64 焼酎2
「お、焼酎じゃないか」
五月女が持ってきた焼酎をラッパ飲みする金谷先輩。あなたはキチガイかな?
「ぷはー、これかなり美味いな」
「先輩って酔ってつぶれたことないんですか?」
「何度かはあるな。男の部屋に連れ込まれたこともあるぞ」
「え、それ大丈夫だったんですか」
「その場で吐き散らして復活してそいつの部屋の酒全て飲んでやったぜ」
「酷すぎない?」
連れ込んだ男が可哀想になるエピソードどうもありがとうございます。俺だったら泣いて後悔するね。なんでこの人連れ込んでしまったのだろうと。
「あの時は痛快だったよ、うんうん」
「怖え……にしても先輩がつぶれると分かって安心しました」
「ん、なんでだ?」
「先輩も人間だったんだなぁと思いまして」
「失礼だな。私だって酒飲める限界はあるぞ。それに女の子だぞ♪」
「ウインクして女子力アピールするなら焼酎ラッパ飲みするのやめた方が良いかと」
「だけどゲロが出ちゃう、女の子だもん」
「いやその命題はおかしい」
「あー飲んだ……寝るわ」
金谷先輩は床に倒れこむ。えー、何この自由奔放さ。人の部屋でここまでフリーダムにくつろげるってすごい。
「あ、襲いたかったらお好きに。三日尻なら許すぞ」
「……床に吐き散られたくないので遠慮しておきます」
「ははっ、三日尻のそういうところ私は好きだぞぼぼぼえぇぇ!」
「結局吐くのかよおぉぉ!」




