表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/113

目撃者

「ちょっと、くっつかないで欲しいんだけど」

柚は案内をする蓮にベタベタくっつく。

明らかに困り顔でも、柚は離れなかった。

「あれ、蓮じゃない?」

下校の為に下りていた巴、梓、秋はそれを目撃する。

「…帰りましょう」

一瞥すると、巴は興味無さそうに離れる。

「巴、どうするの?」

「明日にでも注意するわ」

たったそれだけだった。

夜、巴は蓮に電話する。

「貴方は私の彼氏なのよ、人前で他の子とベタベタするのは遠慮して頂戴」

巴は冷淡に告げる。

嫉妬等は無い。

そもそも、カップルのフリなのだから当たり前だ。

「あれは高梨が!」

「じゃあ、表でベタベタするなと高梨さんとやらに伝えて頂戴」

「だから違っ!」

注意する為の電話はそれで終わりだった。

「巴、勘違いしてるな…」

切れた電話の前で呟く。

これで嫉妬してくれれば嬉しいが、そんな素振りは微塵も無かった。

「まだ秋の友達ポジションの方がマシだったよな…」

蓮はため息をついた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ