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第4話 vs上位竜②

「そうかだから・・・・」


プリトは魔力を込めても何も起こらなかった、ということには納得できる。

それは当たり前のことだろう。プリトの持つ『恩寵』は「コピー」なのだから。



プリトが自分の『恩寵』を理解したとき


ドォゴォォォン!!!!


爆音とともに竜が起き上がった。


「うわ・・・マジかよ。まだ起き上がるのかよ・・・・」


確かに正は電気を纏わせたパンチで竜にダメージを与えたが、竜の耐久力は人間のそれとはちがうのだ。

そんなに簡単に殺せるものではない。


そして今度は竜は全身に電気を纏わせて正に迫ってくる。


正は次々と飛んでくる竜のパンチをなんとかかわしながら考えていた。


(・・・・・・恐らく全身に電気を纏っている竜にコピーした電気魔法は効かないだろう。)

「とはいえ魔法で強化されているとはいえお前の身体能力はあの竜を倒せるものからは程遠い。まともに正面からやり合えば間違いなく押し負けるだろう」

(それはそうだろう。じゃあどうするか・・・・ん?俺今声に出してたか?)

「いや、契約者とは声に出さずとも意思疎通できるだけだ、おい、左!戦闘に集中しろ!)


ドゴオオオオン!!!


正直危なかった。戦闘に集中しよう。

ただどうするか・・・・


(なあ、プリトお前他には何か使える魔法ないのか?)

「一応最低限の回復魔法くらいは使えるが・・・・・・」

(その他は使えないと)

「ああそうだ。」

(竜に大打撃を与える方法は無いか・・・・・・)


会話はそこで途切れて、その後も正は攻撃をかわし続けた。

竜の方はというと最初こそ物理攻撃に魔法攻撃を挟んで色々な攻撃をうってきていたが魔法攻撃が通じないと理解したようで途中からは風魔法などで正のバランスを崩してそこに拳を打ち込むようにしていた。全く同じ魔法を使えるようになっていた正には最初の数発以外は通用していなかったが・・・・・・



そして竜の攻撃をかわし続けて約1時間、回復魔法で擦り傷を癒やしているときにその時はやってきた。


「はっはっはっは、ついにこのときがやってきたぞ正!!!」

(どういうことだ?)

「魔力切れだよ、魔力切れ!あの竜の魔力が切れたんだよ、見てみろ!」


そう言われて後ろを振り向くと確かに竜の体全体を纏っていたはずの電気が消えていた。

「おお!あの電気の鎧が消えたということは、こっちの魔法が通じるってことだよな!」

「そうだぞ、正!やっちまえ!!」


そうプリトに言われた正は電気を収束させた。

そして、

全力でぶちこんだ



Gooooooooooooooooon!


正が発した魔法は竜を貫き黒焦げにした。

そして竜は動かなくなった。


「よっしゃーーーーー!やっと倒したぞーーーー!」

「やったな、正!」

「ああ!」



こうして正は異世界に来て初めての戦闘をなんとか勝利で飾ったのであった。



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