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深淵からのお手紙  作者: 冷夏ヒビキ
1章 プロローグ
3/9

恋に落ちました

 学校が終わり、私は1人で帰っていた。今日もまた男子に身長の低さを馬鹿にされてひどく傷ついていた。日中はなんとか耐えれたが授業が終わり下校するころになると一気に気持ちが崩れ涙が溢れ出した。誰かに慰めてもらいたかったけど、こんな顔誰にも見せたくなかったので、1人で遠回りで帰っていた。視界が涙で歪み、下ばっかり向いていたから自動車に気づくことが出来なかったのだろう。やっと気づいたときにはもう手遅れで、


(ああ、私死ぬのかな)


 などと考えると走馬灯というのだろうか、これまでの記憶が溢れてきた。優しかったけど病気で死んでしまったお父さん、1人で自分を養ってくれているお母さん


(3人でいるときはいつも笑ってたな)


 と考えながら諦めて目を閉じようとすると誰かに抱き寄せられ、その直後強い衝撃が体中に走る。その後何が起こったのかわからないまま地面に叩きつけられる。するとその誰かから開放され、


「歩道まで行ってくれ」


 と言われたため走って歩道まで行く。私を抱きかかえてくれた人は息絶え絶えになりながら地面を這いずっている。歩道についたあとは、その人に


「僕のスマホで救急車を呼んでくれ」


 と言ったあと意識を失ったので慌ててその人のポケットを探り救急車を呼んだ。


 病院に着いて話を聞くと肋骨が2本折れているが命に別状はないという、それとあの人が庇ってくれなかったら私は本当に死んでいたそうだ。感謝の気持ちを伝えたいと思い。


「病室に行っていいですか」


 と聞くと


「大丈夫ですけど、まだ意識は回復してませんよ」


 と聞かれたが、


「ひと目、見させて下さい」


 と言うと了承してくれ、病室に連れて行ってくれた。


「では、私はナースステーションにいるので帰るときになったらひと声かけて下さい」


 と言われたあとに「はい」と小さく返事した。そして、ベッドにゆっくりと近づいて行った。その男性の腕にはたくさんのチューブと擦り傷があり痛々しいかった。次に顔の方を見てみると息を飲んだ。微笑むという表情が最も似合いそうな顔、ニキビが1つもないきれいな肌、優しそうな雰囲気。見つめていると急に心臓がうるさくなる。息苦しくなり、どうしたらいいか分からなくなり、急いで病室を出てナースステーションまで行き、ひと声かけたあと待合室でお母さんが来ることをひたすら待った。家に帰ってからベットでじっくりとそのことを考えると1つの結論が出た。


「ああ、私恋したのか」


 その後、寝ようとはしたが、目をつぶると病室での光景が浮かび、心臓がうるさくなり全く寝れなかった。

書くか迷って結局書きました。申し訳ない。そろそろ忙しくなって来るのでだいぶ投稿が遅くなると思いますが、気長に待ってくれるとありがたいです。

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