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72 サークル2

「冗談だよ。本当はバトミントンサークルさ」


 なんで嘘言ったんだよ。日本酒の瓶を集めるサークルって……達成感あるのか?


「そういやバトミントンやってましたね」


「バトミントン部に入ってガチではやりたくない、適度にやって適度に遊びたい、そんな奴らが集まっているのさ」


 遊びでミントンをやりたいってことか。いかにも大学生っぽいですね。

 あ、はぐれメタル出た。今度こそ殺す。


「活動は週に二回だ。たまの運動にはもってこいだろ?」


「俺はダンベル使って筋トレしてるので大丈夫ですよ」


「この部屋にダンベルらしき物は見当たらないが?」


「あー、あれです、心のダンベルです」


「空気より軽いじゃないか」


 クソまた逃げられた。どうしてはぐれメタルは逃げ足が速いんだ。ただでさえエンカウント率が低いのだからもっと鈍足でいてくれよ。


「今のはぐれメタルって三日尻みたいだな」


「どういうことです?」


「あまり学校に来ないし、たまに授業に出席してもすぐ消えるところが似ている」


「なんつーこと言いやがる。俺講義はちゃんと受けてますからね!」


 人をレアキャラ扱いするな。確かに学校来ないで引きこもっている奴はいるが俺は違う。授業を受けて、終わった途端に即帰宅するだけですから。キメラのつばさやモドリ玉とか呼んでもらいたいものだ。


「とにかく一回活動に来たらどうだ。部屋で一人寂しく心のダンベルを持ち上げるよりは幾分か楽しいぞ」


「だからゲームしている方が楽しいんですって、あ、出たな殺す」


「殺す? お前先輩に向かってその口の聞き方はなんだオラ」


 え、いや今のははぐれメタルに向かって言った言葉で金谷先輩には


「食らえ日本酒のダンベルだ!」


「日本酒のダンベルって何!?」


 日本酒の瓶で背中を叩かれて俺の背骨が悲鳴を上げた痛い!

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