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ソル

作者: 葉陽

もうどうしたらいいかわからない

僕は

昨日から死ぬことばかりを考えていた


もう全てを投げ出し忘れ去って

そうして何も考えずに笑って生きていたい

空っぽの笑顔でも貼り付けていれば

いつかは本物の笑顔を手に入れられると思って


腐敗した醜い心根も

誰にも見せたくない汚れた思いも

朝になれば全部照らされ

こんなぼくも浮き彫りになる


朝を憎んでは夜に想いをはせ

あの優しい闇に

もっと溺れていたくなる


所詮人は皆他人なのだと

自に暗示を掛けて

否定される恐怖に予防線を張り

ぼくの居場所はここではないと

名前すら知らぬここではないどこかを夢に見る

現実を見れば

生きる場所は今ぼくが生きているこの場所しかなくて

もう死だけが美しく輝いて見えるのだ

完結で明確な最後の逃げ場だと


だけどもそれは身近でしかし遠い場所にあり

結局逃げられないぼくは

今夜も息を続ける選択をする


大切な誰かもぼくにはわからないが

さよならも後悔も

すべて光にとけてゆくから


おはよう

大嫌いなこの場所よ


わずかばかりの感謝をこめて

きょうは少し前を向くよ

ここまで読んでいただきありがとうございます

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― 新着の感想 ―
[良い点] すごく個人的な話なんですけど、明日が来てほしくないなって思いながら寝て、起きたら朝が来ててしんどい気持ちになるようなことがたまにあるんです。 この詩を読んでたらそういう痛みとか、しんどさと…
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