創造主 ウル
え、ハズレ……URL?それってさっきのやつのことか?な、なんで?死ぬのか?ハズレの奴は死ぬってのか?じゃあ、晴代さんは?
『は、晴代…さん』
体が強ばりもしやという予感が俺を陥れようとする。そんな事ない、きっと何かの間違いだ。そんなことあるわけない。だって、そんなこと現実に──
『あ、あぁ』
そんな俺を裏切るように、晴代さんの背後には禍々しい巨大な狼が目を光らせていた。
『……そっか、ハズレか』
晴代さんはどうしてか、落ち着いたような振る舞いで俺に笑いかける。
『ごめんね。洋人は幸せになってね』
そう言って、狼は晴代さんの頭を無惨に食いちぎった。噴水のように吹き出る血飛沫が掃除が行き渡っていた部屋中を酷く染める。晴代さんの体は次第にフラフラと力をなくしていき、倒れそうになる。俺は反射的に晴代さんの体を受け止めた。まだ温かいその体が俺をどん底に落としていく。
『……あ、あぁ、あああ!』
ブルブルと大きく震える俺の体。それは怒りか、悲しみか、いや、その両方だ。
『あぁあああぁああっ……!!!!!』
叫んだ。ただ叫んだ。突然奪われた大切なものに。何も出来なかった自分に。
暫く叫んだ後テレビ画面が次第に歪んでいき、やがて真っ白な画面に切り替わった。
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生き残った1000万の人類。
おめでとう。
ボクはウル。この世界の創造主だ。
今まで見てきた数億年は言ってしまえば無駄に思えた。だからボクは削除する事にした。
だけど、ボクは疲れた。だから新しい神を見つける為にキミらを試す。
さて、最初の選別はふたつに分ける。
6月14日、関東は東京ビッグサイト、関西は甲子園にてゲームを行う。
因みに、参加しなかった人間は条件無しに削除する。
この世界には、もうキミたちしか居ないからね。
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文字だけが流れる画面をただ見ていた。既に冷めきった遺体を抱きしめる。
『……晴代さん、待ってて』
期日は1ヶ月後。俺は神と宣うウルに復習を誓った。




