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深淵からのお手紙  作者: 冷夏ヒビキ
1章 プロローグ
6/9

少女は青年の家に入りがっかりする

だいぶ短いです。申し訳ない、もう少し長くなるよう努力していきます。

 友奈が家に入りまず思ったのは


(いい匂い、爽やかな匂いがする)


 想大の部屋の中は男性特有のむさ苦しい匂いや汗臭い匂いはせず、代わりに柑橘系の芳香剤の匂いがほのかに香っていた。玄関で靴を脱ぎ短い廊下を歩いてドアに手をかけると想大は念を押すように言ったのであった。


「もう1回言うけど、物が多くて散らかっているかもしれないけど何も言わないでね」


「はい、わかりました」


 扉を開けて友奈がまず思ったことは、とてつも入りまず思ったのは


(いい匂い、爽やかな匂いがする)


 想大の部屋の中は男性特有のむさ苦しい匂いや汗臭い匂いはせず、代わりに柑橘系の芳香剤の匂いがほのかに香っていた。玄関で靴を脱ぎ短い廊下を歩いてドアに手をかけると想大は念を押すように言ったのであった。


「もう1回言うけど、物が多くて散らかっているかもしれないけど何も言わないでね」


「はい!わかりました」


 扉を開けて友奈がまず思ったことは、とてつもない期待はずれな気持ちだった。


(何この部屋綺麗すぎる、たしかに本棚やベットの横に本が沢山積まれているけど揃えられているし、服もちゃんとしまわれている完璧すぎー!)


(ここは私が部屋を掃除して想大さんに認めてもらうところでしょ、なんでこんなに完璧なのよ)


 確かに一人暮らしの男性は掃除をおろそかにしてしまいがちだが想大は違った。毎週掃除はするし、毎日自炊をしている。しかも全身から溢れる柔らかい雰囲気や優しい性格、読書家なので非常にモテているが、鈍感な彼は気づかない。そこに家事もできるという情報が入ればさらにアプローチが増えることは間違いないだろう。


「じゃあ、シャワー浴びてくるしここで待ってて」


「はい!」


 すぐさま友奈は行動を開始した。まず本棚やベットに積まれている小説やマンガの内容のチェック。ある程度は想大の母、靖恵から想大の趣味や嗜好は聞いているがやはり自分の目でも確認しておきたい。また、キッチンに行き想大がどのようなものを飲んでいるのかの確認もし、また部屋に戻るのであった。それから数分したあと想大がシャワーから出てきて友奈は想大の髪が濡れて、頬が少し赤くなり色気をまとった姿にドキドキしたのは言うまでもないだろう。


「おまたせ、それじゃあ行こうか?」


 タオルで水気を拭き取り、ドライヤーで髪を乾かした想大は言うのであった。


「はい…」


 鈍感な彼は友奈がなぜ、顔を赤くしているのかわからないまま北野家に向かうのであった。

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