生徒会会議、会長の尊と友達二人
「今年度の一年生は誰を入れようか」
「やっぱり真面目な子よね」
「じゃあ、成績上位?」
生徒会室。会長である尊は、自らが決めた同学年の友人二人と共に候補者を考えていた。
「先生方にも候補者を聞くべきよね」
「そうだね…」
「猶予は無い、早速候補者リストを作ろう」
尊の言葉に、友人二人は頷いた。
「操、あんたは一年生の成績上位者リスト、一年生の候補者の噂も調べて」
「わかった、杏」
「杏がしっかりしていて助かるよ」
尊は杏と操をホッコリと見ていた。
「二人とも、副会長候補者選びはよろしく。こっちは委員メンバー選定をするよ」
「うん」
「わかったわ」
三人はそう決めると解散をする。
生徒会、委員会の人員選定は会長の仕事だ。
だが、直ぐに杏と操を入れた事で楽になった。
本日の放課後と次の日は、それだけで時間がつぶれる。
そしてメンバー候補選びは進んだ。
昼休み、休み時間返上でやったお陰でまとまる。
「今回は蓬莱巴さん、島崎梓さんにしましょう」
「賛成」
「意義無し、二人とも頑張ったな」
「それにしても、尊もすごいわ。真中柊を風紀委員長に選ぶなんて」
「うん。頼まないし、普通断るよね」
「確かに、断られたよ。一週間で口説かないとな」
そう、選んだといってもこれから依頼しなければならないのだ。
それに、他にも沢山頼まないといけない人がいる。
数人づつに振り分け、三人は休み時間返上で回らないといけなかった。