その晩にお隣さん家の状況を聞く
その晩の晩食事に
「ねえ、母さん。隣の家、リディさんの家だけどさ。どんな感じ?」
「なに、急?どんな感じって何よ」
「まあ何というかリディんとこの母さんは優しいの?」
「ああ、そういうことね。。。」
「旦那さんが毎晩飲み歩いていて生活が厳しいみたいね。だからストレスはあると思うわ」
「そうなんだ」
「前まではとっても仲の良い家族だったんだけどね。長女のアリソンちゃんが亡くなった時から段々今みたいな感じになってしまったわ」
そうか、大切な者を失えば何かがおかしくなっても不思議では無いか。
「他所様の家庭にとやかく言う事はできないけど、リディちゃんには出来る限りあんたも優しくしなさい。困ってるときに手伝ってくれたり気立ての優しい子なのだから」
「ああ、わかってるよ」
「なんとか良くなればいいんだがな~」
そういって父のマルクも悩むようにつぶやく。まあお隣さんなのだから関りはあったのだろう。しかし、こういった問題は他人がとやかく言ったところで耳に入るという訳ではない。
「あ、そういえば母さん、悪いんだけど明日囲炉裏を使わせてもらっても良い?」
「良いけど何をするんだい?」
「う~んちょっと試したい事があってね。上手くいったら良いことがあるかもよ?」
「そうかい、でも薪は安くないんだから無駄遣いしないようにね」
「分かってるよ、ありがとう」
取り敢えず明日は内臓が手に入る予定だな。