体把握してるんじゃないかな。それで嘘の報告をした場合には、尋問が待っているだろうね。」


まあなかなかリスクだな。その見回りをしている人が良い人なら問題ないけど、悪い奴なら色々悪いことはできるだろうな。はてさてどうしたらいいものか。


「大体のことは分かったよ。ありがとう」


「ああ」


「じゃあ何か売るものが出来たら、その時は出店の手続きをお願いしても良いかな」


「ああ、まあ何をするのかは分からんが、できるかぎりのことは応援するよ」


「ありがとう」


よし、とりあえず市場で物は売れそうだ。ただ税率40%というのは凄いな。

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