『自由促進会の発端』・・・『詩の群れ』から
『自由促進会の発端』・・・『詩の群れ』から
㈠
どうだか分からない俺の、どうだか分からない所作さ、だろうだ。
だろ、しかし、本質的な自由とは、不自由のことだからね、だろうだ。
俺はまた、馬鹿をやってしまうが、それでも、山は崩れまい、え?
だな、世界は、安定して、世界を進めるさ。
㈡
混濁した、私小説も、自由促進会、と言ったところか、だろうだ。
だろうだ、人は悲しいね、そして、素晴らしいね、心の問題さ。
だろう、意識の先に、未来があるからな、だろうだ。
俺もお前も、我々は、闇にだけは、消えて貰いたくないな、だろうだ。
㈢
つまりは、自由促進会の発端ってことで、自由も不自由だろ。
だろうだろうだ、敗北の文学を継承する気はないさ、芥川が教えてくれたことさ、だろうだ。