表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/113

人気の無い屋上

「お待たせ」

蓮が言うと、先に来ていた巴は見もせず頷く。

巴は蓮を待たずに既に食べはじめていた。

「座ったら?」

「あぁ」

蓮が座り、その隣に柚は座る。

見もせず黙々と食べる巴に、柚は蓮を見る。

「彼女のどこがいいの?」

その声に、巴は初めて上を向いた。

「柚…?」

「久しぶり、巴」

柚はニヤリと笑う。

「蓮、本当に巴のどこがいいの?」

「え…?」

二人が知り合いという事実に唖然としていた中、蓮は言われる。

更に、当て付けかの様に呼び捨てだった。

「高梨!」

柚は、いつもより意地が悪い。

「高梨?」

「うちの両親が死んだのは知ってるよね?高梨は養子先の名前なの」

その言葉には怒りが含んでいた。

「二人とも、知り合いだったのか…?」

「そう、昔の友達。今は大っ嫌い!」

柚はそう言い切る。

「何で巴がいいの?あなたも潰されるわよ?」

その中に、昔の柚の面影は無かった。

頭の中を整理した蓮は、落ち着きを取り戻す。

「その心配は無いよ。ちゃんと巴の両親に挨拶しているから」

「期間限定の彼氏って事なのね。お金の雇われ彼氏!」

「高梨、お前いつもより酷いぞ」

「ごめんなさい。でも、それなら私と二股かけても問題無いよね」

急に柚は可愛く言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ